■ヤマハの「3輪スポーツカー」!?
ヤマハ発動機が、2023年に東京ビックサイトで開催された第1回「ジャパンモビリティショー2023(以下JMS)」で、新たなスポーツモビリティのコンセプトモデル「TRICERA(トライセラ)」を世界初公開していました。
【画像】超カッコイイ! ヤマハの「“2人乗り”スポーツカー」を画像で見る(18枚)
オルガンから始まったヤマハブランドは、今や多岐にわたる製品製造に携わっています。音響や半導体ビジネスは「ヤマハ株式会社」で、「ヤマハ発動機株式会社」では、ボートなどのマリン製品からスノーモービル、バギーなどのレジャービークル、産業ロボットの生産のほか、トヨタのエンジン生産を請け負ってきました。
自動二輪の人気は言うまでもなく、乗り味に優れ、デザイン性の高いモデルを多く輩出しています。歴代の名車に数えられるのは、「TZR250」や「SR400」などが挙げられるでしょう。
そんなさまざまなモビリティを扱うヤマハならではの経験を活かして開発されたのが、トライセラです。
開発コンセプトは「Urban Exciting Mobility~心とマシンがひとつの有機体となる」としています。フロント2輪、リア1輪の3輪操舵、フルオープンEVのスポーツカーです。
ヤマハの説明では、「オープンエアの開放感と新しい操縦する悦びを探求し、感動するドライビングを体感できるモビリティ」ということです。
そのスタイルはフルオープンで小さなウインドシールドが装着されているのみ。まるでクルマとバイクの中間に位置するようなモビリティといえるでしょう。
シルバーとブラックを基調とした流麗な車体を囲むようにタイヤを配置し、安定感の良さも感じられます。
スペックなどは公開されていませんが、高いポテンシャルの走行性能であることがうかがえます。
トライセラの大きな特徴はもうひとつ。「3WS」の採用が挙げられます。ハンドルの切れ角によって後輪が前輪と同じ方向に動く「同位相」か、前輪とは反対の方向に動く「逆位相」を採用していることです。つまり後輪がカギになります。
例えば高速走行時に使用しているハンドル角を想像すると、小さな動きが基本です。それほど大きくハンドルを動かすことはありません。この場合、後輪は前輪と同様の動き方をしています。
反対に低速走行時というのは、狭い道や駐車といった小回りが必要になるものです。この場合にはハンドルを大きく動かしているため、後輪を前輪と反対方向に動かす(操舵)します。
これによって高速時には俊敏で応答性の良い操縦性能を発揮し、低速走行時には旋回運動をスムーズに行うことを可能にしました。
後輪の操舵機能を手動に変えることもでき、乗り手のハンドリング操作がカギを握るということも可能。自分で操る歓びというのは、裏を返せば誰もが簡単に乗れるというものではないでしょう。
思い通りに操縦するには少し時間が必要になるかもしれません。しかし乗りこなした時には開発コンセプトにある人とマシンが一体化した新しい感覚が生まれるのではないでしょうか。
ヤマハはこうも語っています。「モビリティが自動運転化に向かう今だからこそ、あえてもう一度ゼロから『人間が操縦することで生みだされる感動』を探求したい」と。
二輪メーカーのヤマハらしく、オープンカーで風を感じる楽しさは譲ることのできない要素といえます。加えて新たなモビリティとして出展されたコンセプトモデルのトライセラが、今後どのように実用化に向けて発展していくのか、期待して待ちたいものです。
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