全日本ロードレース選手権第2戦SUGO(5月24日・25日)に向けた公開テストが5月13日(火)から3日間、宮城県・スポーツランドSUGOで行われた。初日、2日目と快晴、3日間も曇り空で風はあったものの3日間ドライコンディションでのテストとなった。
第1戦もてぎ2&4レースはJSB1000クラスのみの開催となったため、ST1000、ST600、J-GP3クラスは、今回がようやく2025年シーズンの開幕戦となる。
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開幕戦は、ドゥカティを駆る水野涼(DUCATI Team KAGAYAMA)が圧勝。SUGOでどんな走りを見せるか注目された。水野は、2日目の14日(水)から走り始めたが、2本目のセッション開始早々にシケイン手前の110Rで激しく転倒。マシンはコース外に出て炎上。水野は、スポンジバリアの下に潜り込む形で止まり軽傷だったのは不幸中の幸いだった。
「SPアウトを立ち上がって110Rに切り返したところでフロントから転倒。ハイスピードだったので、マシンとの接触が怖かったのですが、怪我がなくて幸運でした。スポンジバリアの下に入り込んでしまったので、気付いたら真っ暗だったのでビックリしました。スポンジバリアが重く身動きができなかったので、救出してくださった皆様に感謝します」と水野。
15日(木)は、タイヤメーカー枠1本目で身体の状態を見ながら計測12周を走りベストは1分26秒039、2本目は、早めに切り上げる予定だったが、セッション開始約20分でコースイン。3周目に1分26秒146を記録し、リーダーボードのトップに立つ。その後、セッション終了まで約10分というところで3コーナーで進入ハイサイドで転倒してしまい、流れの悪いSUGOテストとなってしまった。
「SUGOテストは、なんかうまくいきませんでしたね。フィーリングは悪くありませんでしたし、そのなかでの転倒だったのでポジティブにとらえて、来週のレースウイークまで身体の回復に努めます。1回流れを止めてリセットします」(水野)
一方、開幕戦で苦汁を舐めた中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)は、初日の1本目から1分26秒フラットをマーク。新しくなった路面に合ったタイヤ選択をじっくり行い、2日目にはロングランも敢行。アタックラップでは1分25秒489までタイムを縮め総合トップにつけた。
「路面が新しくなり、グリップが高くなったり、カントが変わったところがあったりしたので、今までのデータがほぼ使えなかったのですが、初日にタイヤを何種類も試して、いいものを見つけられましたし、ウイングレットに合わせた制御のセッティングも細かく詰めることができたので、開幕戦よりはウイングのよさを引き出している状態だと思います。アベレージも悪くないので、よいレースができるでしょう」と中須賀は、自信のコメント。
3日間の総合2番手には、渥美心(Yoshimura SERT Motul)が1分25秒812でつけた。ヨシムラは、初日と3日目に参加。EWC第2戦スパ、第3戦鈴鹿8耐に向けてのテストを行ったため、残念ながら第2戦SUGOへは参戦しない。
総合3番手は、1分25秒815をマークした野左根航汰(Astemo Pro Honda SI Racing)。2日目の最後に3コーナーで転倒があったものの怪我はなかった。
「開幕戦で課題になっていたことを解消するために仕様違いの2台を用意してもらい、それぞれの良い部分を確認して、ワンステップ底上げができました。中須賀選手は、さらにワンステップ上げてきたので、レースウイークで近づけるようにチームとともに努力していきます」と野左根。
総合4番手は、1分26秒039の水野、5番手に1分26秒322の浦本修充(AUTO RACE UBE RACING TEAM)と続いた。
「久しぶりにSUGOでしたが、2日間でかなり走ることができたので、みんなと比べてもイコールだったと思います。そのなかで思っていたよりもいけなかったという印象です。攻めている感じはあるのですが、ラップタイムとシンクロしていない状態です。3日目は、少しコンディションがよくなかったのかもしれませんが、中須賀選手だったら1分25秒台で走っていたと思います。バイクの素性も分かってきましたし、レースウイークでワンランク上げて勝負できればいいですね」と浦本。
6番手に1分26秒655の津田拓也(Team SUZUKI CN CHALLENGE)、7番手に1分26秒740の日浦大治朗(Honda Dream RT 桜井ホンダ)、8番手に1分26秒743の伊藤和輝(Honda Dream RT 桜井ホンダ)、9番手に1分26秒828の津田一磨(Team BabyFace)、10番手に1分26秒862の名越哲平(SDG Team HARC-PRO. Honda)、11番手に1分26秒936の岩田悟(Team ATJ)と続いた。
ST1000クラスは、岩戸亮介(Kawasaki Plaza Racing Team)が非公式ながら自らの持つコースレコードを更新する1分26秒828を記録しトップ。2番手に1分27秒125の羽田太河(Astemo Pro Honda SI Racing)、3番手に1分27秒295の井手翔太(AKENO SPEED・RC KOSHIEN)、4番手に1分27秒317の村瀬健琉(Team TITAN-TKR SUZUKI)、5番手に1分27秒375の國峰啄磨(TOHO RACING)、6番手に1分27秒446の豊島怜(DOG FIGHTRACING JDS)、7番手に1分27秒699の亀井雄大(RTJapan M Auto and Kamechans)、8番手に1分27秒826の西村硝(JSPAN POST Honda RACING)と続いている。
ST600クラスは、長尾健吾(TEAMKENKEN YTch)が1分29秒391でトップ。伊達悠太(AKENO SPEED)が1分29秒393で僅差の2番手。3番手には、急転して全日本ロードST600に参戦することになった南本宗一郎(AKENO SPEED)が1分29秒764でつけた。
4番手にホンダ最上位となる藤田哲弥(TN45 Racing Team)が1分29秒785、5番手に1分29秒896の菅原陸(Garage L8 Racing Team)が続き、ST600デビューとなる小田喜阿門(SDG Team HARC-PRO.)が1分29秒915、荻原羚大(SDG Team HARC-PRO.)が1分29秒992で続いた。荻原は、現在、アジアタレントカップでランキングトップにつけており、負傷した濵田寛太の代役として参戦。今回のSUGOテストで初めてST600に乗ったにも関わらず好タイムをマークしている。
J-GP3クラスは、V5チャンピオンを狙う尾野弘樹(P.MU 7C GALESPEED)が1分33秒595でトップ。「戦う準備はできた」といいテストになったことを強調。2番手に若松怜(JAPAN POST docomo business)が1分33秒756でつけ、トップ2が抜きん出ている状況だ。3番手に1分34秒186で武中駿(Team PLUSONE)、4番手に岡崎静夏(JAPAN POST Honda RACING)が1分34秒428、5番手に高杉奈緒子(TEAM NAOKO KTM)が1分35秒058で続いた。
[オートスポーツweb 2025年05月15日]
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