11月12日、2023年MotoGP第18戦マレーシアGP Moto3クラスの決勝がセパン・インターナショナル・サーキットで行われた。チャンピオンの可能性を残している佐々木歩夢(Liqui Moly Husqvarna Intact GP)は、今季10度目の表彰台を獲得し、ポイントリーダーのジャウマ・マシア(Leopard Racing)に13ポイント差まで詰め寄った。
第17戦タイGPでは他者の転倒に巻き込まれ、ノーポイントで終えることとなった佐々木は、マシアとの差は4ポイントから17ポイントに広がっていた。これ以上離されるわけにはいかない佐々木は、今大会に闘志を燃やしていたが、予選までは歯車が上手く噛み合わなかったようだ。
佐々木歩夢が表彰台【順位結果】2023MotoGP第18戦マレーシアGP Moto3 決勝
初日は総合トップのマシアから0.597秒差の総合9番手、さらに予選ではトラブルにより、思うようなタイムを出せずにいた。それによりマシアがポールを獲得し、佐々木は5番手と、チャンピオン争いにおいてはやや不利な状況となった。
「今日はマシアが速かったことを考えても、ミスがなければ2番手にはなれていたと思いますし、フロントロウからのスタートは可能だったと思います。それでも今日の結果には満足しています。このミスがあったにも関わらず5番手はいい仕事ができたと思いますし、ペースは良いので明日も戦える位置につけていると思います」
「フィーリングは昨日よりずっといいですし、問題はすでに解決しています。なので、マシアが強さを発揮したとしても、レース当日に向けては準備ができています。でもレースペースという点では、彼と同じレベルにありますし、心配することは何もなく明日に集中するだけです」
比較的前向きな気持ちで決勝に挑んだ佐々木は、序盤から好調な走り出しでレースを展開。ファステストをマークしながら、3周目に先頭に立つと、マシアとチームメイトのコリン・ベイヤーらとトップ争いを繰り広げていく。周回を重ねるごとに、そして各コーナーごとに目まぐるしく順位が入れ替わる激しいバトルは最後までもつれ込んだ。
佐々木が先頭でファイナルラップに入っていくが、8コーナーでベイヤーに先頭を奪われてしまう。それでも最終コーナーで仕掛けるもわずかに及ばず、今季初優勝とはならなかったが、マシアより前の2位でチェッカーを受けた。
「素晴らしいレースができたと思います。タイヤをマネージメントしながらペースをコントロールし、かなりリード出来ていました。ジャウマ・マシアとチームメイトが僕についてきていることはわかっていたけれど、最終ラップの8コーナーで、コリン(・ベイヤー)が僕をオーバーテイクするとは予想していませんでした」
「ブレーキングを遅くしていれば、もっと『あそこ』で抜くことができたはずです。それでもチャンピオンシップとの差を縮めることができましたし、まだ2レース残っています。僕たちは最大限の力を尽くします」
今シーズンは残すところ2戦となったが、佐々木は未だ今季初優勝を獲得できていない。しかし、最低限マシアより前でチェッカーを受け、表彰台を獲得して着実にポイント差を縮めている。そんな佐々木は、今後どのようなチャンピオン争いを繰り広げていくだろうか。
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