新型ホンダ「フィット」にくわわったクロスオーバーモデル「クロスター」に小川フミオが試乗した。
燃費の良さにビックリ!
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新型ホンダ・フィットは、“ふだん使いで幸福感に浸れるクルマを”といった思いで開発されたという。広大な室内空間と、驚異ともいえる好燃費で使い勝手のよさそうな1台だ。
2020年2月に登場した4代目フィットの場合、なにより注目したいのは、広い室内を持っていながら、サイズは比較的コンパクトで、しかも外観がスタイリッシュにまとまっているところだ。おとなが乗ってもけっこうサマになる。
今回のフィットは、スタイリング的には2代目(2007年)の効率的なパッケージ優先のデザインを引き継いだ感がある。じっさいは、プラットフォームは、3代目にあたる従来型(2013年)からの持ち越しで、ホイールベースは同一だ。
Hiromitsu Yasui試乗したのは、1496ccの直列4気筒ガソリンエンジンに電気モーターを組み合わせたハイブリッド・システムの「e:HEV」を搭載する「クロスター」のFWD(前輪駆動)モデルだ。
新型フィットのハイブリッド・システムは、走行用のモーターにくわえて発電用のモーターをそなえていている(ホンダでは「2モーター」と呼ぶ)。エンジンとモーターをともに使うハイブリッド走行時は、駆動軸と切り離されたエンジンで発電用モーターを駆動し、その電力で走行モーターが動く。いわゆるシリーズ・ハイブリッドとして機能する。
Hiromitsu Yasuiはたして、驚くほど燃費がよい。運転席に座っていた私の眼の前にデジタル燃費計がそなわっていたので、みていると、けっこう速度を出したのにもかかわらずリッター25kmを下回らない。
実際に燃料はどのぐらい減ったかなぁと、東京と木更津と往復して150kmぐらい走ったあと、街のサービスステーションで給油したら、「5リッターしか入りませんでした」と、言われて、またびっくりした。
使い勝手のよい室内
驚いた理由のひとつは、乗ったクロスターというグレードは、全長こそ4090mmに抑えられているものの、車体幅は1725mmで、いわゆる3ナンバーサイズの大きさだったからだ。
効率のよいパッケージングの追求に血道をあげてきたホンダの技術者の汗と涙のたまものだろうか、2530mmというホイールベースの数値から想像するより、前後の乗員スペースはとても広い。
Hiromitsu YasuiHiromitsu Yasuiリアシートは、多様なコンフィギュレーションをとる。シートバックを倒して長尺物を詰めるのは当然としても、「トールモード」とホンダが名づけた座面をはねあげる機能を使うと、床から天井まで最大で128cmもの高さがある空間が生まれるのだ。
偶然にも、私が給油したサービスステーションでは、サービスの人がバンドをやっているひとらしく、店内の片隅にウッドベースとコンガが置いてあった。コンガは高さが75cm程度だから大きく見えても楽勝。ウッドベースは4/4サイズだと180cmを超えるとはいえ、少し傾ければやはり後席空間に楽に収納できてしまう。バンドをやっているひとにフィットはよさそうだ。
Hiromitsu YasuiHiromitsu YasuiHiromitsu Yasuiおだやかな走り
乗った印象は、おとなしく走っていると、まことに平和な気分になる。エンジンは最高出力72kW(98ps)、最大トルク128Nm。モーターの最高出力は80kWと253Nmだ。数値的にも十分と思わせられる。巡航時は、アクセラレーターの微妙な踏み込みにも反応が速いうえに、ブレーキのフィールも終始ナチュラル。感覚にあらがうところがない。
アクセラレーターを踏み込んだときの、いわゆる追い越し加速は、瞬時に前輪に駆動力が伝わって矢のようなダッシュをみせる、ということはない。速度の上がりかたは、比較的おだやかだ。
Hiromitsu YasuiHiromitsu YasuiHiromitsu Yasuiフィットはクルマそのものというより、クルマのある生活を楽しむひとにより向いていそうだ。べつの言い方をするなら、生活を楽しんでいるひとのためのクルマだ。
スタイリングも評価ポイントだと思う。クロスターは全高1540mmと、4090mmの全長との関係でみても、いわゆるトールボーイ的なプロポーションだ。しかし、キャビンを大きくしていることで、ハッチバックのようなクロスオーバースタイルが成立している。
Hiromitsu YasuiHiromitsu YasuiHiromitsu YasuiHiromitsu Yasuiスペースが欲しければコレどうぞ、と「N-BOX」のようなハイルーフの軽ワゴンを作ってきたホンダではあるものの、フィットではデザイナーが機能とスタイルをうまく両立させる、本気の仕事をしているなと感心。
なかでもクロスターは、5車種微妙に異なる仕様が用意されたフィットのなかで、唯一フロントグリルを持ち、かつアグレッシブなイメージのエアダム一体型バンバーもそなえた仕様だ。機能とは関係ないので、アウトドアウェアを街着にする感覚といってもいいだろう。好みで選べばよいということだ。
さきに触れたように楽器の運搬にもいいし、後席のバックレストを倒せば荷物が多く積めるので、趣味のためにもいい。かつ、燃費がリッター27.2km(WLTCモード)というのも評価出来る。価格は228万8000円。趣味性と実用性、そして価格のバランスに優れた1台だ。
文・小川フミオ 写真・安井宏充(Weekend.)
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