富士スピードウェイは、5/11(土)・12(日)の両日「インタープロトシリーズ第1・2戦」と「KYOJO CUP第1戦」を開催し、12(日)にはパドックイベントも実施され「FM STATION 8090」など各種ブースが出展した。
「インタープロトシリーズ」(通称「IPS」)は、ル・マン24時間レースで日本人初の総合優勝などの数々の実績を残すレーシングドライバー、関谷正徳氏が立ち上げたワンメイクレース・シリーズだ。
IPS/KYOJO CUPをオーガナイズする関谷正徳さんが「モータースポーツの未来」を語る
第1・2戦となった本大会でも国内トップドライバーによる実力伯仲の攻防戦が繰り広げられ、プロフェッショナルレースでは、第1・2戦共にゼッケン37号車キーパー号を駆る福住仁嶺選手が勝利をつかんだ。
また、12(日)には今年で今年で8年目のシーズンに突入した女性ドライバー限定のプロレースシリーズ「KYOJO CUP」を開催。
2024年第1戦となった本レースでも非常にハイレベルなバトルが繰り広げられ、終始斎藤愛未選手と翁長実希選手が激しく競い合うものの、最終的にCar Beauty Pro RSS VITAに乗る翁長実希選手が勝利をつかんだ。
レース中、パドックエリアではドライバートークショーやキッズから大人まで体験できる各種イベントが開催され、多くの来場者を迎えた。
中でも多くのファンでにぎわっていたのは、各レーシングドライバーによるトークショーだった。本レースイベントは、マシンの性能差がほとんどないワンメイクレースとして各イベントが繰り広げられる。
そのため各ドライバー自身にスポットライトが当てられ、個性豊かな選手たちの意気込みや、レースにかける思いなどが熱く語られた。
イベントパドックには、カー・アンド・ドライバーとして「FM STATION 8090」ブースを出展。FM STATIONグッズの展示・販売や、音楽コンテンツで会場を盛り上げた。
「FM STATION 8090」ブースの音響システムなどの電源は、マツダCX-60・PHEVの駆動用バッテリーに蓄えた電力を電気製品に供給するV2L給電によってまかなった。
CX-60・PHEVのV2L(AC電源1500W/外部給電器)は、理想的な条件下で約19.7時間分の給電が可能になっている。
ブリヂストン・ブースではタイヤの安全啓蒙活動とシミュレーター体験ができる「Bridgestone Road Safety Program / Bridgestone eMotorsport Institute体験」を実施。
ロードセーフティープログラムでは、来場者に普段からタイヤの状態や摩耗について意識してもらうためタイヤの残り溝が図れる「デプスバー」を配布。ほかにもひび割れや、空気圧のチェックなどの啓蒙活動をしていた。
eモータースポーツ・インスティチュートは、ブリヂストンが主催するドライビングシミュレーターを使ったドライビング向上プログラムだ。
ドライビングに興味のある人が、シミュレータを使いプロドライバーから直接指導を受けながら、気軽にモータースポーツのドライビング技術の向上を目指す体験プログラムで、普段はブリヂストングローバル研修センターで開講している。
イベントパドックで子供たちに人気だったのは、NEXCO中日本による高速道路事業のPRとして高速道路パトロールカーの体験乗車や、インタープロトと同じカラーリングのペダルカーの試乗体験ブース「INTER PROTO KIDS 」だった。
ほかにも、METEOR APACによる潤滑剤WD-40等の展示販売や、小倉クラッチ株式会社によるクラッチ展示販売が行われていた。いろいろな展示が開催されている点は、IPSを観戦する楽しみのひとつでもある。
TOYOTA GAZOO RacingによるトヨタGRスープラの展示&試乗会。JAGUAR / LAND ROVERによる試乗会が実施された。
PEAKS&きょ~と360ブースでは、スバル360が展示された。
このスバル360は、いまから60年前の1964年に鈴鹿サーキットで開催された第2回日本グランプリ自動車レースのT-Iクラス優勝をしたゼッケン9マシンをモチーフにした車両だ。
日本国内において、日本グランプリを皮切りに自動車メーカーによるモータースポーツ活動が本格化しはじめ、トヨタ、日産、プリンス、富士重工といった各ワークスチームは、市販車に競技用スペシャルチューンを施しレースに投入した。
パドック側ピットビル2階の「Enjoy Booth」では、ネイルケアやリラクゼーションをテーマとした女性の来場者を対象にした「美」と「癒し」のコーナーや、キッズたちが楽しめるワークショップやぬいぐるみコーナーが用意され、家族みんなでレースを楽しめる各コンテンツが会場をにぎわせた。
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