ヒョンデが「中型」EVバスを導入する理由
Hyundai Mobility Japan(以下、ヒョンデ)は、日本市場のニーズに合わせた中型のEV路線バス「ELEC CITY TOWN(エレク シティ タウン)」を日本の正規販売店を通じて、2024年末から販売を開始すると発表した。
完全低床フルフラットバスが実現へ……ZF、EVバス用の新型駆動ユニットを発表[2023.09.22]
ヒョンデは日本市場で2009年から大型観光バス「Universe(ユニバース)」を販売し、各地のバス事業者に納入してきた実績がある。また、近年のヒョンデは積極的にZEV(ゼロエミッションビークル)の開発を推進し、2022年にはEVの「IONIQ 5(アイオニック5)」とFCEV(燃料電池自動車)の「NEXO(ネッソ)」を日本市場で発売。商用車部門でも、2017年にEV路線バスの「ELEC CITY(エレク シティ)」シリーズを韓国で発売して以来、アップデートを重ねながらEVバスのラインアップを拡充させている。
そしてヒョンデは、2024年末にEV路線バスの「ELEC CITY」 シリーズの中型バスに相当する「ELEC CITY TOWN」を日本で発売する。韓国では環境対策としてEVやFCEVといった次世代バスの導入が積極的に進められており、とくに2020年以降は急速に登録台数が増加し、街で次世代バスを目にする機会が増えているという。韓国市場においてはいくつもの次世代バスメーカーが存在するものの、そのなかでもヒョンデは先進技術を持ったトップメーカーとして、大きなシェアを獲得しているそうだ。
地球温暖化対策としてCO2削減が世界的な課題となるなか、日本でも公共交通機関を運営する自治体や事業者においてもさまざまな取り組みが求められている。従来、バスの動力源といえばディーゼルエンジンが唯一の選択肢だったが、技術革新によりバス運行で求められる条件を満たせるEV路線バスが開発されるようになった。
今回、ヒョンデが国内に投入する中型EV路線バス「ELEC CITY TOWN」は、郊外路線やコミュニティバスなど一定数の需要が見込めるマーケットだ。その一方で、日本においては有効な国内外のメーカーラインアップは限られている。公共交通機関を運営する自治体や事業者などにとって、環境問題に対応できる車両の導入は喫緊の課題ではあるものの、使用環境に適したバスの選択は難しい状況にあった。そこでヒョンデは中型EV路線バス「ELEC CITY TOWN」を国内に投入し、身近なバス路線からCO2削減、環境問題への課題解決に貢献し、国内需要に応えていく構えだ。
中型EVバス「ELEC CITY TOWN」の気になる中身
ELEC CITY TOWNの主な特徴は以下の通りだ。
・リチウムイオンバッテリーを搭載し200km以上の航続距離を確保(乗車人数、外気温、空調の使用状況により航続距離は変動) ・充電方式はCHAdeMOを採用。90kWh×2の入力に対応し短時間での充電が可能 ・駆動モーターはZF製セントラルモーターを採用。静かで力強い走りを実現 ・VDC(車両安定装置)やEDSS(ドライバー異常時対応システム)をはじめ日本のバス事業者から要望の多い安全装置を標準装備 ・日本のバス車体規格ガイドラインに準拠。ワンマン路線バスに必要な装備の架装に対応 ・新規車両登録後からフロントガラス、サイドミラー(片側)は10年間、タイヤパンクは5年間にわたり修理・交換サービスを提供する
上記を含めもう少し詳細にELEC CITY TOWNのことを見ていくと、バス事業に必要不可欠な安全運行への装備と、運行事業社の負担軽減およびメンテナンス性の充実が図られていることがわかる。
ELEC CITY TOWNは、乗客が乗降車する際の死角地帯の障害物を感知する「SEW-Near」機能を装備し、乗客の安全を確保する。また、各種センサーで車両の挙動を測定し、モーターの出力・ブレーキを制御することで悪天候や滑りやすい路面でも車両のコントロールを容易にする「VDC(車両安定装置)」をはじめ、路線バス運行で求められている各種安全装置を標準装備し、安全な運行をサポートする。
そして、運行事業社の負担軽減およびメンテナンス性の面では、次のようなアプローチが取られている。
働き方改革法案によりドライバーの労働時間に上限が設定された、いわゆる「2024年問題」に対する取り組みとして、車両管理の省力化を実現するOBD2コネクタを介したテレマティクスサービスの導入準備がなされている。また、バス事業者の車両故障や修理対応による稼働時間減少(ダウンタイム)への対策として、現在ヒョンデが販売中の大型観光バス「ユニバース」の部品と同様に、国内翌日納品率95%以上を目指して初期部品在庫を準備しているなど、日本各地のバス事業者から好評を得ている各種アフターサービスとノウハウを活かし、ハードとソフトの両面から運行事業社の負担を軽減していくとしている。
大型路線バスではハイブリッド車はもちろんのこと、水素や電気をエネルギー源としたバスを目にする機会が日を増すごとに増えてきている。これは運行区間が決まっており、稼働時間と距離が概ね決まっていることから、充電タイミングを計画しやすくEVの恩恵を受けやすいからだ。
しかし、ヒョンデが指摘しているように中型の路線バスではまだまだEVの導入は大型に比べれば緩慢だといわざるを得ず、ELEC CITY TOWNの国内投入により活性化されていくのか今後の動向を注視したい。
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
オヤジむせび泣き案件!! ホンダの[デートカー]が帰ってくるぞ!! 新型[プレリュード]は究極のハイブリッドスポーツだ!!!!!!!!!
「すごい多重事故…」 関越道で「トラックなど3台が衝突」発生! 2車線が一時通行規制で「通過時間70分」の大渋滞 圏央道も混雑
“45年ぶり”マツダ「サバンナGT」復活!? まさかの「オープン仕様」&斬新“レトロ顔”がサイコー!ワイドボディも魅力の「RXカブリオレ」とは?
ハコスカ!? マッスルカー!?「ちがいます」 “55歳”ミツオカ渾身の1台「M55」ついに発売 「SUVではないものを」
「すごい衝突事故…」 東富士五湖道路が一時「上下線通行止め!」 ミニバンが「横向き」で“全車線”ふさぐ… 富士吉田で国道も渋滞発生中
ホンダ新型「プレリュード」まもなく登場? 22年ぶり復活で噂の「MT」搭載は? 「2ドアクーペ」に反響多数!海外では“テストカー”目撃も!? 予想価格はいくら?
「ノーマルタイヤで立ち往生」に国交省ブチギレ!?「行政処分の対象です」2年連続で大量発生…「スタックの7割が夏用タイヤ」今年も緊急警告
スバル新型「プレオ」発表に期待の声! “約100万円”の「コスパ最強」軽セダンは実用性バツグン! スバルらしい「水平対向エンジン×MT搭載」を求める声も!
まるで「“ミニ”フェアレディZ」!? 全長4.1mの日産「コンパクトクーペ」が斬新すぎる! 短命に終わった「NXクーペ」とは?
オヤジむせび泣き案件!! ホンダの[デートカー]が帰ってくるぞ!! 新型[プレリュード]は究極のハイブリッドスポーツだ!!!!!!!!!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント
大勢乗ったまま発火したら大惨事になるなぁ・・・