新車試乗レポート [2025.06.24 UP]
ディフェンダーOCTAはオフロードを走るダイヤモンド!【九島辰也】
文●九島辰也 写真●ランドローバー
ディフェンダー 迫力のサウンド体験が味わえる!“音楽”コンセプトの日本限定モデル
世の中はまさにオフローダーブーム。国産車で言えばランクルシリーズやジムニー、輸入車ならメルセデス・ベンツGクラスが街を闊歩しています。10年以上前にゲレンデヴァーゲンを降りている立場からすると「なぜ今ゲレンデ?」と思わずにはいられませんが、人気なのは確かです。
ここで紹介するディフェンダーもそう。デビュー以来人気を確保しています。クラシックディフェンダーをモチーフに蘇らせたそれはうまい具合にそのテイストを表現し、ファンを獲得しました。
ランドローバー ディフェンダー 130 V8 P500
それに新型ディフェンダーはラインナップもうまい具合に展開しています。90、110、130とそれぞれが個性を発揮します。個人的に一番カッコよく思えるのは130のディーゼル。冒険心がかき立てられます。アウトドアのアクティビティやキャンプにしても、普段以上に荷物を積んでより遠くに出かけたくなります。よりディープな世界へ踏み込めそうです。もちろんオフロード走行も十分期待に応えてくれます。110と130のホイールベースは同じですから、長いのはリアのオーバーハングのみ。なので、よほどのロックセクションやヒルクライムを走らない限りそれがネガティブ要素になることはありません。
次に浮かぶのは、110の5リッターV8エンジン搭載車。あの迫力あるサウンドと加速は一般的なオフローダーとは別次元です。質量のあるボディをスポーティに走らせます。クラシックディフェンダーにもかつてV8エンジンを搭載した90がありましたが、それとは比べものになりません。オフローダーでありながらオンロード性能を高めているのが現代のディフェンダーです。
ランドローバー ディフェンダー OCTA
と言ったのがディフェンダーに対する個人的な期待ですが、それをさらに一段上の次元で応えてくれるモデルがあります。それがこのディフェンダーOCTA(オクタ)。カタカナで表記すると「オタク」と間違えそうなので、そのままOCTAと表記します。
そのOCTAはOctahedron(オクタへドロン)を略したものです。意味はダイヤモンドの特徴的な八面体形状で、イメージ通り“タフさとラグジュアリーさ”を表現します。もはや絶対的な存在と言ったところでしょう。最上級モデルに相応しいネーミングです。英国人の発想っぽい気がしますが。
そんなクルマの心臓は4.4リッターV8ツインターボ+48Vバッテリーで動かすモーターのマイルドハイブリッドとなります。最高出力は635ps、最大トルクは750Nmです。このユニットの出所はBMWで、それを彼ら流にコンピューター制御に手を入れアレンジしました。ピークトルクを低回転から発生させ、そのまま広いレンジでキープさせるのはそんな結果でしょう。スタートから中間加速まで、怒涛の加速を体感させてくれます。
ランドローバー ディフェンダー OCTA
味はレンジローバーファミリーでもお馴染みの5リッターV8+スーパーチャージャーとは異なります。吹け上がりの気持ちよさや計算されたスムーズなターボの効き方はBMWらしさ満載。この日は同エンジン搭載のレンジローバースポーツSVも動かしましたが、とにかく強烈な印象でした。ディフェンダーよりもボディ剛性が高く、足まわりをスポーティに仕上げているだけに、そちらの方がより速く感じられます。
その点で相性が良いのはレンジローバースポーツSVの方かもしれませんが、“味”ではディフェンダーも負けてはいません。特に、オフロード走行はそうで、今回はダートコースを走らせましたが駆動力はすごかった。4つのタイヤはいかなる路面状況であっても前へ進もうとします。しかもステアリングは正確で、アクセルとも連動させ挙動を安定させます。オフロードブランドの底力を見せられた気がしました。
ランドローバー ディフェンダー OCTA
この足を司るのが、6Dダイナミックサスペンション。バルブと油圧を統合制御し、4つのサスペンションそれぞれを最適化させます。路面からの入力に対し、それをどう消すのかといったところです。オンロードではキャビンをフラットに、オフロードでは効率的にトラクションを伝える働きをします。
と言ったように、ディフェンダーは昨今かなりハイテク化されています。走りはオンロードでもオフロードでも一級品です。もちろんその分ハイプライス。2000万円オーバーのプライスタグが付きます。これはもうスーパーカーのカテゴリーでしょう。名前の源はダイアモンドですからね。価格も含めてOCTAとなります。
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