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【ヒットの法則392】ボルボXC70はどんな道も安心して走れ、世界が広がりアクティブになれた

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【ヒットの法則392】ボルボXC70はどんな道も安心して走れ、世界が広がりアクティブになれた

2007年、ボルボは立て続けにニューモデルを日本市場に投入して話題を集めていたが、秋にはXC70が7年ぶりにフルモデルチェンジされている。3代目となるXC70はどんなモデルだったのか。ここでは日本上陸後すぐに青森を舞台に行われた国内試乗会の模様を振り返ってみよう。(以下の試乗記は、Motor Magazine 2008年1月号より)

自然と共生しながら楽しむというスウェーデン的発想
2007年のボルボは話題が多かった。1月のデトロイトショーでXC60コンセプトをお披露目、その後、日本市場にはS80、3月にC70、9月にC30と立て続けにニューモデルを導入し、10月にはいよいよ真打ちとなる新型V70とXC70を発表した。なんと1年に5モデルも一挙に新しくラインアップしたのだから、その勢いは凄まじいと言ってもいいだろう。

●【くるま問答】ガソリンの給油口、はて? 右か左か、車内からでも一発で見分ける方法教えます(2020.01.21)

しかし、その新型車効果が鮮明に販売台数に反映されないのが今の日本市場の現状。それでも逆輸入車を除く輸入車の1-10月の登録台数が前年比マイナス6.4%と冷え込むなか、ボルボはメインモデルが発表される直前の10月まででマイナス2.1%とかなり健闘している。主力モデルとなるV70とXC70が揃ったことで、2008年はボルボにとってもっと明るいものとなることだろう。

さて今回試乗が叶ったのは、7年振りのフルモデルチェンジとなった3代目XC70。この新型XC70には、多くのボルボ車初や世界初となる技術が搭載されている。これだけを見てもボルボがXC70にかける意気込みの大きさを感じ取ることができる。

まず挙げられるのが、XC70史上初となる3.2L 直6エンジンを搭載したこと。これはすでにS80、V70にも積まれているコンパクトなエンジンで、その全長は先代モデルに搭載していた直5エンジン比でもわずか3mm長いだけの625mmという。それゆえ横置きに搭載することが可能となったのだ。では直6を横置きに搭載するメリットはどこにあるのか。それは有効なクラッシャブルゾーンが確保でき、そして余裕のできた分、室内の居住空間に充てられるということだ。

ボルボ車初搭載はまだある。ヒルディセントコントロール(HDC)だ。これは、急な下り勾配における車速を7km/h~10km/hにコントロールするというもの。このHDCに加え先代より4度高まり24度となったデパーチャーアングルと1.2度高まり19.2度となったアプローチアングル、19.8度のランプアングルがより高い悪路走破性能をもたらした。

初対面となったXC70の印象は、アウトドア志向の強さをイメージさせるものだった。どこへでも走って行けそうなそのスタイリングはとても心強い。だからといっていたずらに自然の中に踏み入るのではない、自然と共生しながらアウトドアライフを楽しむというのがスウェーデン的な発想であり、価値観なのだという。地球環境の破壊が問題視されている今、こうした考え方に共感する人はこれから増えてくるのではないだろうか。そうした価値観に合致するのが、まさにこのXC70ということなのだろう。

セグメントの枠を超えるクロスカントリーエステート
いよいよ走りだすことにしよう。いかにもボルボらしい大きめのシートに座ると真っ先に目に飛び込んでくるインパネは、まるでS80に乗り込んでいると錯覚するぐらい似ている。これはV70の時にも感じたことだ。S80と共通項が多くなったということは、このXC70は先代のXC70よりもワンランクセグメントが上がってXC80といっていい。いや、ボルボはセグメントという枠に囚われないのかもしれないという気にさえなってくる。

質感の高さは走り出しても感じることができた。アクセルペダルの踏み込み量に応じたスムーズな発進と低速回転域が常用域となる市街地でのどっしりとしていて心地よい乗り心地だ。そこにSUV的な味わいを見ることはできない。

試乗の目的地となった竜飛岬付近は、下北半島や北海道までも遠望できる雄大な景色が広がっていたが、その中をXC70でゆったりとクルージングすると気持ちが癒されてくるから不思議だ。「あぁ、これが自然との共生なのか」と勝手に納得してしまった。ただし、高回転域は少し苦手なよう。XC70はアクセルを踏み込んで走る姿が似合わないクルマなのだ。

コースには少しだけだがラフロードも用意されていた。日本では突然、悪路に遭遇するということはほぼ皆無、雪道に出くわすくらいのものだが、アメリカなどでは日常的にあり得ること。そんな時、XC70の持つSUV性能が存分に発揮される。たいていのラフロードならば普段どおりハンドル操作に集中していれば、安心して走り抜けることができるのだ。この安心感こそがXC70を選ぶ一番大きいポイントではなかろうか。

ただし、3.2SE AWDの625万円という設定価格には少し不満が残る。先代のエントリーモデルが547万円、トップモデルの2.5Tは585万円。価格だけを見ると最大で78万円、2.5Tからは40万円も価格が上がったことになる。現在3.2SE AWDのみという1グレードしかないため、ユーザーの選択肢はこれしかないのだが、やはり先代同様500万円台から選べるモデルも必要だと思う。(文:千葉知充/Motor Magazine 2008年1月号より)



ボルボ XC70 3.2SE AWD 主要諸元
●全長×全幅×全高:4840×1890×1605mm
●ホイールベース:2815mm
●車両重量:1880kg
●エンジン:直6DOHC
●排気量:3192cc
●最高出力:238ps/6200rpm
●最大トルク:320Nm/3200rpm
●駆動方式:4WD
●トランスミッション:6速AT
●車両価格:625万円(2007年)

[ アルバム : ボルボ XC70 はオリジナルサイトでご覧ください ]

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みんなのコメント

4件
  • 歴代のボルボ車の中で、デザインが最も優れているエステートだと思う。
    現代の街中で見かけても、格好良さが際立っている。
    燃費は今の時代で考えると悪く価格も高価だが、オールラウンダーとしてボルボのキャラクターを一番よく表したモデルだと思う。
  • 100万の中古にしか見えない
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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