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ホンダ、日産、三菱の軽自動車! 注目のハイトワゴンクラス4車種を比較

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ホンダ、日産、三菱の軽自動車! 注目のハイトワゴンクラス4車種を比較

スズキ・ワゴンR、ダイハツ・ムーヴなど軽自動車の代表的な人気車が揃うハイトワゴンクラスだが、スポーティなホンダ・N-ONEなどスズキやダイハツ以外でも、ホンダや日産、三菱も力を入れてラインナップを揃えている。

<b>ハイトワゴンクラスとは?</b>

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全高1600mm台でスイングドアを備えるのが基本的なスタイルとなっているが、唯一ムーブキャンパスがスライドドアを採用。程よい車格は運転しやすく、ユーティリティも充実している大定番カテゴリーだ。

上質な内装と充実装備が際立つ理想の一台……日産 デイズハイウェイスター・デイズ

<b>室内の居心地はクラス随一
改良で安全性能が大幅向上</b>

 デイズは日産が初めて開発から関わった軽自動車。三菱との共同開発車で、eKワゴンとの兄弟車となるハイトワゴンだが、内外装デザインには日産の意見も多く取り入れられている。特にエアロタイプの「ハイウェイスター」系はミニバンと共通のテイストを持った、存在感のあるフロントマスクに仕上げられている。内装も「ハイウェイスター」系はブラック基調となるスポーティなテイスト。一方で標準タイプは派手さを抑えたモダンなエクステリアを採用。シートやインパネもアイボリーとなり、上品なインテリアになる。
 
 デイズの魅力は室内の居心地の良さ。室内空間は軽ハイトワゴンの平均レベルの広さだが、シートのクッション圧が豊かで、座面も長いので寛いで座ることができる。インパネもタッチパネル式のオートエアコンを装備するなど上質なつくりだ。
 
 発売開始から5年が経過しているが安全装備は随時更新されており、2018年5月にはインテリジェント エマージェンシーブレーキをレーザー式からカメラ式に切り替えて性能向上を図った。これにより自動ブレーキが稼働する速度域が向上したのに加え、軽自動車で初めて踏み間違い衝突防止アシストが歩行者にも対応するようになった。さらに誤発進時に衝突しそうになった時には、自動的にブレーキを作動させる機能も追加された。このクラスでは最古参のモデルだが、デザインや装備面では古さを感じさせることはない。




改良を重ねて”いい軽”らしさを追求……三菱 eKカスタム/eKワゴン

<b>強化した安全装備は全車標準オプションでレス仕様も設定</b>

 2001年に「いい軽ワゴン」という、語呂合わせ的な名前を持って登場したマルチワゴン。時代を経てNMKV製となり、それまでeKのOEMモデルとして販売されていた日産オッティはデイズと名前を変えたが、eKはその名前が受け継がれ現在に至っている。
 
 現行型になってからも、細かく改良が重ねられてきたが、最新の改良は安全装備の充実となる。予防安全技術「e-Assist」の内容の強化。衝突被害軽減ブレーキシステムの機能向上に加え、従来の誤発進抑制機能に軽自動車初の歩行者対応(前進時)を追加した、踏み間違い衝突防止アシストを全車に標準装備。

 そして、こういう装備はいらないという方のために、eKワゴンの「E」と「M」には衝突被害軽減ブレーキシステムと踏み間違い衝突防止アシストのレスオプションが用意されているのがユニーク。基本的には標準装備だが、レスオプションの設定をすることでユーザーに選択する余地を残しておく、という考え方は自動車メーカーとして実に正しい姿勢だと思われ、個人的には好評価だったりする。

 さらに、新たに車線逸脱警報システムとオートマチックハイビームの採用グレードが拡大されるなど、現在軽自動車でできる最大限の安全装備が盛り込まれていると言ってもいいだろう。幅広いユーザーが乗るマルチワゴンだけに、まずは安全装備という考え方はある意味正しい。




すべてに高い技術を投入したホンダの軽ベーシック…… ホンダ N-WGN カスタム/N-WGN

<b>衝突安全性能はトップクラス
エンジンとシャシー性能も◎</b>

 日本のフィールドに最適なベーシックカーを軽自動車のサイズでつくったらどうなるのか? という問いに対するホンダの答えが、このN-WGN(エヌワゴン)。サイズ以外は“軽自動車”の範疇を越えている。
 
 まずは衝突安全性能。2014年には軽自動車として初めて、JJ-NCAPの衝突安全性能試験で最高評価の5つ星を獲得。超高張力鋼板を多用した強固なボディに加え、オプションの“あんしんパッケージ”を追加すると、後席までカバーするサイドカーテンエアバッグが付いてくる。発売開始が13年と古いため、安全運転支援システムはシティアクティブブレーキシステム(市街地用衝突軽減ブレーキ)と誤発進抑制機能にとどまるが、パッシブセーフティの点では、今もトップレベルにある。
 
 エンジンに採用される技術も上級車並み。ターボエンジンだけでなく、自然吸気エンジンにまでナトリウム封入排気バルブを採用しているほか、1気筒当たり2本の燃料噴射ノズルを配置したツインインジェクションを採用。筒内冷却効果を利用して、圧縮比を11.8(ターボは9.2)まで高めている。出力/トルクは現在でも660cc最強だ。

 シャシー技術でも、フロントダンパーにリバウンドスプリングを内蔵したり、ロッドガイドにテフロンリングを使うなど、プレミアムコンパクト並みの技術を導入。大きさ以外は軽自動車の範疇からはみ出たクルマがN-WGNである。




独自の世界観を構築するプレミアムスモール……ホンダN-ONE

<b>意匠は4バリエーション展開
改良で静粛性と燃費が向上</b>

 Nシリーズの第3弾として登場して5年あまりとなる2017年12月にビッグマイナーチェンジを行なったN-ONE。最大のポイントは、より個性を際立たせるべく、世界観やデザインの異なる4タイプを新たにラインナップしたことだ。
 
 4タイプはボディカラーやホイール、インテリアカラー、装備がそれぞれの性格に合わせて設定されている。中でも新たにイメージリーダーとなった「RS」は、走りを感じさせる精悍な外観と各部に配された赤のアクセントが印象的だ。
 
 このマイナーチェンジでの「ホンダセンシング」の採用は、どうにも難しかったようで見送られたのが残念だが、装備や機構面ではいくつかの注目すべき変更があった。

 パワートレーン系では、電動ウェイストゲート付きターボエンジンや2系統吐出オイルポンプシステムを備えたCVTの搭載など、新型N-BOXに準じた改良を実施。これにより、エンジン出力を維持しながら燃費を向上させ、レスポンスを高めることに成功した。
 
 また、軽乗用車初となる遮音機能付きガラスの採用により静粛性が向上し、より上質なドライブフィールを得たことも明らかだ。さらには、360度スーパーUV・IRカットパッケージを採用したり、急速充電に対応したUSBジャックを追加するなど商品力の向上が図られている。
 
 販売台数は控えめながら存在感は大きい、個性の際立つ一台である。


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