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移動式オービス速度取締を高速道路のトンネル内で初の実施 探知機でも察知できず

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移動式オービス速度取締を高速道路のトンネル内で初の実施 探知機でも察知できず

■愛知県警が高速道路で移動式オービスによる取り締まりを実施

 速度違反を自動で取り締まる自動速度違反取締装置、いわゆる「オービス」ですが、道路の上部や道路沿いに常設で設置されているのは目にすることも多いでしょう。

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 一方で、2014年に新型の移動式(可搬式)オービスの試験運用が開始され、現在では20の都道県で、すでに運用中または導入が決定されているといいます。

 このように移動式オービスは全国に普及し始め、なかでも愛知県警は国内最多のとなる5台の移動式オービスを保有しているようです。実際に愛知県警では2017年4月から移動式オービスによる取り締まりを実施しています。

 全国のオービスを調査しているパソヤによると、愛知県警が2018年10月29日13時30分頃から、名古屋高速2号東山線の東山トンネル内で、移動式オービスによる取り締まりを行なったといいます。

 当初、移動式オービスは通学路や市街地の生活道路での速度取り締まりに運用され、速度超過による事故を抑制する目的でした。

 ところが最近の移動式オービスの取り締まりは少しずつ変わってきていると、前出のパソヤはいいます。

「移動式オービスは徐々に幹線道路やバイパスなど速度が出やすい場所に活躍の場を広めてきました。それでも移動式オービスが高速道路に置かれることは珍しいです。移動式オービスにも数種類あり、大きく分けて人が持ち運べる可搬式と、少し大型の半可搬式とがあります。この可搬式オービスが高速道路で運用されたのは、首都高速に続き2例目と思われます」とのこと。

 また、移動式オービスは狭い場所への設置はもちろん、数時間単位で移動することもでき、レーザーで違反車両の速度を計測するため最新のレーダー探知機も役に立たないといいます。切符処理を行う場所も不要で、人員が2名程度で済みます。愛知県では事前の予告看板を設置せずに運用しているので、ドライバーが取り締まり場所を把握することはほぼ不可能という状況のようです。

※ ※ ※

 東山トンネルの制限速度は50km/hに設定されていますが、名古屋在住の方いわく、トンネル内は特別危険な印象はなく、普段も警察が取り締まりを行なっているという情報もあまりないそうです。

 今回の高速道路への設置は愛知県警では初めての運用ですが、速度超過は事故に直結する可能性が高く、こういった取り組みは一定の抑止力になるとの目論見があるでしょう。

 実際、愛知県ではテレビのニュースや新聞でもこの件が取り上げられ、ネットでも「普段からスピード気を付けよう」「これは見抜けない」「最強オービスが高速にも現れたか」などとコメントされ、多くの方が移動式オービスによる取り締まりのことを認知し、一定の抑止力にはなっているようです。

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