伊メーカーのエースになっても、ムジェロのファンはマルケス憎し？ ブーイングにドゥカティマネージャー怒り

　ドゥカティのチームマネージャーであるダビデ・タルドッツィは、MotoGPイタリアGPのスプリントで勝利したマルク・マルケスへのブーイングに激怒している。

　2015年のマレーシアGPでマルク・マルケスとバレンティーノ・ロッシが接触した”セパン・クラッシュ”により、最終戦でペナルティを受けたロッシが10度目のタイトル獲得を目前にして逃したことを今もイタリアのファンは忘れていないようだ。

　以来、ロッシの地元が近いムジェロはマルケスにとって敵の多いサーキットになっている。2016年には主催者がパドックの警備を強化しなければならなかったほどだ。

　年月が経ち、ロッシのMotoGP引退とマルクの負傷・苦戦により、事態は落ち着いたように見えた。さらに今やマルケスがイタリアのメーカーであるドゥカティのベンチマークとなるライダーであり、ランキングのポイントリーダーであることから、イタリアファンの怒りは収まるのではないかと見られていた。

　しかし土曜日、劇的で見ごたえのあるスプリントレースに勝利した後、マルク・マルケスは大勢の観客が口笛を吹く姿を目撃することになった。

「ブーイングも聞こえたけど、拍手も聞こえた。だから、僕を応援してくれたファンたちが、レースと逆転劇を楽しんでくれたことを願っている。それがモーターサイクルレースの醍醐味だから」

　しかしこのエピソードの主役は怒り狂うドゥカティのチームマネージャー、タルドッツィだった。

　タルドッツィはマルク・マルケスに対するブーイングを止めるようファンに求め、手を挙げて首を振った。

　その後、DAZNがソーシャルメディアで公開した動画では、タルドッツィが「いい加減にしろ、（マルク・マルケスは）赤なんだ」と叫びながら、赤いドゥカティのチームシャツを指さしていた様子が確認できる。

　今季から、ドゥカティのファクトリーチームの一員として、圧倒的なパフォーマンスを見せているマルク・マルケスだが、まだイタリアのファンはマルケスに複雑な感情を持っているようだ。

Comments

[ケム]

そりゃ〜まぁそうでしょうな

[nbd********]

アンチが多いのは最強である証
本人もブーイングなんか気にするほどのメンタルではない
悔しいが速さ、強さ、賢さは近年では誰にも負けないでしょう