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先進装備と抜群の走りでライダーを陶酔させる名車!『HONDA CB400SUPER BOL D'OR/ABS / SUPER FOUR/ABS』(2014年) #試乗インプレ

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先進装備と抜群の走りでライダーを陶酔させる名車!『HONDA CB400SUPER BOL D'OR/ABS / SUPER FOUR/ABS』(2014年) #試乗インプレ

日本の400ccスポーツクラスを代表する名車、CB400シリーズの新型が2014年に発売となった。従来から引き継がれてきた魅力を活かしながら、装備面で一層の充実が図られているのが大きな特徴だ。

何度乗っても飽きない優れた完成度とパッケージ
CB400 SUPER FOUR/ABS

【心に残る日本のバイク遺産】2スト3気筒エンジンのホンダ「MVX250F」

ことあるごとにCB400スーパーフォアとスーパーボルドールの素晴らしさを書いているが、新型に試乗してみても、CBが世界一の400ccロードスポーツだという僕の思いに変わりはない。

ただ、本当のところ、僕が魅せられているのは、排気量区分など関係なく、CB400のとてつもなくハイレベルなパッケージング。

この先、体力的な理由で大型モデルに乗ることが辛くなってきたら、おそらく僕はCB400を選ぶだろう。

そこで悩むのが、スーパーフォアかスーパーボルドールかという選択。

ルックスの好みや価格差で割り切れるのならスッキリするが、カウルの有無によって異なる実用性やハンドリングを考えると迷ってしまう。

高速道路では間違いなくカウル付きのスーパーボルドールの方が楽だし、寒さが大の苦手な僕にとって冬場の寒風をさえぎってくれる防風性能は大きな価値がある。

小物入れが付いているのも便利だし、新型のボルドールが装備した、明るいLEDヘッドライトも夜間走行には魅力的。

ハンドリングもフロント荷重が多いSBのほうが落ち着いていて、過去の経験から長距離ツーリングで疲れが少ないこともわかっている。

対して、スーパーフォアのネイキッドスタイルは抜群の視界の良さと開放感を持っている。

僕はこれこそがオートバイの魅力の原点だと思っている。ハンドリングが軽快で、市街地や峠道ではライダーの意志に忠実に反応するのも楽しい。

そもそも、400ccで高速道路を飛ばし続けるといった状況はそう多くないはずだから、防風性能よりも風を浴びる爽快感を大事にしたほうがいいのではないだろうか。

いや、カウルがあっても爽快さは感じられるじゃないか。と、考えるほどに堂々巡りになってしまう。

これまで、この2台のCBには様々な状況で相当の距離を試乗してきているが、いまだに結論が出ないのだ。それだけ両車の完成度が高いということになるのだが…。

こうしたインプレにもならないことを書き綴ったのは、同じように迷っているライダーも少なくないと思ったから。

僕の悩みと、その理由が、どちらかを選ぶときの判断材料になれば幸いだ。

主要諸元
●全長×全幅×全高:2080×725×1080mm 
●ホイールベース:1410mm 
●シート高:755mm 
●車両重量:197/200(ABS)/201(Eパッケージ)kg 
●エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒 
●総排気量:399cc 
●ボア×ストローク:55×42mm 
●圧縮比:11.3 
●最高出力:53PS/10500rpm 
●最大トルク:3.9kg-m/9500rpm 
●燃料供給方式:PGM-FI 
●燃料タンク容量:18ℓ 
●キャスター角/トレール:25度5分/90mm 
●変速機形式:6速リターン 
●ブレーキ形式 前・後:φ296mmダブルディスク・φ240mmディスク タイヤサイズ 前・後:120/60ZR17・160/60ZR17

RIDING POSITION ●身長:176cm ●体重:60kg
上体は軽い前傾で、手首や肘、肩には余裕あり。

ステップはやや高く後退した位置にあって、スポーツ走行時のバンク角を確保すると同時に脚を使ったマシンホールドをやりやすくしている。

ロードスポーツモデルのお手本のようなライディングポジションだ。

DETAILS
オーソドックスなネイキッドスタイルに映える丸型ヘッドライト。

マルチリフレクター式ハロゲンタイプで充分な光量を確保する。

アナログ2連メーターに多機能液晶パネルを組み合わせるメーターユニット自体はSBと共通。

メッキリングが高級感を感じさせる。

感動さえ覚える仕上がりはさすがのひと言!
CB400 SUPER BOL D'OR/ABS

乗るたびに感心、いや感動すら覚える完成度のCB4OOスーパーボルドール。

同じホンダのCB400シリーズでも、2気筒エンジンを搭載するCBR400Rが登場したことで次の進化が気になっていたが、簡単に言えば、今回のモデルチェンジはキープコンセプトだ。

フロントカウルとテールカウル、前後ホイールの形状が一新され、シートレールが補強されているが、基本的にエンジンと車体は従来モデルから踏襲され、快適性とスポーツ性のバランスを取ったキャラクターにはいささかのブレもない。

デザインは兄貴分のCB1300スーパーボルドールと似ていて大柄な印象だが、実際は400ccの専用設計だけに、650ccモデルと車体を共用するライバル車よりもひと回りコンパクト。

取り回しが楽で、足着き性もいい。

特に、ボルドールは今回のモデルチェンジでハンドル形状が若干変更されたことで上体の自由度が高まり、前傾度と着座位置を変えることで幅広い体格に対応できるようになっている。

エンジンは相変わらず振動が少なく、シュンシュンと小気味よく回る。

400ccの4気筒エンジンながら低回転域から力強く、発進も加速もスムーズそのもの。

それでいて、7000回転から1万1000回転以上までの伸びやかさは、これぞホンダの直4エンジンというエキサイティングさがある。

乗りやすさとスポーツマインドを両立した特性は、回転数やスロットル開度に合わせて1気筒あたりの作動バルブ数を2本から4本へと切り替えるハイパーVTEC REVOの恩恵だ。

そんな、エンジン性能も魅力だが、それ以上に高く評価すべきなのがハンドリング。

速度域に関わらず高い接地感を示すうえ、フロントの落ち着きがいいので滑りやすい路面でも安心して走れる。旋回性もニュートラル。

ライダーが積極的な操作をしなくても自然に向きが変わり、ステップが接地するようなバンク角での安定性も極めて高い。

個人的にはエンジンがもう少しスポーティになればと思うが、こうした素晴らしいバランスが僅かでも崩れてしまうぐらいなら、このままがいい。

ABS付きモデルの価格は乗り出しで100万円ほどになるが、その価値は十分にある。

主要諸元
●全長×全幅×全高:2080×725×1080mm 
●ホイールベース:1410mm 
●シート高:755mm 
●車両重量:197/200(ABS)/201(Eパッケージ)kg 
●エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒 
●総排気量:399cc 
●ボア×ストローク:55×42mm 
●圧縮比:11.3
●最高出力:53PS/10500rpm 
●最大トルク:3.9kg-m/9500rpm 
●燃料供給方式:PGM-FI
●燃料タンク容量:18ℓ 
●キャスター角/トレール:25度5分/90mm 
●変速機形式:6速リターン 
●ブレーキ形式 前・後:φ296mmダブルディスク・φ240mmディスク タイヤサイズ 前・後:
120/60ZR17・160/60ZR17

RIDING POSITION ●身長:176cm ●体重:60kg
旧モデルより7mmアップ・9mm手前となったハンドルで上体の自由度が高まった。

ステップ位置はスポーツライディングにも対応したものだが、身長180cm以上のライダーだとやや窮屈に感じそう。

シート高の数値は前モデルと同じ。

しかしサイドカバー形状のスリム化で実際の足着き性は向上している。

ニッポンが誇る魅力に満ちた「ヨンヒャク」
従来モデルから受け継がれる水冷直4エンジンは、回転数やスロットル開度に応じてバルブ数を切り替えるバルブ制御システム「HYPER VTEC Revo」を搭載、扱いやすさと力強くシャープなキャラクターを両立。

優れた環境性能、熟成を重ねてきたからこその高い信頼性も備えている。

オーソドックスな構造であるがゆえに、バランスの良い乗り味をもたらすスチール製ダブルクレードルフレーム。

今回のモデルチェンジでは、純正アクセサリーとして用意されるリアキャリアやトップボックスの装備に対応するために、シートレールの強度アップが図られた。

4気筒らしいサウンドも楽しめる美しいメッキ仕上げのマフラーは、オーソドックスなネイキッドスタイルによく似合う右側1本出しの集合管。

排ガスをクリーンにするキャタライザーも内蔵。

デザインやLEDを2分割で円形配置した内部構造は変わっていないが、今回から新型CB1300と同じくクリアレンズが新採用されることで、モダンな印象にイメージチェンジ。

COLOR VARIATIONS
CB400 SUPER FOUR/ABS

CB400 SUPER BOL D'OR/ABS

[ アルバムはオリジナルサイトでご覧ください ]

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