マクラーレンのチーム代表であるアンドレア・ステラは、F1スペインGPの決勝レースでレッドブルのマックス・フェルスタッペンが採った3ストップ戦略に不安を抱いていた瞬間があったことを認めた。
今年のF1スペインGPは、まさにマクラーレン勢が圧倒的な強さを見せた1戦となった。オスカー・ピアストリがポール・トゥ・ウインを成し遂げ、ランド・ノリスも一時フェルスタッペンに2番手を奪われるも、後にこれを奪い返して1-2フィニッシュを果たしたのだから。
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ただチームとしては、レース中勝利を失う可能性を考えた瞬間もあったようだ。
今回のレースは当初、2ストップ戦略が主流となるだろうと考えられていた。しかしレッドブルは、強さを見せるマクラーレンに一矢報いようと、3ストップ作戦を採ってきたのだ。
中古のソフトタイヤを履いてスタートしたフェルスタッペンは、13周を走り終えた段階で1回目のタイヤ交換を行ない、新品のソフトタイヤに履き替えた。このタイミングは2ストップ作戦を採るならばあまりにも早く、マクラーレンはその時から、フェルスタッペンが3ストップ作戦になるだろうと予想していた。
この時のフェルスタッペンのペースは良く、ピアストリが22周を走り切ったところでピットインした際には、フェルスタッペンが5秒以上先行する形となった。
フェルスタッペンは29周目に再びピットに入り、ミディアムタイヤに履き替えた。このペースも素晴らしく、マクラーレン勢のアドバンテージをどんどん奪っていった。
そしてフェルスタッペンは、47周目にミディアムからソフトに交換。改めてアンダーカットを狙いにいったが、マクラーレン勢はこれにすぐさま反応。1-2のポジションをキープしたばかりでなくペースも取り戻し、フェルスタッペンを抑え込むことができた。
「フェルスタッペンがピットインした時、3ストップになるだろうと思った。でも、既にコース上でオーバーテイクしているわけだから、問題ないだろうとは思っていた」
ステラ代表はそう語った。
「ペースの面で、かなりのアドバンテージがあるとは思っていた。しかし実際には彼は速かったんだ。第2スティントでミディアムタイヤを履いた時、我々はプッシュしてペースをコントロールしていたが、彼は急激に追いついてきた。予想を上回る速さだった」
「だからある時点で、ふたりのドライバーにもっとプッシュするように指示した。するとふたりとも『これ以上のペースで走れないと思う』と返事してきた」
「その段階では、第1スティントの時に考えていたよりも、どうなるか分からない状況になるのではないかと、少し心配していた」
「また、オスカーとランドの差も2.5秒くらいだったので、我々にとってもトリッキーな状況だった」
「もしフェルスタッペンをカバーしなければいけなかったら、彼らにとっては少し問題になったと思う。でも、ありがいことに彼(フェルスタッペン)のペースは少し落ち始めた」
「オスカーは第2スティントの終盤には、かなりペースを上げることができた。おかげでピットストップの順序を、コントロールしながらレースを進めていくことができた。この点に関しては、ふたりのドライバー、そしてタイヤエンジニアの皆の頑張りは素晴らしいと思う。全体的に見て、今日のレースは良い形で展開することができた」
なおステラ代表は、ふたりのドライバーはリヤタイヤのオーバーヒートに苦しんでおり、さらに左フロントタイヤの摩耗も大きかったことを認めており、それほど余裕のあるレース展開というわけではなかった。
今回のレースを受けてステラ代表は、2ストップが最速の戦略だったとしつつも、ピットストップの回数が1回少ないことが、リスクに繋がる可能性があると語った。
「3ストップの速いドライバーがいる場合、2ストップでプッシュする必要がある。つまり長いスティントでプッシュする必要があるという点で、リスクが伴う。タイヤがどの程度摩耗するかは、予測が難しい場合があるんだ」
「レース全体、そしてスティント始めのペースを見れば、プッシュしすぎないように細心の注意を払っていたことが分かるだろう」
「スティントの始めにプッシュしすぎてしまうと、終盤にパフォーマンスが低下してしまう。最終的にそれは、フェルスタッペンに起きたのと同じことだ」
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今シーズンのフェルスタッペン選手の操縦、チャンピオンの凄味が増して見所満載です♪