■高性能モデルなのに地味なクルマを振り返る
1970年代の終わりに国産初のターボエンジン車が登場すると各メーカー間のパワー競争が始まり、国産車の性能が一気に向上しました。
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そうして誕生した高性能車の多くは、見た目にも速さを感じさせるデザインを採用していましたが、なかにはハイパワーなエンジンを搭載していることを感じさせないモデルも存在。
そこで、少し前に販売されていた隠れた高性能車を、3車種ピックアップして紹介します。
●スバル「レガシィアウトバック 3.6R」
1993年に発売されたスバル2代目「レガシィ」には、派生車として「ツーリングワゴン」をベースに車高をアップし、SUVテイストを盛り込んだ「レガシィ グランドワゴン(後に『ランカスター』へ改名)」が登場。
北米ではスバル「アウトバック」の名で販売され、日本でも3代目から「レガシィアウトバック」の名称に変わり、現在に至ります。
そして2009年に「レガシィB4/ツーリングワゴン」と共にモデルチェンジされた4代目レガシィアウトバックは、キャビンを広くするために、国内向けのスバル車としては最大の、全幅1820mmまで拡大。
トップグレードの「3.6R」には最高出力260馬力を発揮する3.6リッター水平対向6気筒自然吸気エンジンを搭載しています。
このエンジンはスバルが生産する最大の排気量で、国内ではこれまでにレガシィ アウトバックのみに設定された特別なエンジンです。
レガシィアウトバック 3.6Rは、大排気量自然吸気エンジンならではの低回転域から余裕あるトルクを活かし、1580kgのボディを軽快に走らせることができる、長距離ドライブに最適なステーションワゴンとなっていました。
一方、日本では自動車税の区分からすると3.6リッターエンジンは4リッターエンジンと同額の自動車税が適応されるため、販売的には苦戦を強いられ、5代目の国内仕様で3.6リッターエンジンは廃止されました。
●日産「ローレル 25クラブSターボ/25メダリストVターボ」
1997年に発売された日産8代目「ローレル」は、主要コンポーネントを「スカイライン」と共有するミドルクラスセダンです。
ラグジュアリーな「メダリスト」系とスポーティな「クラブS」系の2タイプがあり、双方に高性能グレード「25クラブSターボ/25メダリストVターボ」がラインナップされていました。
搭載されたエンジンは2.5リッター直列6気筒ターボで、1998年モデルでは最高出力280馬力を発揮し、トランスミッションは4速ATのみを設定。
直列6気筒エンジンならではのスムーズな回転の吹け上がりが特徴で、快適かつ俊足なセダンとなっていました。
8代目ローレルはシックな外観で、スカイラインほどの派手さはなく、それでいてパワフルなエンジンを搭載するギャップが印象的なモデルでした。
いまでは貴重な直列6気筒エンジンのFR車ながら中古車は比較的安価で、チューニングカーのベースとしても人気があります。
■ホンダが誇る快速ミニバンとは!?
●ホンダ「エリシオン プレステージ」
2004年に発売されたホンダ「エリシオン」は、「オデッセイ」の上位に位置する3列シートのプレミアムミニバンとしてデビュー。
発売当初は、最高出力250馬力の3リッターV型6気筒SOHCエンジンと、160馬力の2.4リッター直列4気筒DOHCエンジンをラインナップしていました。
しかし、ライバルの日産「エルグランド」やトヨタ「アルファード」に対してのアドバンテージが無かったため、2007年に新グレードの「PRESTIGE(プレステージ)」を追加。
プレステージには「レジェンド」と同じ最高出力300馬力を発揮する3.5リッターV型6気筒SOHCエンジンが搭載され、2トン近い重量級の車体を感じさせない程の軽やかな走りを実現しています。
さらに、新開発の底床プラットホームに4輪ダブルウイッシュボーンサスペンションの組み合わせも相まって、優れた運動性能を誇りました。
その後、エリシオンは2013年に国内販売を終了してしまいましたが、2016年に登場した2代目エリシオンが現在も中国で販売されています。
※ ※ ※
2004年に280馬力自主規制が撤廃されて以来、国産車の性能は急激に向上しました。
一方で、燃費規制や騒音規制の強化、事故防止の観点から、これ以上のパワーは不要という動きもあります。
たとえばボルボは、2020年以降に販売するモデルの最高速度を180km/hに抑えるとしています。これは先進安全技術の作動限界を考慮した結果の処置です。
そうなると、これ以上のパワーアップは無意味となるため、自ずと燃費やドライバビリティを向上する方向へシフトしていくのではないでしょうか。
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スポーツを標榜しない車でもほかにも高出力車はゴロゴロあるが。