6月6日、イギリス・ランドローバー社のアドベンチャーブランドである『ディフェンダー』は、ダカールラリー2026およびFIA世界ラリーレイド選手権(W2RC)への参戦に向け、専用設計を施した競技車両『DEFENDER DAKAR D7X-R』のプロトタイプの初テスト走行をモロッコ・サハラ砂漠で完了したことを発表した。
同時に、ダカールラリー2026を皮切りにW2RCにおいても3台の『DEFENDER DAKAR D7X-R』を投入することを明かし、エースドライバーにはステファン・ペテランセルを起用し、チームメイトには期待の新人ロカス・バチュースカ、そしてアメリカ出身の女性ドライバー、サラ・プライスを擁することをアナウンスした。
ダカールラリー/W2RCへ参戦決定の『ディフェンダー』、市販車部門への『オクタ』投入を明らかに
2025年よりオフィシャル車両パートナーとしてダカールラリーをサポートしているディフェンダーは、すでに2026年ダカールラリーの参戦や、以降のW2RCでのワークス活動開始を発表しているが、今回はそのマシンとドライバーラインアップが明らかになった。
まず、サハラ砂漠でのテストを終えた『DEFENDER DAKAR D7X-R』は、市販車をベースに専用設計した競技用車両で、市販のディフェンダーと同様のD7Xアルミニウムボディ構造、トランスミッション、ドライブラインのレイアウトを採用することで、ディフェンダーが備える耐久性と強度を実現したという。
その心臓部には4.4リッターツインターボV8エンジンを搭載しており、プロトタイプにはカモフラージュ柄が施されている。このプロトタイプを利用し、サハラ砂漠の過酷な砂丘では信頼性、耐久性、走破能力を検証するために、徹底的なテストを実施したとのことだ。
そして、ベテランドライバーとしてチームをリードしていく立場にあるペテランセルは、ダカールラリーで35回の参戦経験と14回の優勝歴を持っており、今回のテストにも自らの経験をチームに分けている。彼は「モロッコでプロトタイプのハンドルを握った経験は非常に素晴らしく、初期段階であるものの準備が順調に進んでいると確信している。Stockカテゴリーでの挑戦は初めてだが、そのためこのチームとともに挑戦できることに大きな興奮を覚えている」と、今後への意気込みを語っている。
一方、これまでトヨタのプライベーターとして最高峰クラスで走っていたバチュースカは、若さと才能を併せ持ち、ダカールラリーでステージウインを飾るなど実力を証明してきた。彼は「伝説のディフェンダーがW2RCおよびダカールラリーに参戦することは、モータースポーツ界とブランドにとって歴史的な瞬間であり、今後紡がれる素晴らしいストーリーの一員として重要な役割を果たすと期待している」とコメントしている。
また、プライスは8歳からレースの世界に身を投じ、電動オフロード選手権のエクストリームEなどで活躍し、2024年にSSVクラスでダカールデビューを果たした。彼女は「裏方で進行中のテストと準備作業は驚嘆すべきものであり、実際のドライブが待ち遠しい。私は生まれながらのレーサーとして強い競争心を持ち、ディフェンダーとともに高い目標に向かって成功を追求し、決して諦めることはない」と、情熱と決意を語った。
今回のディフェンダーの挑戦は、Stockカテゴリーにおいて、より競争力が高くなるとされる新レギュレーションの導入がきっかけとなっている。この活動を通してディフェンダーは、これまでトヨタ車体が活躍してきたクラスにおいて、マシンの堅牢な走破性能と高い耐久性を証明しようとしている。今後、2026年のダカールラリー及びW2RCの各ラウンドに向け、徹底したテストプログラムが展開され、チーム体制も順次発足が進む計画だ。今後どのようなドラマが生み出されるのか、新しい挑戦に注目が集まる。
[オートスポーツweb 2025年06月06日]
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