レッドブル代表、フェルスタッペンの会心アタックに脱帽「ポールが獲れるなんて予想していなかった。ネバーギブアップ！」

　F1サウジアラビアGPの予選は、レッドブルのマックス・フェルスタッペンが0.010秒差でオスカー・ピアストリ（マクラーレン）を下し、見事ポールポジションを獲得してみせた。

　フェルスタッペンをもってしても前戦バーレーンGPは6位が精一杯だったことから、レッドブルが危機的状況にあるのではないか、フェルスタッペンが移籍を選ぶのではないかと話題が渦巻いていたこの一週間。フェルスタッペンのアタックは、それに対する完璧な”アンサー”だったと言える。

　レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、フェルスタッペンのセンセーショナルなラップについて次のように語った。

「正直なところ、あのセッションに臨むにあたって、それ（ポールポジション）が可能だとは思っていなかった」

「それは決して諦めてはいけないということを示している。我々は素晴らしいチームなのだから、戦い続け、パフォーマンスを追いかけ続けるんだ。そうすればマックスも最後の力を発揮してくれるだろう」

　マクラーレンのランド・ノリスが予選Q3でクラッシュし、残り時間8分32秒で赤旗中断となった後、レッドブルとフェルスタッペンは2度のタイム計測を実施。これが功を奏して完璧にアタックをまとめたフェルスタッペンは僅差でポールポジションを獲得することができた。

　ホーナー代表は当時の状況について次のように語った。

「FP3を終えて予選に入ったときは、（マクラーレン勢がワンツーで）誰が3番手になるかという感じだった。そして突然、Q1でマックスが最速を記録した」

「それからQ2もその位置だった。そしてQ3でランドが不運なアクシデントに見舞われた。2セットのニュー（ソフトタイヤ）を残していたマシンは、ジョージ・ラッセルとマックス、マクラーレンの2台だけだった」

「幸いにもランドは無事だったが、しかし、25秒のマージンがある2回のアタックを行なうか、それとも1回で頑張るかという瀬戸際に立たされた」

「我々は2度のアタックをすることを決めた。それはプレッシャーのかかることだった。少しでも問題があれば、そのマージンを失うことになるからだ」

「私から見てとても印象的だったのは、ピットストップ（で給油）をしない分、燃料を積まなければいけないということだった。だから彼が最初のアタックをしたときは、6～7kg多く燃料を積んでいた。それで最速だったんだ。だから他のドライバーにプレッシャーをかけることができた」

「そして最後のラップも素晴らしかった。ここ3レースで2回目のポール獲得は本当にうれしい。マックスとチームによる驚異的なパフォーマンス、そして角田裕毅がQ3に進出したことも良かった」

　フェルスタッペンはQ3最初のアタックを終えた後、｢ターン1でグリップがなかった｣と報告。エンジニアからはタイヤの準備が整っていなかったとフィードバックがあった。それを踏まえたラストアタックでは、セクター1でタイムを稼ぐことに成功。これがポールポジション獲得に大きく貢献。2度アタックを行なうというレッドブルの選択が功を奏した結果となった。

　しかし決勝レースでは、ピアストリのレースペースが、フェルスタッペンの勝利を難しくしていることはホーナー代表も承知している。

「ポールポジションを獲得できれば、きれいな空気の中で走れるし、前のクルマに追従して乱気流に巻き込まれることもない」

「でも今週末のマクラーレンは、特にレースペースではとても速い。だから、オスカーの後塵を拝するような戦いになると思う。でも、可能な限りベストな位置からスタートできている。ポールポジションで戦えるのは素晴らしいことだ」

Comments

[南斗水鳥拳のレイの子そう母はマミ]

RBは昼間の暑い時間の想定はしていなかった
夜の気温、路面温度をターゲットに見事に
セッティング。さらにQ3も赤旗にもかかわらず
セカンドドライバーにトゥのポジションを支持するあたり作戦ガチだった。
0.1秒の世界の争いで…
このサーキットはPPから出ることで勝つ確率が
上がるからけどピアストリもタイヤが良ければ
面白い戦いになる

[got********]

もう開発の終了していると思われるホンダエンジン。
それでも、ポールを取れるというのは、
エンジン、それとシャーシ、
それらを上手く機能するように引き出すことが出来るのが、
フェルスタッペンだ、ということだろうね。
たぶん彼は、どんな車を運転しても速いのだろうと思う。
歴代最高のドライバークラブに文句なく入れることだろう。

もっとも、
そんなクラブは実在しないけれど。(笑