1000ccという小排気量でありながら走りや燃費、使い勝手を高次元で両立するリッターカー。最近はあまり耳にしなくなったワードではあるものの軽自動車ではもの足りず、普通車では大きすぎ……。そんな絶妙なサイズ感と完成度の高さが魅力のリッターカーを厳選して紹介。
文:FK/写真:アウディジャパン、ダイハツ、トヨタ、フォルクスワーゲン
【画像ギャラリー】たった1Lを武器にする!! 小さくてもデキるリッターカーたち(12枚)
トヨタのヤリスは安全・安心・安価の“3安”がライバルを圧倒!
一般社団法人日本自動車販売協会連合会が発表しているブランド通称名別ランキングにおいて、2020年のデビューイヤーから2025年までの6年間で5度の年間1位を獲得しているヤリス。
2026年1月~6月の上半期においても2位のシエンタに約1万台もの大差をつけて1位をキープしている国産車の絶対王者でもある。
そんなヤリスはパワーユニット・トランスミッション・駆動形式の違いによって17モデルに細分化されているが、そのうち、1.0リッターのガソリンエンジンを搭載しているのは2モデル。
トランスミッションは自動無段変速機(Super CVT-i)かつ駆動形式もFFのみしか選べないものの、低・中速域のトルクが充実した1.0リッターエンジンとワイドレンジの小型軽量CVTの組み合わせにより、街中での軽快な走りと低燃費を両立している。
ボディも軽量・高剛性・低重心を実現するべく、コンパクトカー向けTNGAプラットフォーム(GA-B)をヤリスで初めて採用。
従来型に比べて車両重量が50kg軽くなり、ねじり剛性が30%以上向上し、重心高も15mm低くなったことなどから、優れた操縦安定性と上質な乗り心地を高いレベルで実現している。
また、ヤリスで見逃せないのが最新の安全・安心技術も備えていること。
プリクラッシュセーフティ、レーンディパーチャーアラート、オートマチックハイビーム、ロードサインアシスト、発進遅れ告知機能などの多様な機能で構成されるトヨタセーフティセンスが標準装備されており、安全性と安心感の高さは折り紙付きといえるだろう。
それでいて、Xグレードが184万8000円、Gグレードでも192万1700円という比較的リーズナブルな車両本体価格は大きな魅力。
人気の面ではハイブリッドモデルが群を抜いているヤリスだが、1.0リッターモデルも侮れない存在であることは間違いない。
お手頃な価格もうれしいダイハツ・ロッキーの1.0リッターターボモデル
取り回しが楽な5ナンバーサイズボディ、広い室内空間と大容量のラゲージ、躍動感ある力強いデザイン、安心の先進・安全機能という4拍子揃ったコンパクトSUVとして、2019年11月に発売されたロッキー。
2021年11月にe-SMART HYBRIDと1.2リッターの自然吸気ガソリンエンジンの2種類が加わり、注目度も売れ筋もハイブリッドモデルに移り変わっているが、1.0リッターの水冷直列3気筒12バルブDOHCインタークーラーターボエンジンを搭載したモデルも数多くの魅力を備えている。
エンジンの味付けはスロットル特性を最適化してレスポンスやコントロール性を向上させつつ、低開度域ではコントロール重視、中高開度域ではレスポンス重視といった具合に1.5リッタークラスに匹敵する動力性能を確保。
1.0リッターでありながら坂道や高速道路でも余裕ある走りが楽しめるのも見どころのひとつになっている。
さらに、スプリットギアを用いたD-CVTも変速比をワイドレシオ化して優れた燃費性能と高い静粛性を両立。
加えて、新プラットフォームの軽量高剛性ボディとの組み合わせが生み出す軽快な加速感と高い操安性もロッキーの持ち味となっている。
駆動形式は1.0リッターモデルのみ4WDが採用されているが、全グレードで電子制御式カップリング機構を用いることにより走行状態や路面状況を検知し、ECUで前後輪に細かなトルク配分を行うダイナミックトルクコントロール4WDを標準装備。
通常は前輪駆動状態で燃費のよい走りを実現し、発進時や滑りやすい路面を走行する際は車両状態に合わせて最適なトルクを後輪に配分し、どこでも安定した走行を可能にしてくれる。
このように、走りも装備も充実しているロッキーの1.0リッターモデルは203万9400円から243万2100円という車両本体価格も大きな魅力となっている。
フォルクスワーゲンのポロはお洒落でカジュアルな輸入車リッターカーの代表格
1996年に日本への本格導入が開始されたポロ。
毎年のように輸入車販売台数の上位をキープする人気モデルとしても周知のとおりで、現在日本で販売されているのは6代目のAW型だが、現行のポロにも1.0リッターのガソリンエンジンを搭載したTSIが存在する。
6代目へのフルモデルチェンジで大きなトピックとなったのは3ナンバーサイズボディへの移行だ。
先代モデルから全幅を65mm広げた1750mmに変更しながらも、全高を10mm 低くしたことでワイド&ローの精悍なスタイリングを実現するとともに、前後のオーバーハングも短くなり、よりパワフルでスポーティなスタイルに刷新された。
また、全長も先代モデルから65mm、ホイールベースも80mm長くなったことで室内空間が格段に広くなり、特に後部座席の快適性や乗降性が向上。
ラゲッジルームも280リッターから351リッターへ大幅に拡大し、日常使いとしての実用性も高められている。
新たに開発された最高出力95psを発生する1.0リッター直列3気筒DOHCインタークーラーターボエンジンは市街地で十分な動力性能を発揮しながら高い静粛性も実現。
瞬時の変速によって滑らかな加速を生み出しつつ、高い伝達効率で燃費向上にも貢献する乾式7 速DSG(デュアルクラッチトランスミッション)との組み合わせは軽快な走りももたらしている。
2022年6月にはエクステリアの刷新と最新世代エンジン&先進安全技術を採用したマイナーチェンジを実施。
なかでも、エンジンに関してはミラーサイクル燃焼プロセスの採用やバリアブルターボジオメトリー機構の搭載に加え、ガソリンエンジンPMフィルターの採用などによって厳しい環境規制にも準拠した最新世代へと大きな進化を遂げている。
リッターカーの概念が通用しない魅力に溢れているアウディのA1スポーツバック
2011年に初代モデルが日本で発表されて以来、全長約4mのコンパクトなボディに先進的で力強いデザイン、機敏な運動性能、高い品質などアウディのラインナップに共通する魅力を凝縮したモデルとして人気を博しているA1スポーツバック。
2026年4月に生産終了となってしまったが、快適な移動を提供してくれる室内空間や上級モデル譲りのインフォテインメントシステム&先進運転支援システムは、我々がイメージするリッターカーという枠をはるかに超えた魅力に溢れている。
最終モデルとなった2代目の国内デビューは2019年11月。
発売当初は1.5リッター直列4気筒DOHCターボエンジンのみのラインナップだったが、2020年6月に1.0リッター直列3気筒DOHCターボエンジンを搭載した“25 TFSI”が追加された。
2015 年に導入された先代モデルの1.0リッターエンジンよりも最大トルクを15Nmアップし、最高出力95ps&最大トルク175Nmのスペックを実現した2代目の1.0リッター直列3気筒DOHCターボエンジン。
乾式デュアルクラッチを備える7速Sトロニックトランスミッションとの組み合わせによって、WLTCモードで15.2km/Lという優れた実用燃費も実現している。
また、ボディ骨格に熱間成形スチール製のコンポーネントを採用した剛性の高いボディと高い組み立て精度によって、スポーティなドライブフィールと車内の静粛性を高い次元で両立。
“コンパクトクラスで最もスポーティなインテリア”を目標にデザインされた室内空間も特徴のひとつで、コクピットもインストルメントパネルを運転席側へとわずかに傾斜させることでドライバーオリエンテッドな空間を生み出している。
見た目も1984年に登場してラリー界を席巻したスポーツクワトロをオマージュしたボンネット先端に設けた分割スリットやワイドなピラーなどによって、スポーティな雰囲気も満点だ。
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みんなのコメント
CVTがマニュアルシフト車で云えば”クラッチが滑ってる“ような感じで、アクセルをベタ踏みしてもエンジンが唸ってるだけでスピードが思うように上がりませんでした。
首都高速の合流でノロノロ加速は、本当にドキドキものです。
マイナーチェンジでCVTのプログラムは改善されたのか?は、知りませんがあまりにも酷かった。
まだ、軽自動車のターボモデルの方がよっぽどマシです。
バレーノ スイフトRStにも採用されたエンジン。
ECUリコールで アクセルに対するレスポンスが変わった。