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【なぜ危険?】違法チャイルドシート「後付け」ISO FIX部品 国交省、公式に注意 あらためておさらい

国交省が公式に注意喚起 後付けISO FIXとは?

執筆:Kumiko Kato(加藤久美子)

【画像】あなたの都道府県、チャイルドシート着用率は?【データをみる】 全16枚

AUTOCAR JAPANが今年6月18日に報じた「違法なISO FIX後付け部品」について、国交省が正式に公式サイト内にある「チャイルドシート・コーナー」にて注意を呼び掛けている。

今年6月、筆者がこの件で国交省自動車局審査・リコール課に取材した際には「今後も具体的な商品について、保安基準に適合していない疑いがあるなどの情報提供をいただければ、その情報をもとに対応します。基準に適合していなければ、注意喚起などをおこないます」と、話していた。

あれから3か月。やっと9月下旬に国交省公式の注意喚起が実現したことになる。

注意喚起の内容を改めて確認しておこう。

国土交通省の注意喚起

後付けISOFIX取付金具にご注意ください

ISOFIX※1アンカレッジ(ISOFIXチャイルドシートを車側に取付ける金具類)については、強度や取付位置等を道路運送車両の保安基準※2で定めておりますが、現在、この基準に適合していないおそれがある「後付けISOFIX取付金具」が流通しております。

この後付け取付金具が、ISOFIXアンカレッジが装備されていない車両に用いられ、万一交通事故が発生した際には、取付金具が破断する、又は折れ曲がる等が発生した場合、最悪の場合は座席からチャイルドシートごと放出され、車外へ飛び出してしまうおそれがあるなどの危険性が考えられます。

そのため、基準に適合していることが確認できないものは使用しないようにお願いいたします。

また、ISOFIX取付金具が装備されていない車両にはシートベルトで取付けするチャイルドシートをご使用ください。

※1 シートベルトを使用せず、専用の金具で座席に固定する方法で、誰でも簡単・確実に取付けることができます。

※2 道路運送車両法第22条の5の2号

存在自体が異常 「後付け」ISO FIX取り付け金具

要するに後付けISO FIX金具とは、「ISO FIXがない座席でISO FIXチャイルドシートを使うための部品」のことである。

しかし、この文面だけ読んでも「後付けISO FIX金具」? 何それ? どんな形をして、どんな風に販売されているのか? など、写真もイラストもないので多くの方がその姿や取り付けた状態を想像すらできないだろう。

後付けISO FIXの危険性を理解できる方も少ないと思われるので、改めてなぜ危険なのか? 誤って選んでしまう可能性はないのか? について解説する。

もしかしたら、全く知らないうちに後付けISO FIX金具を購入して使っている人もいるかもしれない。

ISO FIX金具は車両シートベルトと同様、自動車の製造ラインでシートに装備される部品である。

日本ではチャイルドシートの安全基準がECE R44に全面改訂された2012年7月1日以降に販売される新車には一部を除いて全車標準装備されている。

モデルチェンジのタイミングもあるが実際には2008~2009年頃から多くのクルマが標準装備を始めている。

金具がついている座席は日本車の場合、後部座席の左右2席が大半を占める。

シートの背もたれと座面の間にISO FIXのマークがあり、ドイツ車など金具部分が露出しているタイプもあるが、指で探って位置を確認するタイプもある。

同じクルマでも欧州仕様は助手席ISO FIX

なお、輸入車では少し事情が異なる。

例えば先日試乗したシトロエンC5エアクロスは、助手席にISO FIX金具がついており、同じシトロエンの人気ミニバン「ベルランゴ」は2列目シートの3席分すべてにISO FIX金具が装備されている。(いずれも非常に珍しい)

基本、日本の自動車メーカーは日本のユーザーに対して「助手席チャイルドシートは極力やめて」というスタンスなので助手席にISO FIX金具をつけることなどありえないのだが、実は例外もある。

トヨタGRスープラは欧州で製造されることもあって助手席にISO FIX金具が装備されている。

マツダ・ロードスターも日本仕様にはないが、欧州仕様は助手席に装備される。

なお、後ろ向きでの使用がマストな乳児用(ベビーシート)はベルト固定でもISO FIX固定でもエアバッグのある席への装着は禁じられているので要注意だ。

欧州車や欧州仕様車にはほとんどの場合、グローブボックスの中などに「エアバッグのON/OFFスイッチ」が装備されている。

ということで、ふだんからISO FIX対応のチャイルドシートを使用して、金具の意味や強度をよく理解している人にとっては、「後付けISO FIX? 何それ? ありえない!」と、その異常さが理解できるだろうが、ISO FIXチャイルドシートについて知識がない人たちにとっては以下のような認識が普通になってしまうだろう。

「うちのクルマは古くてISO FIX金具がついてないけど、後付けの金具をつければISO FIXチャイルドシートが使える!」

「2列目にはISO FIXがついてるけど、3列目でISO FIXチャイルドシートをつけたいから、後付けがあって便利」

いずれも危険で誤った認識だ。

後付けISO FIXは「フェイク」ISO FIX

ISO FIX固定のチャイルドシートは、チャイルドシート側の金具をクルマ側の金具にガチャッとはめ込むだけで、確実な取り付けができるため、シートベルト固定に比べて各段に速く簡単で確実な装着ができるのがポイントだ。

パパ車、ママ車、実家車など付け替えが多い場合も便利で安全性が高いことから、近年急速に販売シェアを伸ばしている。

しかし、ISO FIX金具がついていない席には取り付けができない。その場合はシートベルトで従来通り、固定するしかない。

間違っても、安全性がまるで担保されていない、安全性ほぼゼロと言っても過言ではない後付けISO FIX金具をつけてまで使うことがないように気を付けて欲しい。

なおISO FIXの金具については強度や取付位置等が道路運送車両法第22条5-2にて定められているがもちろん、後付けに対する基準などは存在しない。

一見すると、普通にISO FIX金具がついているシートのように見え、ここにチャイルドシート側の金具をはめ込めば、ISO FIXチャイルドシートが装着されているように見える。

しかしこれは完全なフェイクだ。

シートベルトの代わりにガムテープを体とシートに貼り付けて固定しているようなもので、事故の激しい衝撃に耐えられることは絶対にない。

急ブレーキ程度の衝撃でもシートから外れて、チャイルドシート本体ごと転がり落ちる危険性も十分にある。

中に座っている子どもが大けがをしたり死亡したりする危険性も十分だ。

ISO FIX金具を支えるのはクルマのシートであって、フロアやピラーなど何tもの衝撃に耐えうる剛性の高い部分に溶接されているわけではないからだ。

大事なわが子の命を怪しいISO FIX金具に奪われることがないよう、周囲に使っている人がいたら注意してあげて欲しい。

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