近頃アフターパーツマーケットを賑わしているのが カーフィルム「ゴーストフィルム」だ。オーロラのように見えるのが特徴で、合法的にフロント、サイドガラスに貼ることができるとあって注目度が高まっている。
ここからは今話題の自動車ガラス用遮熱発色フィルム「ゴーストフィルム」に的を当てて考察する。
アプリ売りのオジさん彷徨記 Vol.37 ポルシェセンター目黒編 Part1
「ゴーストフィルム」の機能快適性を高める機能の他に、「ゴーストフィルム」には多積層の構造と特許取得した防眩技術を組み合わせて対向車のライトによる眩しさを軽減する機能がある。クルマのギラギラ危険ですよね。さらに、フロントガラスが割れた時、安全に車を停車する事ができる飛散防止効果がある。また、染色剤や顔料、金属を含まないのでGPSやETCなどへの 電波干渉の心配もない。
「ゴーストフィルム」をクルマ全部のウィンドウに貼れば、その性能をフルに体験できる。遮光カーテンをガラス全面に貼るイメージだ。Photo:カーメイクアートプロ「ゴーストフィルム」は今まで存在しなかった商品フロントガラスにセンサーがついたクルマはガラス交換も大変で、新しいガラスになったときにはセンサーの再セッティングをする手間が加わる。また、旧車は簡単に手に入れることができないこともあるため、フィルムを貼って保護するのは有効な手段である。
自動車ガラス用フィルムにおいては、リアガラス、リアサイドには法的規制がないため、真っ黒のフィルムを貼ってもお咎めはない。しかし、フロント、フロントサイドのガラスについては道路運送車両法第29条と細目を定める第195条で記載された「窓ガラスを規定する保安基準」で可視光線透過率が70%以上と定められている。貼ってはいけないのではなく基準値に適応すれば貼ってもよいのだ。
クルマのガラスの可視光線透過率そもそも、クルマのガラスの可視光線透過率はどのくらいあるのだろうか。無色透明だった自動車のガラスは90年代以降スモークガラス、UVカットガラスが普及して、今では多少なりとも色がついているガラスがほとんどになった。その可視光線透過率はざっくりと70~85%だ。
そのため、フロントの3面に「ゴーストフィルム」を貼るにあたっては、ガラス自体の可視光線透過率を知っておくと良いだろう。例えば、ガラス自体の可視光線透過率が70%だったら、貼るフィルムは可視光線透過率の減少率が0%のものでなければ保安基準から外れてしまうというわけだ。自動車ガラスの全てが可視光線透過率100%なら「ゴーストフィルム」はマイナス30%のマージンを持てるのだが、実際にはちょっとでも色がつけば、ガラスに貼った状態で可視光線透過率が70%を切ってしまう状態である。ちなみに、ガラスの外側に貼るタイプのフロントガラス保護フィルムは、ほぼ透明で可視光線透過率の減少は0%~-2%に抑えてあるため、飛び石などによる「キズ」「ヒビ」「割れ」などからフロントガラスを保護するアイテムとして人気がある。
「ゴーストフィルム」は合法なのか?「ゴーストフィルム」は車検に通らないのか?カーフィルムをフロントにも貼りたいというニーズはあるはず。なにしろ全面スモークの方がカッコイイから。ただ、フロント3面は保安基準があるため何かと面倒。いつしか「カーフィルムはフロントには貼らない」という固定概念がアフターパーツマーケットと消費者に定着した感じのところに「ゴーストフィルム」が市場投入されたわけだが、案の定話題が話題を呼ぶことになる。
2018年に発売された当初から「ゴーストフィルム」は合法商品であり、道路運送車両法第29条と細目を定める第195条で記載された「窓ガラスを規定する保安基準」に適合し、車検に通る商品である。
物議を醸したのは、「ゴーストフィルムは車検に通らない」というネガティブワードが飛び交ったことだ。クルマのアフターパーツあるあるとも言えるのだが、「車検対応商品」を装着すれば必ず車検に通るわけではないということだ。しかし「ゴーストフィルム」の場合はユーザーだけでなく、ワークショップ、試験場の“プロフェッショナル”も関わっているため問題が複雑化している。
Photo:カーメイクアートプロカーフィルムの場合は、施工するクルマのガラスの可視光線透過率を把握した上で商品を選択する必要がある。さらに施工後に数値測定して基準に準じた数値になっているのかまでチェックすることも必要で、そこまでやるのがプロの仕事だ。もし、プロであるはずのワークショップが、それを怠ったことで車検に通らなかったらどうなるか。当然ユーザーは「ゴーストフィルム」は車検に通らない商品だと判断するだろう。また、車検場によっては、車検自体を受け付けないところもあるようだ。ワークショップの商品知識の欠如、試験場の対応に問題があるとすれば非常に残念な話である。
リーガルゴーストショップ(LGS)「ゴーストフィルム」は日々進化を続け、海外向け「ゴーストフィルム」の生産も増えているという。しかし、まだ施工には正しい商品知識とプロのテクニックが必要であるため、ブレインテックは「リーガルゴーストショップ(LGS)」というユーザーが安心して施工を依頼できる認定制度を発足して消費者のニーズに応えている。現在、リーガルゴーストショップ(LGS)は全国に80を超える店舗をがあり、安心して「ゴーストフィルム」を使用できる環境を整えている。LGSでは、カーフィルムのさらなる普及に取り組んでおり、他店で施工したクルマでも、法的効力はないが、可視光線透過率測定結果証明書を有料で発行してくれるというから頼もしい限りだ。
ブレインテック https://www.braintec.co.jp/ リーガルゴーストショップ https://www.braintec.co.jp/legal-ghost-shop/ カーメイクアートプロ https://www.art-pro.co.jp/
取材協力:株式会社ブレインテック、有限会社カーメイクアートプロText:アウトビルトジャパン
Part3はこちらhttps://autobild.jp/27604/
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みんなのコメント
合法と言うか、脱法に近い
警察の職質の手間も省けてバカ発見機として大変優秀な商品