気合い入りすぎなモデルチェンジをしちゃったクルマたちを紹介
フルモデルチェンジには旧型の正常進化となるキープコンセプトと、「車名を変えてもいいんじゃないか」と感じるくらい別のクルマに変わる大胆なものがあるが、ここでは後者の形でフルモデルチェンジした現行車をピックアップしていく。
前のほうがイケメン? マイナーチェンジで理解しがたい見た目になった国産車トップ5
1)トヨタ・クラウン
クラウンは保守的に思われがちなモデルだが、新技術の実用化や先代モデルのアスリートのようなアグレッシブなデザインなど、大胆なフルモデルチェンジをすることが少なくないモデルでもある。
2018年に登場した現行型15代目モデルも全長を延長するなどした上級モデルのマジェスタの廃止やクーペルックのスタイル、レクサスLSなどと同じTNGA-Lプラットホームの採用、ドイツニュルブルクリンクでのテストを行うなど、別のクルマのようになった。
ただ、現在現行クラウンは苦戦が続いており、次期モデルの行方が大いに注目されている。
2)トヨタMIRAI
初代MIRAIは量産車世界初の水素をエネルギー源に使う燃料電池車として、2014年に登場した。
昨年登場した2代目モデルは「燃料電池車だからではなく、MIRAIを欲しいと言ってもらえるクルマにする」というコンセプトを掲げていたこともあり、車格の向上とボディサイズの拡大が行われたほか、エクステリアはクーペルックのスタイル、プラットホームもリヤ駆動のTNGA-Lを使うなど、アグレッシブなモデルとなった。
現行型2代目MIRAIも内容を考えたら非常にリーズナブルなモデルながら、現状は水素ステーションの少なさなどもあり、販売は軌道に乗っていないが、将来的にはクラウンと並ぶ日本を代表する高級車に成長する可能性もありそうだ。
ボディサイズの拡張のみならず駆動方式が変わるクルマまで!
3)トヨタRAV4
ミドルSUVであるRAV4は、初代モデルは特に3ドアのスペシャリティな雰囲気などで印象に残るモデルだったが、2代目モデル以降は「普通のSUV」というのが率直なところで、とくに日本向けは3年近いブランクがあったこともあり、イメージも薄れていた。
それが2019年に登場した現行型(日本向けとしては)4代目モデルはSUVらしい力強いスタイル、明るい雰囲気を感じさせるインテリア、面白みも持ちながらよくまとまった走行性能を備えるなど、じつにいいクルマとなった。
さらに昨年追加されたPHVはリーズナブルな価格ながら普段乗りはEVとして使え、イザという時などの給電も可能というプラグインハイブリッドの魅力に加え、前輪モーターのパワーアップによりフルパワーとなるシステム出力は306馬力、0-100km/h加速は6.0秒というスポーツカーのような側面も持つ。それだけにRAV4 PHVは発売直後に受注停止(現在は再開されている)となるほどの人気を集めるなど、見事な復活を果たした。
4)日産ノート
先代型となる2代目ノートはe-POWERの追加による大躍進はあったものの、クルマ自体の登場が2012年ということもあり、モデルサイクル後半は古さが否めないのも事実だった。
しかし、昨年登場した現行型3代目モデルは目が覚めるようにシャープな内外装に加え、4WDの進化、上級モデルとして最近加わったオーラの存在など、文字どおり全体的に別のクルマのように生まれ変わり、日産の復活を予感させるモデルとなった。
5)BMW1シリーズ
先代型となる2代目モデルまでのBMW1シリーズは、欧州でCセグメントと呼ばれるミドルクラスカー唯一のFR車という点やBMWらしいクオリティの高さという魅力を持っていた。
しかし、2019年に登場した現行型3代目モデルはミニファミリーと共通のFFプラットホームとなったほか、FF化でキャビンやラゲッジスペースは広くなった代わりに、スタイルや走行性能におけるシャープさは薄れた。だが、こういったことを感じる多くは数としては多くないマニアであり、1シリーズを広い視野で見れば正しいフルモデルチェンジと言えるのも事実ではある。
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みんなのコメント
初代から比べればそりゃ様変わりしたけど初代の時点で5ドア追加して徐々に大型化していった。
3代目でもショートボディはRAV4だったけど海外ロングモデルはヴァンガードとして日本でも売っていた。
海外専売になった4代目もヴァンガードとさほどサイズも変わらないし5代目と比べてもイメージは大差ない。
何故初代以外のモデルをすっ飛ばして比較するのか理解出来ない。