マクラーレン・グループが、命綱となる1億5000万ポンド(約198億8000万円)の資金融資をバーレーン国立銀行から受けることが決まった。財政立て直しを図っているグループにとって、これで若干の時間的猶予が得られたこととなる。
マクラーレンF1チームを傘下に持つ同グループは、新型コロナウイルス危機による自動車販売の減少もあって、このところ財政状況の悪化が著しく、バーレーンの政府系投資ファンドである『マムタラカト』、マンスール・オジェ、カナダの実業家マイケル・ラティフィといった主要な株主たちが、難局を乗り切るための現金調達に追われる事態となっていた。
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先日マクラーレンが本社施設やヘリテージコレクションなどを担保にして試みた資金調達については、一部債権者グループから、2017年に債券が発行された時点でそれらがすでに証券化済みだとして一時的に差し止められている。
その後マクラーレンは投資家グループに対して、7月17日(金)までに2億8000万ポンド(約370億7650万円)を調達する必要があり、それがかなわない場合は破産のリスクに直面するとして協力要請を行った。
そして、マムタラカトが株式の44%を保有するバーレーン国立銀行が資金介入した結果、マクラーレンに若干の時間的猶予が与えられることとなった。
同銀行は6月29日(月)に、「バーレーン国立銀行は、ここに1億5000万イギリスポンドの融資事業に関連する最終契約書への署名および必要な承認作業がすべて完了したことを、市場に対して確認する」という声明を発表している。
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