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人とは違う車でしかも安い! 個性派絶版車3選

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人とは違う車でしかも安い! 個性派絶版車3選

■ユニークなモデルで不人気車が狙い目かも!?

 世の中には月間2万台も売れるほど大ヒットを記録するクルマがある反面、残念ながら人気とならなかったクルマもあります。そうした不人気車は一般的に中古車価格も安く、乗り潰す覚悟があれば狙い目です。

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 なかには個性的なモデルもあり、人とは違うクルマに乗りたいという人は、検討してみる価値があります。

 そこで、中古車価格も安価で、ユニークなモデルを3車種ピックアップして紹介します。

●スズキ「バレーノ」

 スズキは1980年代初頭から他メーカーに先駆けてインドに進出を果たし、インド政府と合弁会社を設立。現地のニーズに合ったクルマを生産してきたことから、インドでは国民的な自動車メーカーです。

 近年はインド製のスズキ車が日本にも輸入され、2016年にはインドで製造されたコンパクトカーの「バレーノ」が国内で発売されました。

 バレーノはベーシックカーとして開発された5ドアハッチバックで、ロー&ワイドのフォルムでカタマリ感のある外観が特徴です。

 エンジンは102馬力の1リッター直列3気筒ターボと、91馬力の1.2リッター直列4気筒を設定。トランスミッションはターボ車が6速AT、自然吸気車はCVTと組み合わされました。

 バレーノで特筆すべき点は全幅1745mmの3ナンバー車ながら、自然吸気車が910kg、ターボ車が950kgという軽量な車体を実現したことで、軽量化は「走る・曲がる・止まる」すべてに良い影響を与え、燃費の向上にも寄与します。

 しかし、バレーノが日本に上陸した際に内装の質感に問題ありと評され、さらにベーシックカーでありながらターボ車がハイオク仕様だったこともあって、販売は低迷。

 2018年の改良でターボ車もレギュラー仕様になりましたが、販売台数が劇的に回復することはなく、2020年6月をもって販売を終了しました。

 現在、中古車市場では最終モデルに近い低走行の物件でも150万円を大きく下まわる価格で販売されており、世代は古いですが先進安全装備を搭載するなど、かなりお買い得なモデルといえます。

 なお、インドではいまも人気が高く、スズキのベストセラーカーです。

●トヨタ「iQ」

 日本で庶民の足といえば古くから軽自動車が定番ですが、欧州ではスマート「フォーツー」に代表される2シーターのマイクロカーが人気となりました。

 しかし、国内市場では2シーターというとユーザーが限られてしまい、大ヒットするには至らなかったことから、2008年にトヨタはマイクロカーながらも4シーターを実現した「iQ」を発売。

 エンジンは1リッターと1.3リッターを設定し、ボディサイズは全長2985mm×全幅1680mm×全高1500mmと、全長は軽自動車よりも40cm以上も短く、このなかに4つのシートを収めるために数々のアイデアが詰め込まれていました。

 例を挙げると、iQ専用に設計されたトランスミッションによって、フロントタイヤをエンジンよりも前方に配置し、エアコンユニットも専用に小型ユニットを開発したことで、助手席足元の空間を拡大。

 さらに、床下に燃料タンクを格納し、運転席と助手席のシートバックを極力薄型化することで、リアシートのスペースを確保しています。

 一方で、コンパクトな4人乗りモデルでは衝突安全性が懸念されますが、追突事故の際に後席の乗員を保護する、世界初の「リヤウインドウカーテンシールドエアバッグ」を全車標準装備するなど、安全性についても十分に考慮されていました。

 iQの優れたパッケージングは国内外で高く評価されましたが、大人ならば快適に乗れる限界は3人までだったことと、比較的価格も高かったことから軽自動車のシェアを奪うことはできず、2016年に生産を終了。

 中古車では走行距離が1万km前後の物件でも50万円前後と、かなり安価に設定されています。

■アメリカではヒットしたものの、日本ではダメだったモデルとは

●ホンダ「エレメント」

 ホンダは1980年代初頭に、国産メーカーでは初めてアメリカで工場を設立し、現地生産を開始。1988年には現地で企画・開発された「アコードクーペ」を発売するなど、これまで北米でのニーズに対応した専用車種を展開してきました。

 そして、企画、開発、デザイン、生産と、すべてアメリカホンダでおこなわれたSUVの「エレメント」は、アメリカでヒットして日本でも2005年に輸入車として発売。

 エレメントは北米市場では2002年に発売されたミドルサイズSUVで、「ジェネレーションY」と呼ばれる若年齢層がターゲットでした。

 ボクシーな外観と前後のドアが観音開きとなっていることが特徴で、ボディはバンパーやフェンダーなど、部分的に無塗装の樹脂パーツとすることで、アウトドアギアのような機能性の高さを表現。

 内装では、汚れたままの道具も気にせず積める水ぶき可能なワイパブルフロアや、濡れても拭き取れる防水シート表皮、撥水ルーフライニングを採用するなど、機能的です。

 エンジンは北米仕様の「アコード」と同じ、160馬力を発揮する2.4リッター直列4気筒DOHC i-VTECを搭載。

 北米市場では個性的なデザインと高い走行性能によって人気となり、後にグレードの追加やフロントフェイスの意匠変更が実施されました。

 しかし、日本市場ではユニークな外観が受け入れられず、ヒットすることなく発売からわずか2年8か月ほどで販売を終了。

 現在、SUV人気の影響からか、相場の中心は100万円から150万円と若干上がった印象があり、低走行の物件は少なくなっている状況です。

※ ※ ※

 格安な中古車は不人気であったり、古いモデルというのが一般的で、安い理由は明確です。一方、高価な中古車は必ずしも明確な理由があるとは限らないケースもあります。

 近年は1980年代から1990年代に生産されたネオクラシックカーが人気で、とくに高性能なモデルの価格高騰が顕著です。

 しかし、それほど人気がなくても単に古いモデルというだけで、価格が高騰しているケースも散見されるため、異常な相場になってしまった感は否めません。

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みんなのコメント

4件
  • この手の車はあっと言う間に純正部品が製廃になるので、部品のストックをしつつ維持して行く位の気合いが必要ですねー
  • 確かに人とは違うかも知れないが・・・。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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