F1イギリスGPの予選でレッドブルのマックス・フェルスタッペンは、4番手に終わった。この結果には、予選Q1でコースオフした際にフロアに大きなダメージを負ったことが影響していたようだ。
フェルスタッペン予選Q1で雨が強まる可能性がある中、スリックタイヤでプッシュしていた。しかしコプスコーナーで路面が濡れたところを通ってしまい、グリップを失ってコースオフ。グラベルの上を滑走してしまった。
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フェルスタッペンはその後も走行を続け、なんとか11番手でQ1を突破。Q2も6番手となってQ3に進出し、そのQ3ではメルセデスの2台とマクラーレンのランド・ノリスには及ばなかったものの、4番グリッドを手にした。
ただQ1でのコースオフにより、フェルスタッペンのマシンのフロアには大きなダメージが及んでおり、パフォーマンスが著しく低下することになった。どの程度のダメージだったのか? そう尋ねると、フェルスタッペンは次のように語った。
「最初は100ポイントもダウンフォースを失った。かなり大きかったんだ」
そうフェルスタッペンは語る。ダウンフォースのポイント数とラップタイムの間には、正確な相関関係はない。しかし一般的には10ポイントは約0.1秒に相当すると考えており、フェルスタッペンの言う100ポイントが事実であるならば、約1秒パフォーマンスを失っていた可能性がある。
フェルスタッペンは、コプスでコントロールを失ったのは、雨が降ってきた時に不運な場所にいたことが原因だったと語る。
「Q1でのあのコースオフは、本当に不運だった」
そうフェルスタッペンは語った。
「ターン7を通過してコプスに向かっている時に、雨が降り始めたんだ。だから、前にいる人たちが雨粒に気付いていないことは分かっていた。もちろん、彼らはスリックタイヤを履いていた」
「あのアタックが重要であることは分かっていた。雨脚が強まって、そのままセッションが終わってしまうかもしれなかったからね。当然、ハイスピードのまま走り続けようとしたんだ。バイザーに雨粒が当たっているのが分かったので、確かにスピードを落とした。それでもスナップが出てしまい、ウォールに当たらないようにオフラインを走らなければいけなかった」
「グラベルに飛び出してしまって、その時にフロアが裂けてしまった。チームは何箇所か修復してくれて、フロントとリヤのバランスを最適化するという点でかなり良い仕事をしてくれた。でも、マシンのパフォーマンスはかなり失ってしまった……僕の予選は台無しになってしまったんだ」
「でもダメージを抱えたままでQ3に進めて嬉しかったし、4番手になれたのはちょっと嬉しいサプライズだったと思う」
ただ、フロアの修復を段階的に進めたことで、空力バランスが刻々と変化。フェルスタッペンは、一貫性を保って走るのは難しかった明かす。
「最終的には、それほど悪くはなかった。でも、ターン4ではちょっと危ないシーンがあったんだ。正直に言ってね。チームはフロアの修理を続けてくれていたから、バランスは1周ごとに変化していたんだ」
「ラップごとにホイールを調整し、より良い妥協点を見つけようとしていた。そのため、いくつかの部分でそれを補うために限界を超えてしまったかもしれないけど、それでも良いラップだった」
「限界までプッシュし、コースをできる限り活かそうとした。当然ながら、高速コーナーでダウンフォースが足りず、フリー走行と比べるといくつかのコーナーでスピードが落ちていたからね。でもあのダメージを抱えている中では、最善のことができたと思う」
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