現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 次世代の電動スーパーカー「コンセプトAMG GTXX」が世界初公開、革命的新技術を満載

ここから本文です

次世代の電動スーパーカー「コンセプトAMG GTXX」が世界初公開、革命的新技術を満載

掲載 6
次世代の電動スーパーカー「コンセプトAMG GTXX」が世界初公開、革命的新技術を満載

2025年6月26日(現地時間)、メルセデスAMGがブランドの未来を定義する衝撃的なコンセプトカー「コンセプト AMG GT XX」を本拠地ドイツ・アファルタバッハで世界初公開した。メルセデスAMGが現在開発を行っている次世代4ドアEVスポーツカーのプロトタイプで、1000kW(1360ps)を超える3基のアキシアルフラックスモーター(軸流モーター)、わずか5分で約400kmの追加走行を可能とする超高速充電、空気抵抗とともに冷却効果まで綿密に計算されたエアロダイナミクスなど、革新的な技術が盛り込まれている。

ピークパワー1000kW(1360ps)、燃料補給とかわらぬ速さの充電をも実現
「コンセプト AMG GT XX」は、アッファルターバッハのメルセデスAMG、ジンデルフィンゲンのメルセデス・ベンツ、メルセデス・ベンツAGの子会社である英国の電気モーター専門企業「YASA」、英国ブリックスワースのF1メルセデスAMGハイパフォーマンスパワートレインズが共同で開発を行ったコンセプトカー。

●【くるま問答】ガソリンの給油口は、なぜクルマによって右だったり左だったりするのか

フル電動アーキテクチャー「AMG.EA」をベースに、パワートレーンに従来の電気モーターよりもはるかに軽量コンパクトで出力密度が高いアキシャルフラックスモーターを新規開発して採用。このモーターをフロントに1基、リアに2基搭載し、ピーク出力は1000kW(1360ps)を超える。3つの電気モーターは互いに完全に分離されていて、前後輪へのトルク配分は緻密にコントロールされている。

800Vを超える高電圧バッテリーも新開発で、冷却にも有利なスリムな円筒形セルを採用。各セルの周囲を効率的に冷却し、最適な温度を維持することで、長寿命と安定したパワーを実現するという。また、約400km(WLTPモード)の航続距離に相当するエネルギーを、わずか約5分という燃料補給とかわらない時間で充電する。

F1由来のエアロダイナミクスで空気の流れと冷却をコントロール
300km/hの領域では「駆動エネルギーの約83%が空気抵抗を克服するために必要となる」と言われるように、ハイパフォーマンスセグメントではエアロダイナミクスは極めて重要で、「コンセプト AMG GT XX」は空力性能向上のためにアンダーボディに至るまで徹底的に見直され、ワイドタイヤを装着しているにもかかわらず空気抵抗係数cd=0.198が実現されるとともに、ベンチュリー効果を生み出して大きなダウンフォースを得ている。

エアロダイナミクスでのもうひとつの特徴は、AMG GTシリーズですでに定評があり、今回さらに改良されたアクティブエアコントロールシステム「AIR PANEL」。フロントバンパーのエアインテーク裏に隠されたルーバーを作動させて多段階に空気の流れを制御する仕組みで、アンダーボディ前部にもパッシブプレートが配される。また、可動式エアロブレードを備えた電子制御エアロホイールも新開発された。

インテリアはレーシングカーのように必要最低限の装備に絞り込まれ、インパネにクラッディングもなく、ルーフにはヘッドライナーも設けられず、後席のカーボンファイバー製バケットシートはリアバルクヘッドに一体化されているが、シルバーとオレンジのアクセントが際立ったセンスの良さやミニマルなこだわりが、いい雰囲気を醸している。

このほか、電流に反応してボディが特殊な色に発光するMBUXフルイドライトペイント、700個以上のプログラムが可能なRGB LEDを備えた革新的なMBUXフルードリアライトパネル、ガラスを廃したテールゲートなど、注目ポイントは数多い。

もちろんこのまま市販されるわけではないが、今後の量産モデルへの導入を予定している革新的技術が数多く搭載されている。ちなみに、コンパクトなパッケージから高出力を可能にする電気モーターは、2026年にはメルセデスAMGの量産車に搭載される計画であるという。

コンセプト AMG GT XX 主要諸元
●全長×全幅×全高:5204×1945×1317mm
●モーター:3×アキシャルフラックスモーター(軸流モーター)
●最高出力:1000kW以上(1360ps以上)
●駆動方式:4WD(AMGパフォーマンス 4マティック)
●バッテリーボルテージ:800V以上
●DC充電パワー:850kW
●空気抵抗係数Cd値:0.198
●最高速:360km/h以上

[ アルバム : コンセプト AMG GT XX はオリジナルサイトでご覧ください ]

文:Webモーターマガジン Webモーターマガジン編集部
【キャンペーン】第2・4金土日は7円/L引き!ガソリン・軽油をお得に給油!(要マイカー登録&特定情報の入力)

こんな記事も読まれています

プジョー 新型「3008」を発表。新開発のプラットフォームを採用して8年ぶりにフルモデルチェンジ
プジョー 新型「3008」を発表。新開発のプラットフォームを採用して8年ぶりにフルモデルチェンジ
Webモーターマガジン
フェラーリ 365GT/4BBは、スーパーカー メーカーであるフェラーリの金字塔だった【スーパーカークロニクル・完全版/007】
フェラーリ 365GT/4BBは、スーパーカー メーカーであるフェラーリの金字塔だった【スーパーカークロニクル・完全版/007】
Webモーターマガジン
「MINI カントリーマン」に初の限定モデル「スレートブルー」が200台で登場。光で見え方が変化するボディカラーが魅力だ
「MINI カントリーマン」に初の限定モデル「スレートブルー」が200台で登場。光で見え方が変化するボディカラーが魅力だ
Webモーターマガジン
最強最速ワゴン、いよいよ日本上陸。「BMW M3 CSツーリング」を日本市場向けに限定30台で発売
最強最速ワゴン、いよいよ日本上陸。「BMW M3 CSツーリング」を日本市場向けに限定30台で発売
Webモーターマガジン
新ラグジュアリーV8クーペ「フェラーリ アマルフィ」登場!ピュアスポーツの伝統を現代へつなぐグランツーリスモだ
新ラグジュアリーV8クーペ「フェラーリ アマルフィ」登場!ピュアスポーツの伝統を現代へつなぐグランツーリスモだ
Webモーターマガジン
フェラーリ 365GTB/4 デイトナは、旧世代FRフェラーリの最後を飾った【スーパーカークロニクル・完全版/006】
フェラーリ 365GTB/4 デイトナは、旧世代FRフェラーリの最後を飾った【スーパーカークロニクル・完全版/006】
Webモーターマガジン
フェラーリ新型「アマルフィ」世界初公開 最高時速320キロの「ローマ」後継車ってどんなスーパーカー?
フェラーリ新型「アマルフィ」世界初公開 最高時速320キロの「ローマ」後継車ってどんなスーパーカー?
VAGUE
BYDから日本法人設立3周年を記念した限定車「ATTO 3 ブラックスタイル」が登場、カタログモデルと同価格の魅力的な設定
BYDから日本法人設立3周年を記念した限定車「ATTO 3 ブラックスタイル」が登場、カタログモデルと同価格の魅力的な設定
Webモーターマガジン
三菱が欧州でコンパクトSUV「グランディス」を発表。2025年内に欧州で販売を開始
三菱が欧州でコンパクトSUV「グランディス」を発表。2025年内に欧州で販売を開始
Webモーターマガジン
「4ドアとは思えないくらい綺麗」メルセデスAMGの1360馬力超コンセプトカーに、日本のファンも注目
「4ドアとは思えないくらい綺麗」メルセデスAMGの1360馬力超コンセプトカーに、日本のファンも注目
レスポンス
T字型バッテリーを車体の一部として採用するブガッティ新型「トゥールビヨン」!パワーユニットの重量はわずか430kg
T字型バッテリーを車体の一部として採用するブガッティ新型「トゥールビヨン」!パワーユニットの重量はわずか430kg
Auto Messe Web
トライアンフ「新型スピードトリプル1200 RX」を6月中旬より発売! 世界1200台限定の2025年モデル
トライアンフ「新型スピードトリプル1200 RX」を6月中旬より発売! 世界1200台限定の2025年モデル
モーサイ
フォルクスワーゲン ザ・ビートルは、正しい「現代版ビートル」として開発し直されていた【10年ひと昔の新車】
フォルクスワーゲン ザ・ビートルは、正しい「現代版ビートル」として開発し直されていた【10年ひと昔の新車】
Webモーターマガジン
8年ぶり刷新!プジョー新型「3008」燃費も進化した、先進デザイン際立つ次世代SUV
8年ぶり刷新!プジョー新型「3008」燃費も進化した、先進デザイン際立つ次世代SUV
グーネット
【写真蔵】トヨタ 新型RAV4は3つのスタイルで2025年度内に日本発売予定
【写真蔵】トヨタ 新型RAV4は3つのスタイルで2025年度内に日本発売予定
Webモーターマガジン
【英国】「リッター111km」も走れるVW「究極のエコカー」登場! 全長3.9mサイズに700kg台「軽量・クーペボディ」採用の「XL1」! 驚異の“1000万円超え”価格で落札
【英国】「リッター111km」も走れるVW「究極のエコカー」登場! 全長3.9mサイズに700kg台「軽量・クーペボディ」採用の「XL1」! 驚異の“1000万円超え”価格で落札
くるまのニュース
ポルシェ ジャパンが911シリーズの新たな3モデルを発表。予約受注を開始
ポルシェ ジャパンが911シリーズの新たな3モデルを発表。予約受注を開始
Webモーターマガジン
新型フェラーリ アマルフィ登場──GQ新着カー
新型フェラーリ アマルフィ登場──GQ新着カー
GQ JAPAN

みんなのコメント

6件
  • cre********
    EV全盛の時代もやがて来るのだろうな。

    それにしても、リチウムイオン電池も電動モーターに不可欠なネオジム磁石も、どちらも日本人の発明であり、どちらもノーベル賞に値するものだ。
    でも、リチウムイオン電池は受賞したが、ネオジム磁石はまだ受賞していない。
    はやく受賞することを祈りたい。
  • バイデン前大統領
    グーの音も出ねえほど性能をEVスーパーカーで見せつけろ。そうすればガソリン信者も少しは目が覚める。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

139 . 7万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

9 . 9万円 76 . 0万円

中古車を検索
スマート Kの買取価格・査定相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

139 . 7万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

9 . 9万円 76 . 0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村