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外した純正部品をストックし35年維持するスタイル。1972年式ハコスカGT‐R

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外した純正部品をストックし35年維持するスタイル。1972年式ハコスカGT‐R

1989年に購入して35年、純正部品をストックしながら守る1972年式のハコスカGT-R

純白のボディに掲げるのは「所沢56」の古いナンバープレート。1972年式の日産「スカイラインGT-R(KPGC10)」を1989年から手放さずにいるオーナーは、トヨタ「クラウン」への乗り換えを決めかけていたころにこの1台と出会った。純正オプションのオイルクーラーを備えた個体を、35年間どのように守ってきたのか。

16歳で購入し7台のGT-Rで唯一残した。赤い4ドアスカイラインGT-R

ワタナベ8スポークと「所沢56」ナンバーを掲げた2ドアハードトップGT-R

スカイラインの数あるモデルの中でも、花形と呼べるのはハコスカの2ドアハードトップGT-Rである。「スカG」という言葉から思い浮かべるのも、このボディだという人は多いはずだ。

取材したスカイラインノーマルフェンダー保存会は、フェンダー形状がノーマルであれば参加できるルールになっている。そのため会場には、オーバーフェンダーを持たない4ドアのGT-Rや、リアだけにオーバーフェンダーを装着したハードトップGT-Rも集まっていた。

そんな中で目を引いたのが、ワタナベ8スポークホイールを履いた純白の1台である。フロントに収まるのは「所沢56」という古いナンバープレート。車両のそばにいたオーナーの藤村さんに声をかけ、話を聞いた。

クラウンへの乗り換えをやめて1989年に購入した1972年式KPGC10

藤村さんが以前乗っていたのは、トヨタ「カリーナ(A63)」である。次はクラウンに乗り換えるつもりで販売店を回っていたころ、目に飛び込んできたのが白いハードトップGT-Rだった。

「このクルマは1972年式のハードトップGT-Rで、1989年に手に入れたので、かれこれ35年くらい所有しています。以前はカリーナに乗っていて、クラウンに乗り換えようとしていたところ、このRに一目惚れして勢いで購入しちゃいました(笑)。入手した当初から純正オプションのオイルクーラーが装着されている珍しい個体です。ボディカラーは元からホワイトで、10年ほど前に同じホワイトでリペイントしています。エンジンも6年ほど前にオーバーホールをして、そこから現在まででちょうど1万kmくらい走りました。今でも機関は絶好調です」

2ドアハードトップのGT-Rには、登場時にホワイトが設定されていなかった。レッド/サファリゴールド/グレアシルバーメタリックの3色でスタートし、1971年9月のマイナーチェンジでホワイトが復活している。藤村さんの個体はKPGC10型の最終となる1972年式で、レースで勝つために2リッター直列6気筒DOHCのS20型を積んだモデルの最後期にあたる。2ドアハードトップの総生産台数は1197台とされ、オリジナルの状態を保った個体は年々見かけにくくなっている。

純正の4.5Jスチールホイールとステアリングを保管。いつでも戻せるカスタム

藤村さんの現在の仕様は、15インチのワタナベ8スポークとナルディのステアリングという組み合わせである。ただし純正の4.5Jスチールホイールとバイアスタイヤのセット、そして純正ステアリングはいずれも手元に残してあり、いつでも出荷時の姿に戻せる状態を保っている。

足まわりも考え方は同じだ。状態の良い純正はあえて外して保管し、代わりに純正風のブラックペイントを施したカヤバのショックアブソーバーとロワードコイル(車高を下げる短めのスプリング)を組み合わせている。8スポークがきれいに収まる現在のスタンスは、その上で成り立っている。

暖機運転とデフオイル。純正パーツをストックして後世に残す乗り方

藤村さんは走り出す前の暖機運転を欠かさない。動き出してからも、デフオイルが温まるまではゆっくり走ることを心がけている。その理由を尋ねると、答えは37年分の実感からきていた。

「このクルマは後世に残さなきゃいけないクルマですからね。大切に乗らないとダメなんです。購入当初はまだ純正パーツが入手できたんで、必要なパーツは徐々に手に入れてストックするようにしていました。そんなパーツが今になって役に立ってますね」

ワタナベ8スポークとナルディで見た目を楽しみながら、外した純正は箱に収めて保管する。エンジンをいたわり、路面に合わせて速度を落とす。1989年の出会いから37年続いてきたこの付き合い方が、1197台しか生まれなかった2ドアハードトップを次の世代へ渡す現実的な手段になっている。

文:Auto Messe Web 勝村大輔(KATSUMURA Daisuke)
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みんなのコメント

10件
  • las********
    1994年、町田のオートゼブラに、2枚のRが398万、4枚のRが298万で販売してました。高くて買えなかったなぁ。
  • kawasaki ke125
    昔の車は輝いてますね。それに比べてなんでもかんでもハンマーヘッドデザインの今の車。買う方も今売れてる車は何ですか?って言って買う。もう今は車は家電の1つだから仕方ないけれどね。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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