もくじ
ー 新生産拠点を公式オープン
ー カーボン製タブの研究を加速
ー 他社への供給も可能に
英国、なぜ軽量化に強い? マクラーレンCEO「リードには政府との連携不可欠」
新生産拠点を公式オープン
シェフィールドのマクラーレン・オートモーティブ2番目の生産拠点は、ケンブリッジ公爵夫妻およびバーレーンの皇太子が訪れ公式オープンを果たした。
マクラーレン・コンポシット・テクノロジー・センター(MCTC)はカーボンファイバー技術の研究開発の拠点となる。軽量化およびエネルギー効率を高めることが目的だ。
今回の式典に出席したのは、シェフィールドおよびロザラムの首長、近隣の株主ら、そしてここで働く50人強の従業員たちだ。
マクラーレンが初めてお膝元のウォーキング以外に設立した拠点で、シェフィールドとロザラムの中間に位置するカトクリフのアドバンスド・マニュファクチャリング・パークの内部にある。
カーボン製タブの研究を加速
以前、同工場の竣工を記念したイベントでは、セナが約7000平方メートルにおよぶ工場の床面でドーナツターンをし「洗礼」を与えた。
現在は45人のマクラーレン従業員が近隣にあるシェフィールド大学の研究所に配置されている。今後、このチームが200人程度まで増員され、カーボンファイバータブ技術の研究にあたるとのことだ。
大学の研究施設を使い、マクラーレンのチームは「モノセル」と呼ばれるあらたな1ピースのタブを試作しているという。マクラーレンはオートメーション化の推進により効率的な生産を図るとともに、この工場で働く従業員のトレーニングを進めている。
現在タブの生産はザルツブルグにあるカーボ・テックという企業が担当している。2019年にはMCTCでも生産が開始されるとのことだ。これにより、マクラーレン車の英国生産割合は現在の50%から58%へと向上する。
他社への供給も可能に
MCTCが完全な操業状態となれば、ここで製造されたタブはシェフィールドからウォーキングのマクラーレン・プロダクションセンターへと運ばれ完成車へと組み立てられる。
MCTCのプロジェクト・ディレクターのケン・スマートはいう。「この生産拠点を設立した理由はふたつあります。ひとつめは、タブ生産を自社でおこなうことにより、設計の自由度が上がることです。クルマに合わせたタブを作ることにより、運動性能、エルゴノミクス、室内空間、ドライビングポジション、視界、乗降性などが向上するでしょう」
「ふたつめは、より重要なことですが、開発プロセスからより多くのことを学べる点です。問題を解決するごとに、新たな知見を得られるでしょう」
「より統合的な設計をするとともに、生産プロセスも最適化できると考えます。これらの技術を自社で保有することにより、カーボンファイバータブの設計開発を加速させることができます」
この新拠点は1000万ポンド(15億円)規模のコスト削減にもつながるという。さらにMCTCはマクラーレンの生産台数を上回る生産能力を持っており、カーボンファイバー製パーツを他社へも供給する可能性があるという。
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