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新型コロナウイルス対策、F1マーシャルの配置にも影響。ソーシャルディスタンス確保に工夫

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新型コロナウイルス対策、F1マーシャルの配置にも影響。ソーシャルディスタンス確保に工夫

 F1の2020年シーズンは、今週末のオーストリアGPで開幕する。新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、それぞれの関係者が1メートル以上の距離を取るソーシャルディスタンスを維持するなど、数多くの対策を施した上で、レースが開催されることになる。

 こうした対策は当然、チームのスタッフだけでなく、レースの実施に必要不可欠なマーシャルにも適用される。しかし、レース用LEDフラッグパネルのF1公式サプライヤーであるEM Motorsportのトラックサポートエンジニアであるルカ・デ・アンジェリスによると、マーシャルの配置変更にも関わらず、レッドブルリンクでは「通常と同じような可視性とアクセス」を提供できるという。

■F1開幕戦、パドックの準備着々。例年とは違う光景が広がる

 コースの状態や審判団からの指示を表示するフラッグパネルは、バリアから離れた位置で操作することができる。レース再開に向けてFIAが発行した”Return to Motor Sport”ガイドラインによると、フラッグパネルを操作する場所をマーシャルポストから離すのは、推奨される方法のひとつとなっている。

「今年はより困難な挑戦になる。マスクや手袋を着用し、消毒をしっかりして、他人との直接の接触を避けなくてはいけない」

 デ・アンジェリスはそう語った。

「通常、マーシャルはマーシャルポスト内に一緒に配置される。オーストリアでは、15から16のマーシャルセクターが存在する。つまり、15から16人のマーシャルがパネルを管理することになる」

「我々は、パネルを操作するマーシャルが他のマーシャルからも、トラックで作業をする他の人たちからも離れた場所に座ることができるようにする必要がある。しかし、トラックのその部分で起きていることが全て見渡せるよう、自信が持てる場所にしなくてはいけない」

「パネルを操作するマーシャルは、パネルから最大で400~500メートル離れた場所に配置できる。したがって、ソーシャルディスタンスを維持しながらパネルを管理、制御、使用することができるような位置に配置できるはずだ」

「マーシャル間の接触を防ぐことができるので、このようなシステムは非常に有用で役に立つ」

「人々が社交的になりたくないというのは少し悲しいことだが、それは彼ら自身にとって良いことだし、いつも通りのサービスを提供することができるんだ」

 FIAの”Return to Motor Sport”ガイドラインでは、チャンピオンシップとイベントオーガナイザーがモータースポーツ活動を再開する上で、新型コロナウイルスに対する安全プロトコルを導入する必要があるとしている。

 各イベントの安全計画の調査や、通常と同じ安全基準を保証しながら、マーシャルを含めたトラックの安全作業員の数を削減できる場所がないか確認することが提案されている。

 個人用保護具(PPE)やマーシャル個人が使用するヘルメットや無線、ヘッドセット、携帯電話、フラッグ、バリア修復器具、回収車両やトラック検査車両などを、感染拡大を防ぐためにどう運用するかという具体的な指示も、ガイドラインには示されている。

 またこれらのアイテムを共有する必要がある場合、消毒した後でなければ他者が使用できないともされている。

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