2021年スーパーバイク世界選手権(SBK)第5戦オランダでトップ3に入ったライダーたちが週末を振り返った。
SBK第5戦オランダ 決勝レース1
SBK第5戦オランダ:レイが3レースで優勝を飾りランキングトップを奪還。ラズガットリオグルはレース2で転倒リタイア
■Kawasaki Racing Team WorldSBK
ジョナサン・レイ(レース1:優勝)
「今日は僕たちの忍耐力で勝利を勝ち取ったと思う。ピットボードでスコット(・レディング)とトプラク(・ラズガットリオグル)の差が変動していることがわかった。彼らがきたら逃げるのが非常に難しくなるだろうと思った。そのため間違いを犯さず差を広げる必要があった。彼らは激しくプッシュしていたので僕も同様に差を広げようとしていたので、落ち着けなかったよ。もし僕が速度を落としたら彼らは僕を捕まえにきただろうね。僕はよいリズムを持っていたけど、最後にリヤタイヤが振動を発していたので少しタイヤを節約した。それでも後ろとの差は拡大していたのでよかった。明日も楽しみだ」
■Aruba.it Racing – Ducati
スコット・レディング(レース1:2位)
「数多くのファンがスタンドに詰めかけてくれたアッセンで、再び表彰台に立つことができて嬉しい。レース前半はマシンのフィーリングも良く、優勝争いができると思った。その後は、フロントタイヤに問題が発生して、トプラク(・ラズガットリオグル)と激しいバトルとなった。全体として見れば、今日のレースには大変満足しているよ」
■Pata Yamaha with BRIXX WorldSBK
トプラク・ラズガットリオグル(レース1:3位)
「ジョナサン(・レイ)について行く作戦だったけど、フロントタイヤが消耗して苦しい展開になってしまった。そのあとはスコット(・レディング)も同様にあまりペースが上がっていない様子だったので、最終ラップまで待ってから仕掛け、2位を狙おうと考えていた。ところがレッドフラッグが出てしまったんだ。3位で終わるつもりはなかったので悔しい気持ちだけど、この難しい状況のなかでポイントを獲得できたのはよかったと思う。スーパーポールレースとレース2は、ベストポジションを狙っていく。フロントタイヤは別のものをトライすることになると思う。スーパーポールで素晴らしい仕事をしてくれたチームのみんなに感謝している。彼らがいなければ今日の表彰台はあり得なかった。明日またがんばるよ」
■SBK第5戦オランダ 決勝レース2
■Kawasaki Racing Team WorldSBK
ジョナサン・レイ(スーパーポールレース:優勝/レース2:優勝)
「このアッセンで3勝できてよかった。昨日からリヤタイヤを変更して勝利することができた。一晩雨が降ったことで、トラックのグリップが少し低くなって、気温も3~4度低下していた。それがSC0タイヤを使うクロスオーバーポイントになると考えていた。昨日はソフトタイヤを選び、今日は標準のレースタイヤを使って優勝できてよかった。今週末はセットアップで大きな変更を行って乗りやすかった。バイクを好きな場所に置くことができ、非常に軽快なだけでなく速いセクションでも安定していた」
「昨夜の雨量を考えて、今朝トラックを見に行った。そうしたらターン5の内側に湖があったんだ!2台の消防車、そして3台のタンカーなどたくさんの機械で作業して、(スケジュールは)45分しか遅れなかった。彼らは信じられないような仕事をしていた。アッセンのスタッフたちに敬意を表したい」
■Aruba.it Racing – Ducati
スコット・レディング(スーパーポールレース:5位/レース2:2位)
「週末に再び表彰台に立つことができて嬉しい。フロントタイヤのフィーリングに苦しんだが、レース2では状況が少し改善されて、ペースを上げることができた。レース序盤は、フロントタイヤを温存するためにペースを抑えて走行したため、トップのマシンとのギャップが少しずつ開いていった。レース中盤からはペースを大幅に上げることができたが、レイとの差が開き過ぎていて、優勝争いをすることができなかった」
■Pata Yamaha with BRIXX WorldSBK
アンドレア・ロカテッリ(スーパーポールレース:4位/レース2:3位)
「午前中のスーパーポールレースでは悔しい思いをしたけど、すぐに忘れレース2に集中した。そして、こうして初表彰台を獲得することができ、本当にうれしい。しかも10ラップのレースではなく、21ラップと長いレースで表彰台を実現できたことは最高の気分だ。短いスーパーポールレースではハードにプッシュしたけど、同時に小さなミスもあって、ほんの数ミリだけどコースリミットを越えてしまった」
「そのあとのレース2では早々にトップに立ち、ペース良く走っていたけど、終盤はリヤタイヤの消耗に苦しめられた。今日や昨日のように太陽が出ていれば、すべてのセッションでプッシュすることができ、常に学び、進歩していくことができる。その結果、速くなり、今日はこうしてトップを走ることができたのだと思っている。今週末は何度もトップに近づくことができた。これはともに戦っているチームのみんなのおかげだ。彼らはハードワークを惜しまず、ミスもおかさず、バイクが非常に順調に走ってくれた。この勢いを次回につなげ、また表彰台を狙っていくよ!」
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