【MotoGP】アレックス・マルケス「兄が後ろに来たときに希望は消えた」規格外の兄相手にスプリント2位で損失抑える

　グレシーニのアレックス・マルケスは、MotoGPアラゴンGPスプリントで2位となったが、兄マルク・マルケス（ドゥカティ）にはとても敵わなかったと認める。

　アレックス・マルケスは予選では新レコードを叩き出した兄には一歩及ばず、2番グリッドとなった。しかしスプリントレースでは、スタート時にマルク・マルケスがリヤをホイールスピンさせたこともあって加速が鈍り、その隙を突いて一気に先頭に浮上。しばらくレースを引っ張った。

　マルク・マルケスは3番手まで落ちたが、すぐにフランコ・モルビデリ（VR46）を抜いて2番手に浮上。レース折り返しとなる6周目にアレックス・マルケスにも襲いかかり、難なくオーバーテイク。アレックス・マルケスは防戦虚しく2番手に下げた。

　その後アレックス・マルケスはマルク・マルケスについていくことができず、最終的に2秒差の2位でフィニッシュ。ポイント差を縮めることはできなかった。なおランキング3番手のフランチェスコ・バニャイヤ（ドゥカティ）は大苦戦の末12位無得点。後方との差は広げることができた。

「マルクは良いスタートを切れなかったけど、期待したほどじゃなかった。だから全力で序盤にプッシュしたんだ」

　アレックス・マルケスはスプリントレースをそう振り返った。

「兄が（スタート直後に）8番手や9番手だったなら、希望の光が見えてくると思ったんだけどね」

「でも彼が僕の後ろについたとボードで示された時、僕の希望は消え去った。そこからはミスをしないように努めていた」

「あの自滅的なペースを維持するのは、リスクがデカすぎたんだ。既にそこまでのラップで、何度も終わりかけていた。マルクほど優れたライダー相手には、ダメージを最小限に抑える必要があるんだ」

　アラゴンGPはマルク・マルケスが最高峰クラスで6勝を記録している大得意のコースだ。アレックス・マルケスとしても、兄がこのコースでどれだけ優れているかを実感しているようで、こう締めくくった。

「マルクはここでは参考にならない。バイクさえあれば兄は速く走るだろう」

Comments

[kat********]

異次元の兄ちゃんがいると大変やな

[mie********]

面白みに欠けるが、適正バイクを手に入れ、最もクレバーに立ち回っているといえる。