フェラーリのシャルル・ルクレールは、F1第15戦ロシアGPでアップデートされた新スペックのパワーユニット(PU)を搭載。これにより決勝レースは後方からのスタートとなるが、感触は良かったようだ。
ルクレールはロシアGPのFP1で4番手となったものの、FP2では10番手に留まった。金曜日の結果から新PUの真価は分からないが、ルクレールは初日を終えて次のように語った。
■フェルスタッペン、グリッド最後尾からの追い上げは難しい?「今年は中団グループとの差が小さい」
「少し良くなったと感じている。それは素晴らしいことだし、データでもそれが分かる」
「それを実感し、(データで)目の当たりにすることができるのはとても良いね」
FP2で10番手に留まったのは、グリッド降格ペナルティが決まっているため、予選に向けての作業を省くことが出来たからだという。ルクレールは、新PUのインプレッションとレースに向けた準備に専念したのだ。
「できるだけ多くの情報を集めたし、金曜日の結果には満足している」とルクレールは付け加えた。
「すべてが期待通りに機能していることを確認できて良かった」
フェラーリのスポーティングディレクターを務めるローレン・メキーズも、「クリーンなセッションだった」とコメントした。
「彼(ルクレール)が感じた変化について多くを語ることはできない。今は魔法の弾丸(問題を解決する特効薬)がないことが分かっているので、すべての分野で小さなステップを踏むことが大切だ」
とはいえ、ルクレールはロシアGPで難しいレースに直面することになる。グリッド最後方から追い上げなくてはならないからだ。
「ここでオーバーテイクするのは難しいんだ。FP2で試してみたけど、とても厳しかった」とルクレールは話した。
「でも、どうなるか分からない。ベストを尽くすけど、日曜日は難しいレースになるだろう」
少なくとも、同じくPU交換によるグリッドペナルティを受けるマックス・フェルスタッペン(レッドブル)はルクレールのすぐ近くでスタートすることになる。
ルクレールは、フェルスタッペンの方が少し速いとしながらも、フェルスタッペンを利用してポジションを上げたいと語った。
「彼は僕たちよりも少し速い。でも彼を利用して、他の車もオーバーテイクしようと思っている」
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