2021年のMoto3王者で、今年はドイツGPまでにMoto2クラスで4勝を挙げているペドロ・アコスタは、2024年にKTM陣営からMotoGPクラスに昇格するようだ。
アコスタは2021年にMoto3クラスにデビューすると、いきなりチャンピオンを獲得。2022年にはMoto2クラスに昇格し3勝を挙げたものの、最終的なランキングは5位にとどまった。しかし今シーズンは開幕から強さを発揮し、7戦中4勝。ランキングでは2番手につけている。
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そのアコスタは、2021年の段階でKTMと3年間の契約を締結。この契約は2024年のMotoGPクラス昇格を前提としたものだと見られており、KTMから来季のMotoGP参戦オファーがなかった場合には、陣営を離れることができるという内容であったようだ。しかしKTMは、アコスタのMotoGP昇格を決断したと見られる。
アコスタのマネージャーであるアルバート・バレラは、motorsport.comの取材に対して「契約上のオプションを超えて、KTMでMotoGPへ昇格する最初のチャンスを与えたい」と語り、さらに次のように続けた。
「KTMは常にペドロに対して親切にしてくれていて、彼はとても感謝している」
ただKTMとしては、アコスタを起用するにあたっては、様々な調整を行なう必要がある。平たく言えば、来季のMotoGPグリッドにアコスタのためのシートを確保する必要があるのだ。
KTMは先月のフランスGPまで、アコスタをもう1シーズンMoto2に留め、2025年にMotoGPへ昇格させる計画を考えていたという。しかしアコスタがイタリアGPとドイツGPで連勝を挙げたことで、MotoGPのシートを用意させることをKTMに納得させた。
アコスタのマネジメント陣も、彼をKTMからMotoGPへ昇格させる絶好のタイミングと考えており、アコスタもKTMの信頼に応えたいという意思を示している。
KTMの選択肢
現在、KTMのファクトリーチームにはブラッド・ビンダーとジャック・ミラーが在籍し、彼らは2024年末までの契約を結んでいる。そのため、アコスタを起用するにあたってKTMが採ることができる選択肢はふたつだ。
ひとつは、GasGas Tech3のもう一年契約が残っているポル・エスパルガロか、2023年末で契約が切れるアウグスト・フェルナンデスのどちらかとの契約を終了させ、その空いたシートをアコスタに託すということだ。
もうひとつは、KTMが新たな参戦枠を手にするということ。もしこれが実現し、KTMにとって2番目のサテライトチームが誕生すれば、GasGasのふたりをキープしたまま、アコスタをデビューさせることができる。
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みんなのコメント
今年は、ドカティで決まりで、誰が乗っても速いから、転倒回数が少ないライダーがチャンピオンになるのではないでしょうか。(笑)
来年は、すでにマルケスまでKTM移籍のうわさが出てるし、クアルタラロも今のヤマハの状況では分からない。激変しそう。
それにしてもレギュレーションを見直さないと、ドカ以外では勝てないという状況が変わらない。
共通ECU廃止か、弱いホンダ、ヤマハは独自開発ECUを認めるとか。