サウジアラビアで開催されている2021年のダカールラリー。1日の休息日を挟んでステージ7が行なわれ、ヤジード・アル・ラジ(オーバードライブ・トヨタ)がステージ優勝を果たした。
ハイル~サカキ間で行なわれた競技区間453kmのステージ7は、2日間外部からのアシストを受けられない、いわゆる“マラソンステージ”の1日目となる。総合首位のステファン・ペテランセル(X-raid Mini)はこのステージの大半をリード。一時は4分以上のアドバンテージを築いていた。
■ダカールラリー6日目:サインツが初日以来のステージ優勝。総合首位ペテランセルで後半戦へ
しかし、ペテランセルが乗るバギーのウィッシュボーンが破損したことにより、ステージ終盤でタイムロス。地元選手のアル・ラジが逆転に成功し、ペテランセルに48秒差をつけてフィニッシュした。アル・ラジ、そしてオーバードライブにとっても今大会初のステージ優勝となった。
ペテランセルはマシントラブルに見舞われながらも3番手以下に落ちることはなく、ステージ2位を守り切った。27秒差のステージ3位に入ったのは、同じくX-raid Miniのカルロス・サインツだ。
総合2番手のトヨタのナッサー・アル-アティヤは最初の3つのウェイポイントを過ぎてからはトップ争いに加わることができず、一時は首位から5分以上の差をつけられていた。終盤には巻き返したものの、アル・ラジから3分近く遅れてステージ4位で7日目を終えた。なお同5位はヤコブ・プリツィゴンスキー(オーレン・チーム/オーバードライブ)だった。
WRCのレジェンドであるセバスチャン・ローブ(BRX)はステージ6でサスペンションアームを破損して総合順位を10番手から54番手に落としていたが、この日もベアリングのダメージによりストップ。首位から2時間近く遅れてステージ42位でフィニッシュした。
競技7日目を終えて、総合優勝争いは変わらずペテランセルがリード。彼は今大会でまだ1度もステージ優勝をしていないが、安定した走りで2番手アル-アティヤに7分53秒の差をつけている。3番手にはペテランセルから41分06秒遅れてサインツ。以下プリツィゴンスキー、ナニ・ローマ(BRX)と続いている。
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