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ボルボ/ベンツほか輸入車の最新安全技術を徹底調査!装備充実の中古車情報も

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ボルボ/ベンツほか輸入車の最新安全技術を徹底調査!装備充実の中古車情報も

輸入車 [2023.03.04 UP]


ボルボ/ベンツほか輸入車の最新安全技術を徹底調査!装備充実の中古車情報も

アウディが推し進めるEV戦略―日本国内での最新動向と課題を解説

VISUAL MODEL : XC60 Recharge Ultimate T6 AWD plug-in hybrid
安全技術特集/輸入車のセーフティテクノロジーを一気読み[最新安全技術の見どころ]

写真●ユニット・コンパス ※ナンバープレートは、はめ込み合成です。
(掲載されている内容はグーワールド本誌2023年4月号の内容です)
※中古車参考価格はすべてグーネット2023年2月調べ。

昨今の自動車ニュースといえば、電気自動車や自動運転系のものが多く、かつてニュースの常連だったセーフティ系の話を耳にしなくなったという人も多いだろう。しかし、だからといって安全技術の進化が止まっていたわけではない。むしろADASの話を含めると、とてつもなく進化しているのだ。今月は最新のセーフティテクノロジーの見どころを、ボルボとメルセデス・ベンツを中心にお届けしたい。


[クローズアップ:ボルボ]安全神話を築いたボルボがいま実践していること
文●大音安弘 写真●ユニット・コンパス、ボルボ(イラスト)、メルセデス・ベンツ(イラスト)
※ナンバープレートはすべて、はめ込み合成です。

安全神話は一日にしては成らず。いま我々が当たり前のように享受している安全技術は、過去何十年にもわたってトライ&エラーが繰り返され完成した賜物。ここではボルボのアプローチを紹介したい。


安全技術の特許をなんと無償公開
 安全装備の必須アイテムとして、我々を守ってくれている3点式シートベルト。その生みの親がボルボであることを、あなたはご存じだろうか。その普及にはひとつのエピソードがある。1959年に開発し、特許を取得するも、安全な自動車社会の実現のため、ボルボ車だけでなく、多くのクルマに採用されるようにと、特許の無償公開を決め、その普及に貢献。その結果、多くの人命が救われてきたのだ。
 ボルボの安全への追求は、それだけに留まらない。シートベルト普及を図る際に用いた独自の交通事故調査を通じて、その重要性を知り、70年には、独自の事故調査隊を組織。24時間体制で、本社から100km圏内で起きたボルボ車による交通事故の現場に出向き、調査。その調査結果が、安全な車両の開発にフィードバックされている。このように創業時から、同社は、安全性を重視したクルマ作りに取り組んできた。その姿勢に共感し、ボルボに乗り継いできたという家族も多かったと聞く。
 もちろん、その姿勢は、現代も変わらない。その一例が、衝突事故を防ぐ予防安全を強化すべく、先進運転支援システム(ADAS)の積極的な搭載だ。それは日本市場でのブレイクスルーにもつながった。ボルボは、08年、量産車世界初となるシステムが完全停止まで行う低速域の衝突被害軽減ブレーキ「シティセーフティ」を、ニューモデルである初代XC60へと標準化した。
 当時は国産自動車メーカーも、技術的には完全停止可能なシステムを実現可能な段階にあったが、国交省がドライバーのシステム依存を招くという考えのもと、規制により実現されていなかった。ボルボはその安全性を立証し、日本の規制を撤廃させることに成功。XC60には、しっかりとシティセーフティが標準化され、09年より導入開始。それが日本での衝突被害軽減ブレーキを普及させる一歩となった。
 興味深いのが、ボルボの安全機能の開発には、愛用されるご当地事情もしっかりと加味されていることだ。ADASの代表格である衝突被害軽減ブレーキは、昼夜を問わず人や自転車、自動車などを検知する能力を備えるが、そこには大型動物も含まれる。日本ではピンとこないが、北欧には巨大なヘラジカが生息し、自動車との衝突事故も少なくない。衝突自体も危険なことだが、跳ねられたヘラジカが、ボンネットに乗り上げた後に暴れ、乗員が死傷するという二次被害が起きるケースがあるため、重要視されているのだ。
 また北米などの直線路が続くハイウェイでは、地表よりも高い道路からの脱落事故が想定されるため、道路逸脱回避支援する機能に加え、脱落時の乗員保護機能も盛り込まれている。これらには、ボルボのリアルワールドでの安全思想が表れている。
 最新ボルボでは、先進機能を中心にした予防安全と新世代プラットフォームによる衝突安全の強化が図られている。安全装備については、車格を超え、基本的に共通という姿勢だ。今やハイブランドでは常識といえるが、ボルボはいち早く取り組んできた。それは創業時から大切にしてきたすべてのユーザーと周囲の人の安全を守りたいという信念の表れなのだろう。
 自動運転レベル2の運転支援機能による長距離でのドライバーの疲労軽減に加え、右折時の対向車衝突回避支援機能など新たな機能も積極的に取り入れてきた。近年は、欧州車としては異例の180km/hリミッターの標準化や車両の最高速度を設定できるケアキーなど、独自の新たな取り組みも始めている。
 日本で、北欧デザインの人気が高まったことで、お洒落で豪華となったボルボに注目が集まっているが、その人気を支える基礎には、長年の安全への取り組みがあることを覚えていてほしい。

PROFILE 自動車ジャーナリスト 大音安弘

が高じて、エンジニアから自動車雑誌編集者へ転身。現在は自動車ジャーナリストとして各メディアに執筆を行う。徹底的に取材するがモットー。


[ボルボ XC60 リチャージ アルティメット T6 AWD プラグインハイブリッド]進化し続ける人気のミドルSUV
 第2世代となるXC60。撮影車は、22年7月の改良で登場したPHEVの最上級グレード。新仕様では、PHEVが従来のRデザイン同等の「Dark」のエクステリアとなるのも特徴のひとつ。フロントがエンジン+モーター、リアがモーターの4WDで、EV航続距離は81kmを確保。話題のGoogleナビも搭載済みだ。


最上級「アルティメット」は、上品な色合いのナッパレザーの内装に。電動パノラマガラスサンルーフ、エアサスペンション、空気清浄機など装備も豪華。
ボルボ XC60 リチャージ アルティメット T6 AWD プラグインハイブリッド(8速AT)●全長×全幅×全高:4710×1915×1660mm ●ホイールベース:2865mm ●車両重量:2455kg ●エンジン:直4DOHCターボ+モーター●排気量:1968cc ● エンジン最高出力:253ps/5500rpm ● エンジン最大トルク:35.7kgm/2500-5000rpm ●モーター最高出力(前):52kW/3000-4500rpm ●モーター最大トルク(前):16.8kgm/0-3000rpm ●モーター最高出力(後):107kW/3280-15900rpm ● モーター最大トルク(後):31.5kgm/0-3280rpm ●新車価格:689万円~999万円(XC60 全グレード)

ボルボ XC60の新車情報を見る


安全支援はこうなっている!

CTA(クロス・トラフィック・アラート)
駐車場などの後退時に、左右から接近する車両を検知し、ドライバーに警告。衝突の危険が高いと判断すると自動的にブレーキを作動させ、事故の回避を図る。


インターセクション・サポート
交差点などで対向車との衝突を回避する機能。右折時、対向車との衝突の危険を検知すると、衝突被害軽減ブレーキが作動。(※画像は、左側通行地域での左折時機能のもの)


衝突回避支援機能
昼夜問わず、歩行者や自転車、他車などを検知し、ドライバーに音や表示で警告。回避動作が行われない場合に、衝突被害軽減ブレーキが作動し、事故の回避や軽減を図る。


ブラインドスポット・インフォメーション・システム
角に入った車両や両隣の走行車線上を急接近する車両を検知し、ドライバーに表示で警告。必要な際は、ステアリングアシストにより、車両の車線内維持も行う。


LKA(レーン・キーピング・エイド)
走行車線を逸脱しそうな状況と判断すると、ステアリングアシストによる車線内走行を維持。アシスト機能でカバーできなければ、ステアリングを振動させ、警告を行う。


360°ビューカメラ
4台のカメラ映像を合成した俯瞰図をセンターモニターに表示することで、死角にある人や障害物を発見できる「360°ビューカメラ」。狭い道の通行や駐車時に役に立つ。


BEVも安全装備は一緒![ボルボ XC40 リチャージ]増加中のBEVはスイートな走り
 22年5月に、EV「Recharge」シリーズに、XC40が仲間入り。グリルレスのフロントマスクなどでハイブリッド車と差別化。航続距離502kmの前輪駆動車と、航続距離484kmの2モーター4WD車を用意。グレードはモノグレードとなり、充実装備を誇る。もちろん、先進機能を含め、安全装備もエンジン車と同等だ。


[クローズアップ:メルセデス・ベンツ]歴史の積み重ねがモノを言うメルセデスのアプローチ
※ナンバープレートはすべて、はめ込み合成です。

高級車の代名詞という印象が強いメルセデス・ベンツだが、安全技術への研究は愚直そのもの。ここでは、同ブランドの安全性向上に大きく貢献したミスターセーフティの話を交えて伝えたい。


メルセデスブランドを下支えした高い安全技術
 歴史のワンシーンを飾る写真の多くには、メルセデス・ベンツの姿がある。世界を代表する高級車として、国家元首や政治家、エグゼクティブたちに愛用されてきた証であり、それが富と権力の象徴とも表現されてきた。しかし、数ある高級車のなかから同車が選ばれた最大の理由は、彼らを安全に運ぶ手段として、高い信頼を得ていたからにほかならない。
 その理由を知るために、少しメルセデスの安全の歴史を振り返ろう。ベンツとダイムラーの合併により、1926年、ダイムラー・ベンツ社が誕生し、メルセデス・ベンツが生まれた。当初より高級車として成功を収めたが、最も評価されたのは性能の高さであった。
 その状況に変化を与えたのが、同社のエンジニアとして招かれたベラ・バレニーだ。彼の乗員の安全を重視した自動車作りの思想が評価され、1939年より彼を中心とした安全なクルマ作りの研究チームが発足。しかし、第二次世界大戦の影響もあり、その成果が世に出たのは、1953年登場の180シリーズでのこと。世界初の衝撃吸収構造を持つセミモノコックボディを採用し、事故による乗員の安全性を飛躍的に高めた。ポイントは、衝突時の衝撃をエンジン部とトランク部で吸収し、強固に作ったキャビン内の乗員を守ることにある。さらに安全ボディの進化は続き、1959年登場の220シリーズで採用したフルモノコックボディへと発展していく。同年には初の衝突試験やクラッシュロールオーバーテストも実施。1969年には開発部内の事故調査チームも設置され、実際のメルセデス・ベンツによる交通事故調査を実施。今日でも調査は継続されており、その蓄積されたデータが製品開発に活かされている。こうして、高性能かつ高品質な高級車は、新たな魅力として高い安全性を備えたのである。
 1972年に、バレニーは引退しているが、その長年の研究成果は、その後のメルセデス・ベンツ車の安全性能の向上にも大きく貢献したという。その一例が、初代Aクラスだ。パワートレインを床下に収め、衝突安全性と快適性の両立を図った構造は、彼のアイデアが原点となっている。今日のメルセデスの安全神話に大きく貢献したバレニーは、社内で「ミスターセーフティ」と呼ばれた。それだけ彼が自動車の安全性の向上に、熱意を持って取り組んでいたことを物語っている。
 現代では、先進技術を駆使したアクティブセーフティ(予防安全)にも注力する。最新モデルに乗って感じるのは、システムによるアシストへのたしかな信頼だ。「レーダーセーフティパッケージ」による自動運転レベル2の全車速追従機能付きアダプティブクルーズコントロールと車線中央維持支援機能の組み合わせは、高速道路の同一車線内での安定した走りをサポートしてくれる。ドライバーが的確なアシストと感じるから、しっかりと運転の疲労軽減にもつながるのだ。その縁の下の力持ちは、センシング性能の最大化とドライバーの安心感を高める高性能ヘッドライト性能にある。最新式ライトは、LEDによる細やかな調光で、前走車や対向車を幻惑させることなく、最大限の視界を確保する。周囲の安全にもしっかりと配慮しているのだ。
 もうひとつ、高い安全性の姿勢を感じるのが、輸入車ではめずらしいペダル踏み間違い加速抑制機能「ドライブアウェイアシスト」の搭載を、新世代モデルから始めていることだ。現時点では、日本の輸入車の主力である欧州車のなかでも少数派なだけに、これも日本市場を見据えた判断なのだろう。
 華やかさにばかりにスポットが当たるメルセデス・ベンツだが、その裏には愚直なまでの安全への追求がある。それこそがベストセラーであり続ける秘密なのだ。


[メルセデス・ベンツ C200 アバンギャルド]Sクラス並みの充実装備をコンパクトなボディで
 21年6月に登場した5代目モデル。新世代デザインの採用と全長の拡大で、よりスポーティかつ伸びやかなスタイルに。機能面では、Sクラス譲りの先進機能と全車電動化が大きなトピック。ADASでは、最新のセンシング機能を搭載したことで、より性能を強化し、機能も拡大された。


マイルドハイブリッド仕様の1.5L直4ターボエンジンを搭載。Sクラス譲りの縦型タッチスクリーンを備えたコックピットが印象的。ホイールベースが延長され、後席スペースも、より広くなっている。
メルセデス・ベンツ Cクラスの新車情報を見る

メルセデス・ベンツ C200 アバンギャルド (9速AT)●全長×全幅×全高:4755×1820×1435mm ●ホイールベース:2865mm ●車両重量:1690kg ●エンジン:直4DOHCターボ+モーター ●排気量:1494cc ● エンジン最高出力:204ps/5800-6100rpm ● エンジン最大トルク:30.6kgm/1800-4000rpm ●新車価格:599万円~681万円(Cクラス セダン 全グレード)


安全支援はこうなっている!

アクティブエマージェンシーストップアシスト
ステアリングから両手が離れた状態の継続をシステムが検知し、音で警告。ドライバーの反応がなければ、警告音と共に、緩やかな減速を行い、完全停止。乗員の安全を確保する。


自動(被害軽減)ブレーキ
渋滞の最後尾に気が付くのが遅れた際などに、隣接する車線などに回避するスペースがないと判断すると、即座に衝突被害軽減ブレーキが作動。衝突回避や被害軽減を図る。


アクティブレーンキープアシスト
前方のカメラが車線を検出し、前輪が走行車線からはみ出すと、ステアリングを微振動させて警告。修正操舵等がなければ、自動補正ブレーキで車線内へと戻そうとする。


緊急回避補助システム
前方の車道を横断中の歩行者や自転車などとの衝突の危険があるシーンで、ドライバーのステアリング操作による衝突回避と走行車線への復帰をシステムがアシストする。


アクティブレーンチェンジングアシスト
高速道路で移動したい車線側にウインカーを作動させると、自動で車線変更を行う。もちろん、移動する隣接車線に車両がいる場合は、非作動となることを知らせてくれる。


トラフィックサインアシスト
制限速度の標識をカメラが読み取り、メーター内にビジュアルで表示。制限速度を超過すると警告も行ってくれる。高速道路など上限速度に変化があるシーンでは心強い機能。


BEVも安全装備は一緒![メルセデス・ベンツ EQB 350 4MATIC]BEVの安全性の高さも申し分なし
メルセデスのファミリーコンパクトSUV「GLB」と基本を共有するEV。3列7人乗りを維持しながら、パワーユニットを完全電動化。同モデルは、2モーターの4WD車で、292馬力/53.0kgmとパワフル。航続距離も468kmと実用的だ。ADASは、エンジン車と同等を備える。前輪駆動車の「EQB 250」もある。


新世代ボルボに搭載された、注目の安全技術/事故を起こさない究極の安全に向けて
ボルボが欧州で発表した新世代モデルのEX90には、これまでになかった新たな安全技術が採用されている。

文●ユニット・コンパス 写真●ボルボ


新時代のボルボであるEX90が欧州で発表
 電動化世代となったボルボは、安全技術をどのように進化させるのか。
 2022年11月に欧州で発表されたEX90は、ブランドにとって初めてBEV専用で開発された3列シートを備える大型高級SUVだ。
 その特徴は、ルーフ先端に取り付けられたLiDAR(ライダー)。ライダーとはレーザー光を使ったセンサーの一種で、目標物までの距離や形状を正確に把握できるのが特徴。EX90では250m先の道路状況を把握することができ、走行支援システムと連携させることで、衝突事故の回避と運転支援の性能を大きく向上することができたという。
 さらにEX90では車内にもカメラやセンサーを配置し、ドライバーの状況を見守り、必要に応じてサポートや警告を行うという。発表のなかでジム・ローワンCEOは、「EX90は、見えない安全の盾を車内外に備えています」と、先進技術による安全性の高さを表現した。
 これからのボルボは、テクノロジーにより、事故のリスクを下げ、危険を遠ざけてくれる。事故を起こさないことが究極の安全性だからだ。


ルーフの先端にある横長のボックス形状のケースにLiDARが収納されている。早い段階から安全の脅威となりそうな状況を検知し、事故を未然に防ぐ。また、高度な運転支援にもLiDARの情報は活用される。

XC90のデザインをさらに進化させたEX90のデザイン。ジム・ローワンCEOは、EX90の先進性について「車輪のついたコンピューター」と表現した。

インフォテインメントシステムは、Googleのアプリやサービスがすべて使えるよう進化した。

車内のセンサーによって、万が一人員が閉じ込められた際はエアコン温度などを適切に調整する。

安全に対するプライドをかけた誓い/メルセデスが目指す「ビジョン・ゼロ」
安全性を追求するブランドであるメルセデスは、技術を磨くと同時に、人々の安全に対する意識もアップデートしようとしている。

文●ユニット・コンパス 写真●メルセデス・ベンツ


安全技術だけでなく乗り手の意識も高める
 どんなに優れた安全技術でも、それを扱うのは人間である。
 内燃機関の自動車を発明し、その進化を先導してきたメルセデスにとって、安全は常にプライオリティの高いジャンルであった。だからこそ、ただ安全性能を高めるだけでなく、それを扱う人々にクルマの安全について考えてもらうことが重要だと考えている。
 このユニークなビジュアルは、そうした取り組みのひとつ。2022年11月から年末にかけ、経営陣や各部門の責任者たちがSNSを通じて安全に関する投稿を行った。
 コンテンツは合計で100近くにおよび、クイズやビデオ、アニメーションなど多彩な手法でメルセデスの安全技術をアピールした。そのなかには、ESP搭載のきっかけとなった25年前にスウェーデンで行われたヘラジカ実験なども含まれている(写真左)。
 メルセデスが現在掲げる「ビジョン・ゼロ」では、2030年までに死亡者数と重傷者数を2020年比で半減、2050年までに交通事故ゼロを目標としている。
 事故そのものがない未来へ向けて。メルセデスの安全への挑戦は、これからも続いていく。


クラッシュテストに使われたEQEの前でくつろぐダミー人形たち。彼らの献身的なテストによって、クルマの安全性が日々レベルアップしている。

アニメーションを使った安全性能を説明するコンテンツも作られた。より幅広い世代や消費者に安全にまつわる意識を高めるねらいがある。

コンセプトカーで提案する次世代の安全性/拡張現実による次世代運転環境
アウディのコンセプトモデル「スフィア」シリーズが提案するのは、現実の視界と情報を融合させた次世代のインターフェースだ。

文●ユニット・コンパス 写真●アウディ


アウディが提案する未来のコックピット
 2021年からアウディが連作として発表しているコンセプトカー群「スフィア」シリーズがある。それらはいずれも球体(スフィア)を思わせる有機的なスタイリングが特徴で、前後にモーターを搭載する四輪駆動の電気自動車だ。
 第4弾のアクティブスフィアは、オフロードテイストのSUVだが、注目はユーザーインターフェースにある。アウディはここ数年、拡張現実(AR)技術の活用に熱心だが、アクティブスフィアではそれをさらに加速させた次世代運転環境を提案しているのだ。
 ドライバーやパッセンジャーは、VRゴーグルを装着することでそれぞれに必要とする情報を視界に表示することが可能。実際の環境にルート表示を重ねて表現するなど、ARだからこそ可能になるドライブ環境を提供する。現在のヘッドアップディスプレイが視野全体に広がるようなイメージだ。
 運転中の視線移動を最小限に抑え、なおかつ多くの情報を提供するこのインターフェースは、当然安全にも大きく貢献するだろう。


アクティブスフィアは、レベル4の自動運転技術を搭載。バーチャルディスプレイ上の表示はタッチ操作も可能。物理スイッチはこれにより極限まで排除される。直観的だし、スイッチを探す必要がないため安全性が高い。

オンロード、オフロードを問わずドライビングとリラックスした移動を楽しめるよう設計されたアクティブスフィア。800Vの急速充電技術により、わずか10分で300km走行可能なエネルギーを充電する。

アウディのブランド責任者のヘンリック・ヴェンダース氏とデザイン責任者のマーク・リヒテ氏。アクティブスフィアのサイズ感がよくわかる。

最新モデルが欧州安全テストで最高評価を獲得/駆け抜ける歓びは高い安全性あってこそ
スポーティな運転感覚が評価されるBMWだが、じつは安全装備への取り組みはライバル以上に熱心。その成果が最新モデルでも証明された。

文●ユニット・コンパス 写真●BMW


第三者機関によるテストでわかった安全性
 運転を心から楽しむには、そのクルマが安全であることが大前提だ。ましてや家族や友人といった大切な人たちを乗せるピープルムーバーであるならなおさらである。
 BMWは、新世代となった新型2シリーズアクティブツアラーとX1が、欧州の自動車安全テストである「ユーロNCAP」で最高ランクである5スターを獲得したと発表した。この2モデルは、さまざまなタイプの衝突事故において優れた乗員保護性能を誇ることに加えて、歩行者やサイクリストへの加害性の低さや運転支援技術についても高く評価した。
 最新世代の運転支援システムでは、後方から車線と並行して接近する歩行者や自転車、さらに右折時の対向車を警告する機能も追加された。また、二次衝突を回避するためのブレーキシステムやインテリジェント・エマージェンシー・コールなどといった多角的な安全装備などの存在も高評価につながっている。
 そして、ここが重要なのが、これら安全装備が標準装備されているということ。BMWにとって、安全性は何よりも優先されるからだ。


側面からの衝突試験では、前面衝突よりもさらにシビアに安全性が試される。チャイルドシートを装着したケースなど、現実に近いリアルな試験環境でテストは行われる。

現在の衝突安全テストでは、乗員がどれだけ守られているかに加えて、衝突相手となる歩行者や自転車といった交通弱者への加害性も評価される。両立には当然、高い技術と深い見識が求められる。

安全性にこだわる輸入車バイヤーズガイド
中古車物件を選ぶ際、気になるのは安全装備の有無。自分で装備を選べる新車と異なり、細かな装備内容がわかりにくい。今回は、衝突回避軽減ブレーキなど安全装備が付与されたモデルを紹介!

文と写真●ユニット・コンパス 
※中古車参考価格はグーネット2023年2月調べ。※ナンバープレートはすべて、はめ込み合成です。


[ボルボ V40]インテリセーフを標準装備したV40

ボルボの安全思想が盛り込まれたエントリークラスのV40
 ボルボは、過去数十年にわたり自動車の安全性を追求してきたメーカーだ。たとえば3点式シートベルトを初めて導入するなど、安全技術の発展に及ぼした功績は計り知れない。
 今回紹介するV40は、ボルボのエントリーモデルとして販売されたモデルだが、安全装備は上位モデル並みの充実が自慢。2013年の発売当時、世界初となる歩行者エアバッグが設定(オプション装備)されたことが話題となったほか、自動ブレーキシステム(シティセーフティ)も全車標準装備となっている。後にアダプティブクルーズコントロールやブラインドスポットインフォメーションシステム(BLIS)などの10の安全装備を含む「インテリセーフ」が全車標準装備となった。
 V40の魅力は安全性だけではない。手頃なボディサイズで扱いやすく、スポーティな走りも注目のポイント。パワートレインは複数種類が存在し、ガソリンとディーゼルどちらも設定されているから、好みに合わせたクルマ選びができる。
 中古車は豊富で、100万円以下の物件もたくさん流通している。安全装備を重視するなら、「インテリセーフ」が標準となる2015年以降のモデルを買うとよい。この年式でも100万円台前半の予算からねらえるはず。エンジン別にみると、ディーゼルよりもガソリンが主流。価格が安いガソリンのほうが探しやすい。特に装備が充実する「T4 SE」が価格もこなれている。

中古車参考価格帯:60万円~300万円(※13年~20年 全グレード)


ベージュを基調とした明るいインテリア。ボルボのエントリーモデルであるが、上級モデルに匹敵する質感を誇る。後部座席にもゆとりがある。

●全長4370mm、全幅1800mm、全高1440mmのサイズは、一般的なCセグメントカーと同じ程度。都心部でも使いやすいサイズで、室内空間も十分広い。

ラゲッジルームは6対4分割可倒式で、フル乗員時でも十分な広さを持つ。ショートワゴン的な使い方もでき、実用性はかなり高い。

撮影車の「T3 SE」には、1.5L直4ターボエンジン+6速ATを搭載する。最高出力152馬力、最大トルク25.5kgmを発揮する。

グーネットの中古車検索で安全装備の有無をチェック!
 中古車検索の際に各種安全装備の有無を確認する方法は簡単。グーネットでは、各物件のページを下にスクロールすると、「安全装備エリア」という項目がある。希望の装備はここで確認可能だ。また、「詳細条件で絞り込む」機能を使うことで、該当の装備の車両だけ表示することが可能。


[ボルボ V60(先代)]安全装備が充実した後期型がねらい目
 2011年に登場したミドルクラスのステーションワゴンがボルボ V60。上質な内外装とスポーティな走りが魅力の1台。安全装備にこだわるなら、シティセーフティが標準装備となるマイナーチェンジ後がオススメ。中古車平均価格は150万円と安い。

中古車参考価格帯:30万円~440万円(※11年~19年 全グレード)


荷室は張り出しが少なく、広々としているのが特徴。大きな荷物もしっかり積める。

[メルセデス・ベンツ Eクラス ステーションワゴン(先代)]探すなら安全装備が充実した後期型
 Eクラスステーションワゴン(先代)は、現在かなり安くなっている。100万円台前半の予算から購入可能となっており、リーズナブルな1台だ。衝突被害軽減ブレーキをはじめとする装備が充実した後期型をねらおう。装備の有無は購入前に確認を!

中古車参考価格帯:110万円~340万円(※10年~16年 AMGを除く)


フロアが低く、使いやすいラゲッジルーム。ボディサイズが大きいため、かなり広い。

[BMW 3シリーズ(先代)]スポーティな走りの3シリーズに注目
 走りに注目されがちなBMWだが、安全装備も充実している。先代3シリーズには、衝突被害軽減ブレーキをはじめとする多数の安全装備が設定されるが、年式やグレードで異なるため購入前は確認したい。中古車平均価格は180万円となっている。

中古車参考価格帯:60万円~410万円(※12年~20年 M3を除く)


撮影車は318i。136馬力の1.5L直3ターボ+8速ATを搭載するエントリーモデル。

コンパクトモデルにも安全装備が平等に装備される時代へ
※ナンバープレートはすべて、はめ込み合成です。


[アウディ Q2]コンパクトSUVにも先進安全装備が充実!?
 先進安全装備は、上級モデルばかりに搭載されると思う人も多いだろう。以前は低価格帯のモデルで装備が省かれることが多かったが、最近はクラスを問わず平等に与えられることが多い。販売台数が多いエントリークラスでも先進技術の恩恵を受けられるのは、より安全な交通社会を構築するうえで理にかなっているといえるだろう。
 今回紹介するアウディQ2は、同社のSUVのなかで最も小型のモデル。Q2には、「1.0TFSI」以外の全グレードに、衝突被害軽減ブレーキ「アウディプレセンスフロント」が標準装備される(後に全グレード標準装備化)。そのほか、リアビューカメラやアダプティブクルーズコントロールなども標準装備となっており、安全性はひと際高い。
 もちろん、安全装備以外にもQ2の美点は多い。SUVながらもスタイリッシュなデザインは、街中での存在感が大きい。内外装の質感が高く、コンパクトモデルながら上級モデルに匹敵する満足感が得られるのもオススメのポイントといえよう。
 市場動向だが、デビューから5年が経過したことで、中古車物件は徐々に増えている。現在の中古車平均価格は280万円。新車時よりも50万円~100万円ほど安くなっており、100万円台後半の予算から探せるだろう。グレード別にみると、1Lターボ車が豊富で買いやすい。1.4Lターボは高値かつ物件が少ない。いずれも低走行な個体が目立つ。

中古車参考価格帯:170万円~480万円(※17年~23年 全グレード)


アウディらしいメタリックなイメージのインテリア。小柄なボディだが後部座席は大人がしっかり座れるスペースを確保する。

撮影車は、1L直3ターボを搭載した「1.0TFSI スポーツ」。最高出力は116馬力、最大トルクは20.4kgmと、低速域からパワフルな走りを見せてくれる。

開口部が狭いものの荷室容量は405Lと、このクラスとしては十分な広さ。シートアレンジで長い荷物も積める。

全長4200mm、全幅1795mm、全高1500mmと立体駐車場にも収まるコンパクトサイズ。

[フォルクスワーゲン up!]全グレードに安全装備が充実
 2012年に発売されたVWのスモールカーがアップ!。エントリーモデルながらも、衝突回避軽減ブレーキ(シティエマージェンシーブレーキ)が全車標準となるのがトピック。中古車相場はかなり下がっており、100万円以下の物件が目立つ。

中古車参考価格帯:30万円~240万円(※12年~21年 全グレード)


ボディは小さいが、重厚感のある走りはさすが。質感の高いインテリアも見どころ。

[フォルクスワーゲン ゴルフ(先代)]価格がこなれた先代ゴルフ
 輸入車のスタンダードといえるVWゴルフは、中古車が豊富で万人にオススメできるクルマ。先代モデルならば100万円以下の物件も目立ち、低予算で探せるはず。「フロントアシスト」と呼ばれる先進安全装備も全車標準装備となっている。

中古車参考価格帯:50万円~320万円(※13年~21年 Rを除く)


撮影モデル「TSIハイライン」には、1.4L直4ターボを搭載。走りもパワフルだ。

[プジョー 3008]力強いデザインが魅力のSUV
 2017年に2代目が登場したプジョー3008。衝突被害軽減ブレーキ(アクティブセーフティブレーキ)のほか、レーンキープアシストなどの先進装備が標準装備されている。中古車平均価格は350万円と、やや高値をキープしている。

中古車参考価格帯:200万円~560万円(※17年~23年 全グレード)


外観と同じくスポーティな方向性のインテリア。エンジンはガソリン、ディーゼルを設定。

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