8月2日、静岡県・富士スピードウェイで行われたスーパーGT第4戦『FUJI GT 300km RACE』の決勝レースは、序盤の波乱を経て終盤まで見ごたえあふれるバトルが各所で展開されたが、GT300クラスでは、ポールポジションスタートのPONOS FERRARI 296 EVOが終盤のバトルの末、惜しくも表彰台に届かない4位でレースを終えることになった。今回がスーパーGT復帰戦となった川端伸太朗は、4位という結果を悔しがりながらも、「楽しかったです」と2023年以来の復帰レースを振り返った。
2026年、フェラーリ296 GT3エボとヨコハマタイヤという組み合わせでシーズンに臨んだPONOS RACINGは、第4戦富士を前に、篠原拓朗のパートナーを川端に変更。チーム体制全体を大きく変えて臨んだ。そんな体制変更は、8月1日に行われた公式予選でいきなり花開くことになる。今回の第4戦富士はフェラーリ296 GT3エボ勢は全体がスピードがあったが、その争いを制しポールポジションを獲得したのだ。
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8月2日の決勝レースでも、PONOS FERRARI 296 EVOはスタート直前の降雨、さらにリスタート直後のModulo HRC PRELUDE-GTのクラッシュによる赤旗にも動じることなく、篠原がスタートドライバーを務め、着実にリードを守っていた。PONOSはちょうどレース折り返しとなる31周を終えピットインすると、川端に交代。レース後半戦を戦った。
そんな川端の前に出てきたのが、野中誠太がスタートドライバーを担当し、41周を終えピットインすると、二輪交換作戦でトラックポジションを稼いできたGreen Brave GR Supra GT。吉田広樹はピットアウト後、PONOS FERRARI 296 EVOを駆る川端の接近を許すことになるが、レース後半、2台は白熱のバトルを展開することになった。ただ、この時点で川端は厳しい状況になっていた。
「レース序盤の篠原選手から『タイヤがキツい』というインフォメーションもあったので、覚悟して後半に臨みました。ただ今回僕たちはロングランのセットアップができていなかったんです」と川端は言う。
●「ライバルも手強かった」ふたたび優勝争いを目指す
吉田と川端のバトルは、ふたりが口をそろえて「すごくフェアに、良いバトルができたと思います」という見ごたえのあるものとなったが、そのバトルの中で、川端はピックアップを拾ってしまう。「ふだんなら、ピックアップを取りながら走れるセットアップを見つけていくのですが、セットアップができていなかった分、ピックアップに悩まされたスティントになっていました。何十周走ってもピックアップが取れないようなフィーリングでした」
吉田のGreen Brave GR Supra GTにややギャップを築かれた後も、川端の後方からはCARGUY Ferrari 296 GT3のザック・オサリバン、さらにENEOS X PRIME AMG GT3の石浦宏明が接近。2台とはファイナルラップに至るまでバトルを展開したが、結果的に2台にかわされ、表彰台にわずかに届かない4位でレースを終えることになってしまった。
「正直、表彰台は獲りたかったところではありますが、ライバルも手強かったです。ザックも同じような症状がありつつも諦めていなかったですし、石浦さんも最後までペースがありました。こちらの方が少し厳しかったです」
ただ、今季厳しいシーズンを送っていたPONOS RACINGにとっては、これからの浮上が期待できる一戦となった。「第2戦のときは、もっとピックアップが酷かったらしいんです。今回はまだ良かったそうなんですが、でもまだ足りていないということですね。ここ2戦、無得点で周回遅れだった状況を考えると、チームの皆さんが頑張ってくださって勝負もできたと思いますし、今後セットアップを見つけて、またちゃんと優勝争いしたいですね」と川端も前を向いた。
川端にとっては、2025年にSROジャパンカップでチャンピオンを獲るなど成長をみせてきて臨んだスーパーGT復帰戦だった。「ジャパンカップでは、GT500のドライバーもたくさんいますが、ピレリタイヤだと接戦だけどなかなか抜くまでに至らないんです。そういう意味では、スーパーGTは抜きつ抜かれつがありますし、タイヤの使い方など、ピレリとは違う難しさがありました」と川端は語った。
「負けて言うのはなんですが(苦笑)、楽しかったです」と川端は悔しいながらも笑顔をみせた。2021年以来のコンビとなる篠原と川端のふたりが駆るPONOS FERRARI 296 EVOは、やはり今季これからのスーパーGTでも注目のコンビとなるのは間違いないだろう。
「僕が前に出ていたときよりもタイヤもはるかに進化しているので、また学び直して頑張りたいと思います」
[オートスポーツweb 2026年08月02日]
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