ABB FIAフォーミュラE世界選手権に参戦するニッサン・フォーミュラEチームは10月11日、2024年1月に開幕予定のシーズン10より、脳の潜在能力を引き出す『ブレイン・トゥ・パフォーマンス』をドライバートレーニングプログラムに採用すると発表した。
ニッサン・フォーミュラEチームは、2020/2021年のシーズン7終了時にニッサンのUXイノベーションを担当するシニアマネージャーのルチアン・ギョルゲとともに、レーシングドライバーと一般ドライバーの脳機能の比較、脳を電気的に刺激することによるサーキットでのパフォーマンスの向上、一般ドライバーの運転技術向上という3つの分野で研究を行うと発表し、以降プロドライバーの脳機能を解剖学的な見地から明らかにすることを目的に研究を進めてきた。
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2021/2022年シーズン8には、イギリスのエセックス大学とキャンパス・バイオテック社のレースシミュレーターを使用したテストを実施。一般ドライバーが初めてのコースを10回走行するテストにおいて、脳への刺激を受けたグループは、受けなかったグループと比較して半分のタイムで走行し、半分の時間でコースを覚えたことが明らかとなった。
ギョルゲはこの結果を受け、米国のテクノロジー・パートナーであるウェーブ・ニューロ社やテキサス大学オースティン校のサポートを得て、脳の特定の領域を刺激するソナル装置を使用したトレーニングプログラムを作成。2022/2023年のシーズン9を通じてこのトレーニングを実施した結果、ドライバーの認知機能を向上させ、パフォーマンスを最適化させることができると結論づけられたという。
この成果を受け、ニッサン・フォーミュラEチームはシーズン10より『ブレイン・トゥ・パフォーマンス』をドライバーのトレーニングに組み込む予定だ。
ニッサン・フォーミュラEのゼネラルマネージャー兼ニッサン・フォーミュラEチームのマネージングダイレクターであるトマソ・ヴォルペは「『他のやらぬことをやる』という精神のもと、私たちは過去3シーズンにおいて、プロのドライバーと一般ドライバーの脳の違いを研究してきた。シーズン10からニッサン・フォーミュラEチームに『ブレイン・トゥ・パフォーマンス』プログラムを採用することで、ドライバーとニッサン・チーム全体がどのように進化していくのか、大いに期待している」とコメント。
ギョルゲは「『ブレイン・トゥ・パフォーマンス』プログラムが始まった当初から、この技術がドライバーの能力を向上させる可能性に自信を持っていた。シーズン7と8における研究では、学習能力と知識保持能力が大きく向上し、ドライバーの認知機能が向上したことが示された。これまでの研究をサポートしてくれた全てのパートナーに感謝するとともに、今後の更なる発展を楽しみにしている」と述べている。
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