現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 眩しくないLEDヘッドライト! 小糸製作所が対向車や前走車の怒りを買わない新時代ADBを発表【ジャパンモビリティショーの最新技術】

ここから本文です

眩しくないLEDヘッドライト! 小糸製作所が対向車や前走車の怒りを買わない新時代ADBを発表【ジャパンモビリティショーの最新技術】

掲載 31
眩しくないLEDヘッドライト! 小糸製作所が対向車や前走車の怒りを買わない新時代ADBを発表【ジャパンモビリティショーの最新技術】

もう眩しいだけのヘッドライトとはサヨナラ

「東京モーターショー」から名を改めて、新たに開催されているのが「ジャパンモビリティショー2023」。クルマ以外の分野も含まれることから、多数の来場者が訪れ、2023年の10月28日から11月5日まで一般公開された。そこで未来を提案するスペシャルなコンセプトカーや空飛ぶクルマも注目だったが、今回はすぐにでも商品化できる身近な新技術について紹介したい。

トヨタがステアリングですべて操作できる「ネオステア」を初披露! ジャパンモビリティショーで「ランドクルーザー250」に装着

眩しすぎて歩行者や対向車に迷惑をかけてしまうヘッドライト

クルマを運転する方なら感じていることがあると思う。近年のLEDライトは明るい。従来のバルブ式やキセノン(ディスチャージ)式と言われた時代から時間が経ちLEDが当たり前の時代となると、明るい夜間ドライブでは安全に繋がるだけに、LEDの到来はありがたい話だ。

ただ、これが対向車や前走車となると話が変わってくる。対向車のヘッドライトが眩しくていやな思いをする。渋滞中の後ろのクルマのヘッドライトが眩しすぎて勘弁してほしいと思った方。大勢いると思う。

LEDのヘッドライトは明るく消費電力が少なくて、なおかつ遠くまで見通せることからこれからは主流になることは明らかだ。だが法規制でヘッドライトの消灯ができなくなり、そしてテレビをはじめとしたメディアが困ったことに「通常走行時はハイビームで走行するのが正解です。対向車がいる時だけすれ違いビーム(ロービーム)にすればよい」と高らかに報道されたのだからたまらない。勘違いしたユーザーは、都市部の市街地でもハイビームで走るケースがみられるなど、なんとも周囲の迷惑を考えないユーザーが増えた。

街灯も対向車も看板や商店などの灯りがない、暗闇ではハイビームを使うのが正しいわけだが、明るい市街地であり街灯も点灯している。そこでハイビームを使うのは周囲に迷惑だ。もちろんオートハイビームなどと呼ばれる機能はあるが、それほど正確性が高いモデルはまだまだ少ない。

LEDを精密制御するからもう眩しくない

そんな中、クルマ好きであればお馴染みの株式会社小糸製作所(以下:コイト)が発表したADB(Adaptive Driving Beam:アダプティブ・ドライビング・ビーム)に注目したい。

このコイトのADBの特徴は1万6000のLEDを精密に制御することで、運転者の視界を確保。加えて前走車や歩行者、対向車(二輪車を含む)を認識することで遮光範囲を最小化してくれる。

そして夜間に見落としがちな標識にはしっかりと灯りを向けることで、運転者の認識漏れも防ぐ。1万6000個ものLEDを精密制御できれば、運転者に必要な情報に文字通りにスポットを当てることが可能。運転者と前走車、対向車はもちろん、歩行者や自転車にもさらには安全装備のカメラなどにもやさしいヘッドライトとなるわけだ。

コイトは基礎技術を進めるなかで、さらに株式会社デンソー(以下:デンソー)との協業まで始めている。最新安全装備や各種デバイスに定評あるデンソーと、ドライブに欠かせない「光」のプロのコイトが組めば、周囲に迷惑をかけない新しいクルマのライトが生まれるはず。

交通安全に欠かせないクルマの重要な光のために、ぜひともLEDの明るすぎる問題を解決してほしい。

関連タグ

こんな記事も読まれています

いまどきのクルマが高いのは安全装備によるもの? 先進運転支援システムの値段とは
いまどきのクルマが高いのは安全装備によるもの? 先進運転支援システムの値段とは
WEB CARTOP
ホンダが死角をカバーしてドライバーの運転負荷を軽減する全方位安全運転支援システム「Honda SENSING 360+」を発表
ホンダが死角をカバーしてドライバーの運転負荷を軽減する全方位安全運転支援システム「Honda SENSING 360+」を発表
@DIME
昭和オヤジはパニック必至!? いまどきのクルマは見たこともない警告灯だらけだった
昭和オヤジはパニック必至!? いまどきのクルマは見たこともない警告灯だらけだった
WEB CARTOP
【女性にモテる国産SUV5選】全方位的なクルマはなし! 都会派からアウトドア派まで相手に応じた車種を選ぼう
【女性にモテる国産SUV5選】全方位的なクルマはなし! 都会派からアウトドア派まで相手に応じた車種を選ぼう
Auto Messe Web
なぜ増えた? クルマのフロントライト「薄い目」全盛期の理由と事情
なぜ増えた? クルマのフロントライト「薄い目」全盛期の理由と事情
ベストカーWeb
バイクのACCは何が違う? レーダー搭載で進化したヤマハ『トレーサー9 GT+』の安全性能を徹底検証
バイクのACCは何が違う? レーダー搭載で進化したヤマハ『トレーサー9 GT+』の安全性能を徹底検証
レスポンス
フィアット『デュカト』のEV、改良新型は航続30%拡大
フィアット『デュカト』のEV、改良新型は航続30%拡大
レスポンス
「好きなのに乗っていいよ!」「じゃあ、フィアット8Vで!」博物館の貴重なクルマを極東のジャーナリストに預ける懐の深さよ【クルマ昔噺】
「好きなのに乗っていいよ!」「じゃあ、フィアット8Vで!」博物館の貴重なクルマを極東のジャーナリストに預ける懐の深さよ【クルマ昔噺】
Auto Messe Web
スズキ新型「スイフト」発表へ!? 新エンジン&デザイン採用でどう変わる? 7年ぶり全面刷新の変化とは
スズキ新型「スイフト」発表へ!? 新エンジン&デザイン採用でどう変わる? 7年ぶり全面刷新の変化とは
くるまのニュース
20年前に「原寸大チョロQ」の電気自動車があった!「モダンタイムズ」の元ネタは映画『メトロポリタン』の劇中車でした【マイクロカー図鑑】
20年前に「原寸大チョロQ」の電気自動車があった!「モダンタイムズ」の元ネタは映画『メトロポリタン』の劇中車でした【マイクロカー図鑑】
Auto Messe Web
トヨタ新型「コンパクトSUV」発表! “新”ハイブリッド搭載でめちゃ速く!? オシャグリーン仕様も用意の「ヤリスクロス」欧州に登場
トヨタ新型「コンパクトSUV」発表! “新”ハイブリッド搭載でめちゃ速く!? オシャグリーン仕様も用意の「ヤリスクロス」欧州に登場
くるまのニュース
トヨタが新しいコンパクトSUVを初公開! パワーアップした心臓部が設定された新型「ヤリスクロス」欧州で発表!! 気になる日本導入は?
トヨタが新しいコンパクトSUVを初公開! パワーアップした心臓部が設定された新型「ヤリスクロス」欧州で発表!! 気になる日本導入は?
VAGUE
BYDシール、実際どうなのか? 侮れないEVセダンを珠海サーキットで試す
BYDシール、実際どうなのか? 侮れないEVセダンを珠海サーキットで試す
AUTOCAR JAPAN
ホンダ「新型スポーティセダン」まもなく登場 全長約5mの流麗「最上級モデル」に期待大! 新型「アコード」の反響は?
ホンダ「新型スポーティセダン」まもなく登場 全長約5mの流麗「最上級モデル」に期待大! 新型「アコード」の反響は?
くるまのニュース
なんで教えてくれないの? 「給油の方法」「パッシング」… 教習所で習わないドライバー間の「暗黙のルール」 指導しない理由とは
なんで教えてくれないの? 「給油の方法」「パッシング」… 教習所で習わないドライバー間の「暗黙のルール」 指導しない理由とは
くるまのニュース
メルセデス・ベンツ、新型『GLB』を発売。アダプティブハイビームアシストなどを標準装備に
メルセデス・ベンツ、新型『GLB』を発売。アダプティブハイビームアシストなどを標準装備に
AUTOSPORT web
スバルが斬新ライトの新「2ドアクーペ」実車展示! 「アルシオーネ復活?」の声も!? 話題の「スポーツモビリティ」とは
スバルが斬新ライトの新「2ドアクーペ」実車展示! 「アルシオーネ復活?」の声も!? 話題の「スポーツモビリティ」とは
くるまのニュース
中国BYDはいったい何がスゴイのか? 新型EVセダン「シール」に試乗。
中国BYDはいったい何がスゴイのか? 新型EVセダン「シール」に試乗。
くるくら

みんなのコメント

31件
  • まず、ダイハツにお願いします。
  • ロービームな対向車で眩しいのは殆どダイハツ!
    製品としてプアなのかメーカーとして光軸管理が甘いのか、とにかく迷惑じゃ
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

あなたの愛車、今いくら?

複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?

あなたの愛車いまいくら?
メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで! 登録してお得なクーポンを獲得しよう
マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

ログイン

中古車探しをもっと便利に

  • 中古車お気に入り管理
  • おすすめ中古車の表示

あなたにおすすめのサービス

あなたの愛車、今いくら?

複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!

あなたの愛車いまいくら?
メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村