2列目シートの快適性や颯爽と乗り降りできる使いやすさが魅力!
VIPや芸能人御用達の移動用のクルマと言えば、かつてはメルセデス・ベンツSクラスや、国産車でもレクサスLSあたりが定番だった。しかし、今では、トヨタ・アルファード&ヴェルファイアの愛用者が急増中。TVのニュース、芸能ニュースでもよく見かけるようになっている。
高額の高級車がなぜバカ売れ? トヨタ・アルファード&ヴェルファイアが成功したワケ
その理由としてまず挙げられるのが、もちろん、特等席の2列目席の広さ。アルファード&ヴェルファイアのエグゼクティブラウンジの2列目席の広さは、身長172cmの筆者のドラポジ、その背後の2列目席の着座を基準にすると、頭上に270mm、ひざまわりに460mm!
助手席を最前端までスライドさせると、ひざまわり空間は驚愕の最大700mm!! に達する。いかに高級・高額車であっても、この広さを持つセダンは存在しない。何しろ、メルセデス・ベンツSクラスのロングホイールベース仕様でも、同条件で頭上に130mm、ひざまわりに350mm、助手席を最前端までスライドさせても、ひざまわりスペースは最大570mmなのである。
ちなみに、アルファード&ヴェルファイアのエグゼクティブラウンジ仕様には、秘書席でもある助手席を、スライドドアからのVIP乗降用として、ワンタッチでスムーズにスライドさせる電動“秘書”機能まで用意されている。
もちろん、両側スライドドア&低くフラットなステップからフロアによる乗降性の良さも、愛用者の多い理由となる。女性の場合、よりエレガントな姿勢のままで、男性の場合、よりスタイリッシュに、颯爽と乗り降りできるわけだ。
多忙を極めるVIPに嬉しい装備が充実している
最上級セダンにない3列目席は、衣装など身のまわりの荷物が多い芸能人の荷物置き場にも最適。芸能人が出番待ちのために休憩(仮眠)するにも、セダンでは不可能な2列目キャプテンシートのフラット&ベッド化は最高・最適というわけだ。HVならエンジンをかけっぱなし状態にもなりにくく、周囲に迷惑をかけにくいのもポイントだろう。また、ミニバンならではの後席の空調環境、2列目席にある、車外からの干渉を自然に防げるロールサンシェードが持つ意味合いも、一般人より大きいはずだ。
忙しいVIPは移動中の車内で仕事や打ち合わせをすることも多いはず。ミニバンの2列目席、それもキャプテンシートなら、シートバックテーブルやAC100V/1500W電源コンセント(HVの場合)を用いて、パソコンなどをオフィス同様に使いこなすことができるし、隣に誰かが座っても、セパレートされたキャプテンシートなら適度な距離感があり、話もはずみやすいだろう。なんとなれば、運転手を除いた、4~5人の打ち合わせも車内で可能となる。
最後に考えられるのは(というか、知り合いの某芸能人の声として)、Lクラスボックス型ミニバンの持つ堂々としたスタイル、デザイン、存在感、印象だ。背の高さによって、最上級セダンより立派に見えるのだから、ある意味選ばれて当然だろう。ただ、アルファードを愛用する某芸能人いわく、番組を持つ某ラジオ局の屋内駐車場に限り、全高制限があってアルファードでは入れず、ちょっと困っているらしい……(そこに行くときのみタクシー利用とのこと)。
もちろん、アルファード&ヴェルファイアの最上級グレードであるHVエグゼクティブラウンジ仕様でも760万円程度。メルセデス・ベンツSクラスのロングホイールベースだと1500万円は下らないから、その半額。そういった意味では経済的でもあるのだ……。
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