スコットランドの老舗蒸溜所「ボウモア」と「DB5」というふたつのビッグネームがタッグ
8月6日、アストンマーティンはスコットランドの老舗蒸溜所「ボウモア」との初のコラボレーションによって生み出されたシングルモルトスコッチウイスキー「ブラック・ボウモアDB5 1964」を、世界25ボトル限定で発売すると発表した。発売は今年の晩秋を予定しており、販売価格は5万ポンド(約695万円)だ。
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アストンマーティンDB5は、1963年にDB4の後継モデルとして登場。翌’64年には高性能版となるヴァンテージが追加された。DB5は、映画「007」シリーズでも多くの作品に“ボンドカー”として登場するなど、世界で最も有名なクルマといっても過言ではなく、登場以来、現在に至るまで多くのファンを獲得している。
このたび、そんなDB5の名を冠した「ブラック・ボウモアDB5 1964」には、240年の歴史を持つボウモア蒸溜所が生み出したシングルモルトウイスキーのなかでも象徴的な「ブラック・ボウモア」が収められている。
ブラック・ボウモアは、DB5ヴァンテージが登場したのと同じ年の11月5日に初めて蒸留。これは同蒸溜所が当時新しいボイラーを導入したことを機に生み出されたものだ。以来、ブラック・ボウモアは最も希少で最も人気あるシングルモルトウイスキーのひとつとなっている。“最も希少”とされているのは、1993年からこれまでおよそ6000本しか販売されていないからだ。
ボトルは、スコットランドの北東部に拠点を置くガラススタジオ「Glasstorm」によってハンドメイドされた特別なもの。Glasstormは50年以上の歴史を持つビスポークのガラススタジオで、高度な技術力を持つ職人がこの専用ボトルを丁寧にひとつずつ製作。ボトルのデザインは、DB5に搭載するエンジンのピストンがモチーフになっている。
この特別なボトルはハンドメイドのプレゼンテーションボックスに収められており、芸術作品さながらの佇まい。同蒸溜所のある沿岸地域からインスピレーションを得た深い青色と波を模したエンボス加工は、ボウモア蒸溜所を思い起こさせるディテールで、ニッケルでメッキされた真鍮製のラッチとヒンジは、DB5から着想を得たデザインだ。
ボウモア蒸溜所のディレクター、デイビット・ターナー氏は次のようにコメントしている。
「ブラック・ボウモアが誕生した1964年は、私たちの歴史において重量な年です。このたびのアストンマーティンとのコラボレーションによって、私たちの象徴的なシングルモルトを、最も驚くべき方法で今一度紹介することができました」
一方、アストンマーティンのマレック・ライヒマンCCO(チーフ・クリエイティブ・オフィサー)は、このように述べた。
「ボウモアとの新しいエキサイティングなコラボレーションは、アストンマーティンの象徴的なDB5の比類なき魅力と、世界的に有名なシングルモルトを祝う絶好の機会になりました」
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