現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 塗装に金箔、車内に葉巻。ポルシェ「ゾンダーヴンシュ」がパナメーラ・ターボに宿した究極の特注哲学

ここから本文です

塗装に金箔、車内に葉巻。ポルシェ「ゾンダーヴンシュ」がパナメーラ・ターボに宿した究極の特注哲学

掲載
塗装に金箔、車内に葉巻。ポルシェ「ゾンダーヴンシュ」がパナメーラ・ターボに宿した究極の特注哲学

夢を具現化する究極のクラフトマンシップ。ポルシェ、ドバイで「パナメーラ・ターボ・ゾンダーヴンシュ」の特別なインテリアを公開

ポルシェは2025年11月、ドバイで開催された「アイコン・オブ・ポルシェ」フェスティバルにおいて、「パナメーラ・ターボ・ゾンダーヴンシュ(Sonderwunsch)」の特別なインテリアを初公開した。これは、顧客一人ひとりの夢やビジョンを、最高の精度と細部へのこだわりで具現化するというポルシェの情熱を体現した一台だ。先に公開されていたエクステリアと同様に、精緻なグラデーションやコントラストカラーが採用され、エレガントなデザインと最高レベルの職人技が融合している。

本家よりお先にEV化!? 機械メーカー技術者が公道用に仕立てた「3/4スケールの電動セブン」【愛車群像】

【画像25枚】ここまで出来るのか。ポルシェがドバイで示した「究極のオーダーメイド」の全貌

エクステリアと呼応する色彩の芸術

この特別なパナメーラのエクステリアにおける最大の特徴は、レブロンバイオレットメタリックからソリッドブラックへと滑らかに変化するツートーン塗装のフェード効果だ。さらに、そのクリアトップコートには金箔が含まれており、塗装面に深みのある効果を生み出している。

今回公開されたインテリアもこのテーマと密接にリンクしており、ブラックからメタリックなサンセットレッドへと流れる微妙な色調のグラデーションが施された。この特別なカラーリングは、シートセンター、パーセルシェルフ、そして車検証フォルダーにおいて見ることができる。

さらに、エクステリアとインテリアを繋ぐ架け橋として機能するのが、このゾンダーヴンシュ(特別注文)・プロジェクトのために開発された「アヴィウムメタリック」というコントラストカラーだ。外装ではピンストライプやホイールの外側面、サイドウィンドウフレームに使用されているこの色は、内装においても多くの要素に取り入れられている。

具体的には、センターコンソールのトリムにある「Sonderwunsch」の文字、そこに配置されたスイッチ類、スポーツクロノディスプレイの縁取りと針などがアヴィウムで仕上げられた。加えて、ドライブモードスイッチのリング、ドアハンドル、ドアパネルのスピーカーグリル、シートのパイピングに至るまで、この色がアクセントとして採用されている。

開発の地への敬意と素材へのこだわり

インテリアの基礎となるダッシュボードとドアパネルはブラックレザーで仕上げられ、バリックレッドのダブルステッチが施されている。ドアパネルには、黒く着色された栗の木(チェスナットウッド)の要素が装飾としてあしらわれた。

特筆すべきハイライトは、フロントシートのバッジである。これらは顧客へのインスピレーションとしても意図されたものであり、パナメーラが開発・生産されたポルシェの拠点へのオマージュが込められている。運転席側にはツッフェンハウゼンの、助手席側にはライプツィヒの地理座標が記されており、シートベルトもバリックレッドで統一されている。

ラグジュアリーを極めたコンセプト装備

ポルシェのゾンダーヴンシュ・プログラムがいかに非凡なリクエストを実現できるかを示す例として、デザインスタジオで作成された二つのコンセプト装備が搭載されている。

一つ目は、センターコンソールの収納スペースに配置されたシガーヒュミドール(葉巻保管箱)だ。

内部には杉の木のインサートと湿度計が備わっており、最適な湿度レベルを維持することができる。ガラスカバー越しに内容物を眺めることができ、取り外し可能なインサートには高品質なアクセサリーも収められている。

二つ目の例は、リアシートに統合された照明付きシャンパンクーラーである。

アームレストには小瓶用のスペースと二つのグラスを収納する場所が確保されており、構成部品はアヴィウムカラーで塗装されている。ボトルホルダー自体はブラックレザー製で「Sonderwunsch」の文字がエンボス加工されており、アームレストにあるポルシェクレストはターボナイト仕上げとなっている。

細部まで行き届いた完全なる個別化

この車両のラグジュアリーな仕立ては、ラゲッジルームにまで及ぶ。荷室は全面的にレザーで覆われており、それだけで贅沢な空間を強調している。荷物による傷を防ぐためのブラックアルマイト処理されたメタルインサートは、アヴィウムカラーで縁取られた。

さらに、積み込み口の保護プレート(ローディングシルプロテクション)は、黒ラッカー塗装された金属製で、本物の金箔を散りばめるという徹底したこだわりによって、極めて精緻な外観を実現している。

インテリアの仕上げとして、ドアシルには「Sonderwunsch」の文字が白く点灯するブラッシュブラックアルミニウムのトリムが採用された。また、アヴィウムのステッチとポルシェクレストが施されたブラックレザーのキーケースや、バリックレッドのステッチが入ったブラックレザーの充電ケーブルバッグなど、アクセサリーに至るまで広範囲な個別化が図られている。

ポルシェの個性化およびクラシック担当副社長であるアレクサンダー・ファビグ氏が語るように、このインテリアはエレガントなデザインと最高レベルのクラフトマンシップを融合させ、顧客の夢を細部まで完璧に現実のものとした一台である。今回はドバイでの発表となったが、こうした緻密でパーソナルな仕上げの可能性は、こだわりを持つ日本のオーナーにとっても、自身の夢を実現するための興味深い示唆を与えてくれるだろう。

【ル・ボラン編集部より】 パナメーラの本質は「911の魂を宿すサルーン」だが、ゾンダーヴンシュはその定義を「走るオートクチュール」へと昇華させた。ドバイで公開された本作の「金箔」や「鮮烈なグラデーション」は、一見すると質実剛健なドイツ流とは対極に映るかもしれない。だが、顧客の夢を物理法則の限界まで追い込む執念こそ、ポルシェの真価だ。単なる装飾ではなく、塗装技術や素材の選定にまでエンジニアリングの哲学が貫かれている。標準のオプションリストに物足りなさを感じる諸兄にとって、この「対話による共創」は、究極の贅沢な時間の使い道となるだろう。

【画像25枚】ヒュミドールから金箔仕上げまで。ポルシェが本気で作った「夢のインテリア」をギャラリーで確認

文:LEVOLANT LE VOLANT web編集部
【キャンペーン】お得に給油!第1・3金土日はガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録&特定情報の入力)

こんな記事も読まれています

KYOJO CUPに挑戦しませんか? 2027年の参戦を目指す女性ドライバー限定トライアウトが開催へ
KYOJO CUPに挑戦しませんか? 2027年の参戦を目指す女性ドライバー限定トライアウトが開催へ
AUTOSPORT web
MotoGPライダー、中東危機の中のカタールGP開催にも諦め? 「近くに爆弾落ちないといいね」運営は実施前提で動く
MotoGPライダー、中東危機の中のカタールGP開催にも諦め? 「近くに爆弾落ちないといいね」運営は実施前提で動く
motorsport.com 日本版
Juju「まずは現状を立て直さないと……」セットを外し四苦八苦のSF富士初日。方針を見直して第9戦へ
Juju「まずは現状を立て直さないと……」セットを外し四苦八苦のSF富士初日。方針を見直して第9戦へ
AUTOSPORT web
日本で復活なるか「カワサキ最小のZ」とは何だったのか? ホンダのライバル登場で2系統に進化
日本で復活なるか「カワサキ最小のZ」とは何だったのか? ホンダのライバル登場で2系統に進化
乗りものニュース
急転直下でSFデビューが決まった卜部和久、FP2では16番手の快走「ワクワクが大きい」/第9・10戦富士
急転直下でSFデビューが決まった卜部和久、FP2では16番手の快走「ワクワクが大きい」/第9・10戦富士
AUTOSPORT web
レクサス「GX」一部改良モデルが登場 後席快適性の向上や足まわり刷新に反響も
レクサス「GX」一部改良モデルが登場 後席快適性の向上や足まわり刷新に反響も
くるまのニュース
25年以上も熟成した“Vツイン”をなぜ新型バイクに搭載した? スズキ「SV-7GX」はSV650の軽快さをいかにして“旅仕様”に変えたのか
25年以上も熟成した“Vツイン”をなぜ新型バイクに搭載した? スズキ「SV-7GX」はSV650の軽快さをいかにして“旅仕様”に変えたのか
VAGUE
考えたくはないけれど……豪雨の車内脱出に備える緊急脱出ハンマーが「まさか」に役立つ!
考えたくはないけれど……豪雨の車内脱出に備える緊急脱出ハンマーが「まさか」に役立つ!
ベストカーWeb
フェルスタッペン、”鬼門”シンガポールで初勝利なるか?「ここにはやり残したことがあるんだ!」
フェルスタッペン、”鬼門”シンガポールで初勝利なるか?「ここにはやり残したことがあるんだ!」
motorsport.com 日本版
仏原潜が新型ミサイル「M51.3」を発射する瞬間を捉えた映像が公開! マクロン大統領は「核抑止力」の強さを強調
仏原潜が新型ミサイル「M51.3」を発射する瞬間を捉えた映像が公開! マクロン大統領は「核抑止力」の強さを強調
乗りものニュース
当時物の名作モデナとネオバAD09を履く。1990年式Z32フェアレディZが放つ色気
当時物の名作モデナとネオバAD09を履く。1990年式Z32フェアレディZが放つ色気
Auto Messe Web
カロッツェリア、大画面プライベートモニター2機種を11月発売 フルラミネーション構造で鮮明映像
カロッツェリア、大画面プライベートモニター2機種を11月発売 フルラミネーション構造で鮮明映像
レスポンス
スーパーフォーミュラでは20年以上いなかった40代日本人ドライバー。大台突入の小林可夢偉、アロンソやハミルトンに「ギラギラ度は負けてない!」
スーパーフォーミュラでは20年以上いなかった40代日本人ドライバー。大台突入の小林可夢偉、アロンソやハミルトンに「ギラギラ度は負けてない!」
motorsport.com 日本版
カロッツェリア、デジタルミラー型ドラレコ3機種を12月発売 370万画素WQHDカメラ搭載モデルも
カロッツェリア、デジタルミラー型ドラレコ3機種を12月発売 370万画素WQHDカメラ搭載モデルも
レスポンス
日本初の定期航空便、運賃はいくら? ソファ完備の豪華飛行艇は南洋へ 「JAL・ANA」以前の民間航空史
日本初の定期航空便、運賃はいくら? ソファ完備の豪華飛行艇は南洋へ 「JAL・ANA」以前の民間航空史
乗りものニュース
カロッツェリアからパワードサブウーファー「TS-WX700DA」12月発売 独自BBDS方式と250W CLASS Dアンプ搭載の省スペース設計
カロッツェリアからパワードサブウーファー「TS-WX700DA」12月発売 独自BBDS方式と250W CLASS Dアンプ搭載の省スペース設計
レスポンス
WECは戦国時代。トヨタの大逆転で湧く富士の裏側で見つけた「チームそれぞれの戦い方」【吉田由美の美ーハー・カーライフ】
WECは戦国時代。トヨタの大逆転で湧く富士の裏側で見つけた「チームそれぞれの戦い方」【吉田由美の美ーハー・カーライフ】
WEB CARTOP
乗って分かった、イマドキEVの実力
乗って分かった、イマドキEVの実力
グーネット

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

1466 . 0万円 ~ 2267 . 0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

117 . 0万円 ~ 2999 . 0万円

中古車を検索
ポルシェ パナメーラの買取価格・査定相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

1466 . 0万円 ~ 2267 . 0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

117 . 0万円 ~ 2999 . 0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村