オートポリスで行なわれたスーパーフォーミュラ第5戦。岩佐歩夢(TEAM MUGEN)はトップ走行中のタイヤトラブルという不運により、無念のリタイアとなった。
参戦2年目、14レースを戦って未だ優勝なし。岩佐歩夢がこれまでスーパーフォーミュラで見せてきたパフォーマンスを考えると、あまりにも不釣り合いな称号だ。岩佐は前回のもてぎラウンドでも、表彰台を争いながらシフトトラブルに見舞われ、悔しさを爆発させたばかりだった。
■まさかのトラブルに大絶叫の岩佐歩夢。悔しさを増幅させている理由とは「基本的に納得のいくレースって少ないんですけど……」|スーパーフォーミュラ第3戦
今回のオートポリス戦も、会心のパフォーマンスだった。7番グリッドの岩佐はスタートで3番手までジャンプアップし、チームメイトの野尻智紀、坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S)を追いかけていた。そして14周目にピットインすると、ライバルよりも3秒ほど速いラップタイムで一気にマージンを稼ぎ、4周後にピットインした野尻と坪井のアウトラップを突いてオーバーテイクした。
レースリーダーとなった岩佐は、セーフティカーランの後、25周目のリスタートでも問題なく首位をキープしていた。しかし27周目にスローダウン。岩佐は右フロントタイヤが外れそうだと無線で訴えたが、力なく止まったマシンの右フロントタイヤはナットが脱落していた。
無線では「こんなんじゃ一生勝てないですよ」とチームに投げかけた岩佐。レース後の取材でも、その心境を問われると「……ノーコメントで」と一言。その場にしばしの沈黙が流れた。
「基本的には坪井選手よりもペースがあるように感じていました。だからこそ少し早めにピットに入り、アンダーカットを狙う形をとりました。セーフティカー明けも基本的には良いペースで、タイヤが他よりも数周古い中でも引き離すくらいのスピードがあったので、かなり良いパフォーマンス、スピードがあったんじゃないかと思います」
レースをそう振り返った岩佐。スーパーフォーミュラはタイヤ交換を行なうインパクトレンチが鉄、ホイールナットがアルミと材質が異なるため、両方が鉄同士の場合と比べてミスやトラブルを誘発しやすいとは言われるが、いずれにしても一番起きてほしくないタイミングでトラブルが起きてしまった。
これらは前回のギヤトラブルも含め、基本的に岩佐にはコントロールのできる事象ではないのだが、F1を目指す彼にとっては“努力賞”ではなく結果が求められるのは間違いない。こういったトラブルをなくすために、今後何か自分にできることはあると思うかと尋ねると、岩佐は「難しい話ですよね」と返し、さらにこう続けた。
「チームワーク(が大事)と一言で片付けられがちではありますが、それに対して僕が関与すべきかどうかという話もあります。例えばエンジニアとクルマを作り上げる上で自分がセットアップをこうしましょう、ああしましょうと言うのは、結局のところエンジニアの領域であって、ドライバーの仕事ではありません。そういったことをすべきでない領域もやはりあると思います」
「だから僕が今から何か口を出して、変えていかないといけないか、変えるべきなのかと言われると、正直そういう簡単な話ではないだろうなと思います」
「ただ、何もしないわけにはいきませんし、何かしらやっていかないといけないのかなとも思っています。自分がすべきことなのかどうか、できることなのかどうか、TEAM MUGENとして何かしら変えていかないといけないのか……そういうところはしっかりと冷静に判断したいですが、何かしら対応していかないと、結局同じことを繰り返すと思います」
岩佐の試練は続く。
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