■日産、新型PHEVピックアップトラック「フロンティア プロ」を発表 上海2025
日産は2025年4月23日より開幕した上海モーターショー2025にて、ピックアップトラック「フロンティア プロ」を発表しました。
いったいどのようなクルマなのでしょうか。
日産のピックアップトラック「フロンティア」は1997年に北米向けの「ダットサントラック」として登場。
日本におけるダットサン トラックが終売したのちも長らく北米で販売されており、2021年には他市場向けモデルとは設計の異なる新型モデル「D41型」が登場しました。
このように今ではフロンティアは北米市場向けのピックアップトラックのイメージが強いですが、この度、「新たなフロンティア」が発表されました。
フロンティア プロは全長5520 mm x 全幅1960 mm x 全高1950 mm、ホイールベース3300 mmを誇るピックアップトラックです。
参考までに、現在北米で販売されているフロンティアの通常モデルは全長5339 mm x 全幅1854 mm x 全高1839 mm、ホイールベースが3200 mm、ロングモデルでは全長とホイールベースがそれぞれ5692 mm/3551 mmまで延長されています。
エクステリアデザインは1985年に登場したD21型ダットサントラックから着想を得ており、特にフロントマスクはD21で見られたインテークをモチーフとした門型デイライトやグリルが特徴的です。
テールライトもフロント同様に門の形を描いており、日産が長きにわたって培ってきたピックアップトラックのヘリテージを、先進的なデザインセンスと融合させています。
フロンティア プロの最も大きな特徴はそのプラグインハイブリッドシステムです。日産車としては初となるPHEVのピックアップトラックとなり、動力源は東風汽車製C15TDE型1.5リッター直列4気筒ガソリンターボエンジンをベースに、駆動用モーターと合わせて最高出力402 hp以上・最大トルク800 Nmを誇ります。
航続距離は電気だけで135 km(中国独自のCLTCモード)走れることを目標としています。
搭載するバッテリーの詳細は明らかとなっていませんが、ラダーフレーム後部、ベッドの下に配置する形式となります。
駆動はエンジンと前輪用モーターを直結、トランスファを経由して後輪を駆動させる形式となります。また、サスペンションは前・ダブルウィッシュボーン式/後・5リンクリジッド式を採用しています。
内装は中国のトレンドを意識した設計となっており、中央には14.6インチディスプレイ、またインストルメントパネルには10インチディスプレイを採用しています。
最近の中国車では物理ボタンをほとんど廃してタッチパネルでの操作に集約しがちですが、フロンティア プロではアウトドアといったアクティビティでの利便性を重視、エアコン操作やハザードランプ、ドライブモード選択を物理ボタンで行ないます。
フロンティア プロは単に装備を簡略化したピックアップトラックではなく、日常使いにも便利な快適装備を多数搭載しています。
フロントシートはフル電動で調整が可能なのに加え、シートヒーター/ベンチレーターや背もたれのマッサージ機能も備えます。
キャビン上部の電動格納式パノラマルーフは標準装備、他にもルーフレールやベッド部分の電動格納式カバーといったオプション装備を用意します。
電動車ならではのV2L機能も万全で、ベッド部分には220 Vコンセントを2つ、12 Vソケットを1つ装備しています。
日産は中国で主に「東風日産」と「鄭州日産」の主に2つの合弁会社を設けており、前者が乗用車メイン、後者がSUVやピックアップトラックをメインに担当する会社となります。
今回のフロンティア プロは2025年3月に発売されたばかりのピックアップトラック「鄭州日産 Z9」と姉妹車の関係にあり、どちらも鄭州日産が製造と販売を行ないます。
これまでの鄭州日産では単に日産の既存車種を中国向けに生産したり、販売終了した古い日産車を「東風」ブランドで販売するために生産したりと、影の薄い存在でした。
ですが、2年前に「日産」でも「東風」でもない、「鄭州日産」として初のモデル「パラディン」を投入して以降、独立したブランドイメージを徐々に形成しています。
モーターショーといった公の場でも鄭州日産の存在はそこまで目立っていませんでしたが、今回の上海モーターショー2025では日産ブースに「鄭州日産」の看板を大きく掲げ、その存在感をアピールしています。
中国では以前までピックアップトラックへの締め付けが厳しく、都市部への乗り入れ規制や、車齢による強制廃車などが課せられていました。
それがここ数年で徐々に緩和方向に向かっており、ピックアップトラックを得意とするアメリカメーカーだけでなく、中国メーカーも続々と新たなピックアップトラックを投入しています。コロナ禍後のアウトドアブームと重なって維持のしやすいオフロード
SUV/ピックアップトラックへの需要は高まっており、フロンティア プロはその需要に応える新たな選択肢として期待されています。
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