開幕前テストでの好調ぶりから、今シーズンのスーパーフォーミュラのダークホースになると目されていた三宅淳詞(ThreeBond Racing)だが、ここまでの2大会4レースでは昨年同様に下位での戦いを強いられた。彼らは何に苦しんでいるのか? 担当の一瀬俊浩エンジニアに聞いた。
2月の鈴鹿では、皆がThreeBondの速さに度肝を抜かれた。テストとはいえ、前年ノーポイントの最下位チームがセッションのトップ3に何度も食い込んでいたからだ。今季電撃加入したスーパーフォーミュラのチャンピオンエンジニア、一瀬氏がもたらした新たなセットアップにより、ドライバーも三宅も昨年にはないほどのグリップ感に驚いていた。
■これが“一瀬マジック”か。昨年最下位のスリーボンド三宅がチャンピオンエンジニア迎えテスト2番手3番手「普通のレーシングカーにはなった」
しかし蓋をあけると、第1戦では予選16番手に終わり、決勝ではアクシデントにより0周リタイア。第2戦も予選20番手、決勝13番手と振るわなかった。
どちらも特に予選の失敗が足を引っ張る形となってしまったが、一瀬エンジニアはチームの公式レポートの中で、第1戦の予選に向けてはトップを狙うために新しいセットアップを持ち込んだところ目論見が外れ、修正を試みたもののアンダーステアの強いマシンになってしまったと説明。第2戦も、前日のクラッシュを受けて部品が新品になったことでマシンの操縦性が予想以上に変わってしまったことが悪影響を与えたという。
続くもてぎ大会も、第3戦・第4戦ともに予選で下位に低迷。決勝は第3戦でオーバーテイクシステムが作動しないトラブルに見舞われ、第4戦ではスタート直後のアクシデントに巻き込まれるなど、散々な週末となった。
様々な不運を抜きにしても、なかなかパフォーマンスを出せていない状況にある三宅号。一瀬エンジニアによると、リヤのグリップが少ないオーバーステアを根本的な問題として抱えているという。
「今は根本的にリヤ(のグリップ)がなくて苦労しています」
「鈴鹿はまともなブレーキングポイントがヘアピンやシケインくらいしかないので、直せなくても良かったのですが、もてぎは当然ブレーキング(時のリヤのスタビリティ)が大事なコースですので、そこに関しておいしいポイントを見つけられていないことが差に繋がっているような印象です」
「原因はちょっと分かりませんが、今年のタイヤが去年と比べてばね剛性が高くなっているので、そういった振る舞いの変化が(セットアップにおける)感度として出ちゃっているような気がします」
今週末の第5戦の舞台はオートポリス。ThreeBondとしても巻き返しを見せたいところだが、オーバーステアの問題を解決しない限りは戦えないだろうと一瀬エンジニアは語った。
「オートポリスはブレーキングポイントもまあまああるかなと思いますし、路面の凹凸があるので、それもリヤを失いやすい要素になります。ですから今持っている問題が直せないと戦えないような印象を持っています」
「今回に向けては色々と準備をしてきたので、(マシンバランスで)良い落とし所を作れればと思います」
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みんなのコメント
前の体制でポイントまで行った福住の凄さ、痛感してる。
三宅だと今の順位の原因がマシンなのかドライバーなのか、外から見てると正直わからない