F1の2025年シーズンの序盤6戦を考えると、今季のタイトル争いは、マクラーレンのふたりと、レッドブルのマックス・フェルスタッペンとの間で繰り広げられることになりそうだ。
しかしながら今季のマクラーレンMCL39は非常に強力であり、このままフェルスタッペンがシーズン最後までタイトル争いに踏みとどまるためには、レッドブルの今季マシンRB21を改善しなければならないだろう。実際、先日行なわれたマイアミGPでフェルスタッペンは、マクラーレン勢に30秒以上という大差をつけられた。
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元F1ドライバーのマーティン・ブランドルは、この今季最強マクラーレン勢のふたりが、異なるタイプのドライバーだと指摘。そしてフェルスタッペンも、そのことを理解した上で、コース上で対峙しているのではないかと語る。
「そのことに、100%疑いの余地はないね」
ブランドルはスカイスポーツF1の「ザ・F1ショー」に出演した際にそう語った。
「マックスはオスカー・ピアストリが、少し”ストリートファイター”的な一面があることを知っていると思う。ジェッダ(サウジアラビアGP)ではそれを実感したはずだ」
「マックスは、オスカーがミラーに映っている時、ランド(ノリス)とは異なるタイプのドライバーと戦っていることを分かっていると思う。それほど大きな違いがあるわけではないが、それでも違いは違いだ。彼の行動には、ある種の決意が感じられるんだ」
「ランドのレースセンスを非難するわけにはいかない。彼がメルセデスやマックスを抜いたやり方は、一流のモノだった。でもホイール・トゥ・ホイールのバトルになると、オスカーは別の種類のドライバーだということを、マックスは理解しているはずだ」
「ランドは、オーバーテイクを仕掛ける時に、マシンをどこに置くべきなのかがまだ明確じゃない。だからそこ(ピアストリの走り)から学ぶことになるだろう」
ブランドルは、今季のピアストリの戦いぶりを賞賛。自分の見立て以上だと明かした。
「彼は過去6戦中4勝を挙げている。まさにワールドチャンピオンの座を狙えるドライバーだ。彼の成長スピードは非常に速く、物事を素早く理解している」
そうブランドルは語った。
「昨年末の段階で、彼にそういう可能性があることは分かっていた。でもまさかこんなに早い段階で、それが現実のモノになるとは、考えもしなかった」
「彼は勝ち続けているし、とても自信を持っているようにも見える。何事にも動じない。レースの組み立てという面でも、ランドよりも少し優れていると私は思う」
なおシーズン中盤までマクラーレンのふたりのパフォーマンスに差が生じなかった場合、チームとしてはどちらかを優先する必要が出てくるはずだと、ブランドルは指摘する。もしそれがうまくできなければ、フェルスタッペンにタイトルをさらわれてしまう可能性もあるという。まるで、1986年のアラン・プロストのようにだ。
そしてブランドルは、マクラーレンはできる限り早く、どちらのドライバーを優先すべきか、決断しなければならないだろうとも警告する。
「ピアストリとノリスが、互いにポイントを奪い合うことになるのは明らかだ」
そうブランドルは指摘する。
「1986年のアラン・プロストのように、他の誰かがチャンピオンを奪うこともある。お互いのことだけに集中しすぎるような事態に陥らないよう、注意しなければいけない」
1986年はウイリアムズのナイジェル・マンセルとネルソン・ピケが激しく争った。ふたりが激しいバトルを繰り広げる間、当時マクラーレンのドライバーだったプロストがポイントを積み重ね、タイトルを手にしたのだ。ウイリアムズはコンストラクターズタイトルこそ手にしたものの、ドライバーズタイトルは逃してしまった。
「マクラーレンが抱える難題は、ライバルがタイトル争いから脱落するのを待ってしまうと、手遅れになってしまうこともあるということだ。今の形では、10月とか11月まで、脱落者は現れない。だからマクラーレンはもっと早く決断を下さねばならない」
「状況次第ではあるものの、彼らはそれについて、少なくとも夏休み前までは考えることはないだろうけどね」
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