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メーカーの努力に拍手!──マツダCX-30 20S Black Selection試乗記

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メーカーの努力に拍手!──マツダCX-30 20S Black Selection試乗記

一部改良を受けたマツダ「CX-30 20S Black Selection」に、『GQ JAPAN』ライフスタイル・エディターのイナガキが乗った!

マツダCX-30 20S Black Selectionの特徴

“カッコいいクルマ”の流れを汲んだSUV──マツダCX-30 20S Black Selection試乗記

1.快適なインテリア2.M HYBRIDの走り3.i-ACTIV AWD4.Self-empowerment Driving Vehicle5.価格&まとめ1.快適なインテリア

新しいマツダCX-30 20S Black Selectionは、快適装備も豊富だ。

アドバンストキーレスエントリーシステムは標準なので、キーをポケットやカバンに入れたままでも開錠&施錠ができる。

マツダCX-30 20S Black Selectionのブラックのファブリックシートは、コンパクトSUVとは思えぬほどたっぷりとしたサイズで、座り心地も良い。

マツダCX-30 20S Black Selectionの運転席は10Wayパワーシート&ドライビングポジションメモリー機能(シート位置/アクティブ・ドライビング・ディスプレイ/ドアミラー角度)が備わるのはありがたい。理想のドライビングポジションを得られる。

マツダCX-30 20S Black Selectionのインパネ上部には、10.25インチセンターディスプレイを装備。ナビゲーションシステムに加え、燃費情報、各種のメンテナンス情報や注意情報、i-DM情報などを表示する。Apple CarPlay、Android Autoにも対応。

ディスプレイがタッチ式ではないので、やや使いにくいものの、慣れの問題だ。センターコンソールのインフォテインメント用スイッチは、位置&操作性がよく考えられているので、直感的に使える。

2.M HYBRIDの走り

試乗車のマツダCX-30 20S Black Selectionは、マイルドハイブリッドのe-SKYACTIV G 2.0搭載モデルだ。マイルドハイブリッドシステム「M HYBRID」は、モーター(ベルトISG方式)と24Vリチウムイオン電池、DC-DCコンバーター、回生協調ブレーキからなるシステムである。

マツダCX-30 20S Black Selectionの走り出しは、モーターのアシストによって力強い。アクセルを踏むと、リニアにクルマが反応するのが気持ちいい。ほとんどの場面はガソリンエンジン駆動となるものの、「SKYACTIV G 2.0」は雑味のないフィーリングを味わえる。

115kW(156ps)/6,000rpmの最高出力と、199Nm(20.3kgf・m)/4,000rpmの最大トルクは、必要十分。実用域でなんら不満はない。しかも、今や希少な自然吸気エンジンに6ATの組み合わせは実にナチュラル。ちょっと懐かしい乗り味が、かえってクルマ好きの心を刺激する。ターボ装着車やCVT搭載車が増える現代のクルマにあって、オーソドックスな組み合わせはかえって新鮮だ。

マツダCX-30 20S Black Selectionが搭載するM HYBRIDは走行中、常にエネルギーの入力・出力を予測し、極限までスマートにエネルギーを使えるよう制御を造り込んだのも自慢だ。エンジン&モーターの連携はシームレスだから、システムの作動状況はわかりづらい。でも、わかりづらいからこその自然な運転感覚だ。

3.i-ACTIV AWD

試乗したマツダCX-30 20S Black Selectionの駆動方式は「i-ACTIV AWD」と呼ぶ、電子制御式4WD。タイヤの動きやGセンサー等の情報から車両の走行状態をリアルタイムに検知し、路面状況やタイヤの荷重状態の変化を素早く予測。状況に応じて前後輪へのトルク配分を自動的に最適化する。

今回の試乗で、i-ACTIV AWDが4WDらしさを極力抑えたシステムであることを実感。オンロードにおけるコーナリングは、スムーズ。ドライバーのステアリング操作に応じて後輪トルクを増加させるからだ。

i-ACTIV AWDは、「オフロード・トラクション・アシスト」機能も搭載する。AWDとトラクション・コントロール・システム(TCS)が協調してタイヤの空転を抑制。路面に接地しているタイヤへ適切に駆動力を分配し、トラクション性能を最大限に引き出すという。今回はオンロード試乗のみだったので未体験だが、悪路では期待大だ。

新しいマツダCX-30 20S Black Selectionはサイズ感もイイ。全長×全幅×全高(mm):4395×1795×1540だから、狭い道での取り回しも良好。多くの機械式駐車場(立体駐車場)が1550mmの全高制限を設けているものの、CX-30は1540mmだから問題ナシ。セダン感覚で駐車できるから、特に東京都心部では停める場所で右往左往させられないのはありがたい。

4.Self-empowerment Driving Vehicle

最新のCX-30は、手動運転装置付きの「Self-empowerment Driving Vehicle(セルフ エンパワーメント ドライビング ビークル)」が設定されているのもポイントだ。

足の不自由なユーザーが、手で直感的に加減速を行える「リング式アクセル」と「レバーブレーキ」を採用する。手動運転と通常運転を簡単に切り替えられるのも特徴だ。車椅子から運転席へのスムーズな乗り降りをサポートする移乗ボードも用意する。

多くの人に運転する歓びを提供する点は、高く評価したい。

5.価格&まとめ

新しいマツダCX-30 20S Black Selectionの価格は、試乗車の4WD(6EC-AT)モデルは¥3,235,100だが、2WD(6EC-AT)だと¥2,998,600。300万円を切る価格を実現した。

スタイリッシュな内外装に、スポーティな要素を加え、かつさまざまな快適装備を備えたBlack Selectionを、200万円台としたのは大英断。かなり競争力の高い価格設定である。

マツダの努力に拍手!

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文:GQ JAPAN 稲垣邦康(GQ)
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