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青山学院大学自動車部、TEAM ZEROONEとの富士24時間参戦計画に進展「駅伝で活躍の陸上部を超えるチームに」

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青山学院大学自動車部、TEAM ZEROONEとの富士24時間参戦計画に進展「駅伝で活躍の陸上部を超えるチームに」

 5月31日、ENEOSスーパー耐久シリーズ2025 Empowered by BRIDGESTONE第3戦『NAPAC富士24時間レース』が開催されている富士スピードウェイで、青山学院大学体育会自動車部とTEAM ZEROONEが記者会見を開き、2026年の富士24時間レース参戦に向けた活動状況を報告した。

 このプロジェクトは、2024年に同大会会場で発表されたもので、青学自動車部の学生チームがTEAM ZEROONEの支援を受け、富士24時間レースへの参戦を目指すレース活動である。これまで青学自動車部は、学生自動車連盟主催のジムカーナやダートトライアルに取り組んできたが、部活動史上初となるレースチームとの連携により、サーキットレースへ挑戦する運びとなった。

青山学院大学自動車部がTEAM ZEROONEとともにZでJoy耐に挑戦。将来の富士24時間参戦を目指す


■学生主体でのもてぎミニJoy耐完走を報告。「歩み出せる状態になりました」

 今回の記者会見には、青山学院大学常任理事の蔦田博氏をはじめ、体育会自動車部より黒子貴仁ヘッドコーチ、横堀太一主将(4年)、高橋聖奈さん(4年)、吉川大稀さん(1年)が出席し、TEAM ZEROONEからは河野初樹代表、技術統括の浅野真吾氏、さらに講師ドライバーの松田次生氏が出席した。

 まず黒子ヘッドコーチは、5月25日に参戦した『もてぎEnioyミニ耐久レース』の結果について、「初めて、学生と若手OBによるドライバーラインアップが実現し、メカニック、エンジニア、マネジメント各分野においても、TEAM ZEROONE様のサポートのおかげで、学生主体で運営することができました。予選では総合2番手、決勝ではクラス1位獲得という素晴らしい結果となり、これまで大学内ガレージで荒聖治選手に講義を実施いただいたり、その他にも各方面からいただいていたご支援が、ようやく結実いたしました」と報告した。

 続いて、学生代表の横堀主将は、「チーム青学の一員として、ドライバーとしてレースに参加し、無事にゴールまでクルマを運ぶことができたことに大変安心しています。今後もプロのサポートを受けるという意識を忘れず、すでに大学駅伝で活躍している青学陸上部を超えるチームになれるよう、このプロジェクトにしっかり貢献していきたいです」と、さらなる発展に意気込むコメントを残した。

 また、学生主体のチームを支えるTEAM ZEROONEの代表であり、青山学院大学OBでもある河野氏は、「まず、この活動は長期にわたるプロジェクトであると考えております。スーパー耐久は、メーカーの垣根を越え、皆でモータースポーツや自動車業界を盛り上げる素晴らしいカテゴリーです。ゆえに、本大会を目標に選んだことは、我々にとって非常に重要な意味を持っています」と活動の意義を説明。

 さらに続けて、「ゆくゆくは、青山学院大学だけでなく、第2・第3の団体がサーキットに集い、互いに切磋琢磨できるプロジェクトに発展すれば非常に喜ばしいことだと思います。なお、9月には青山キャンパスにて、2026年に向けたチーム体制や参戦車両の発表を予定しておりますので、今後ともよろしくお願いいたします」と締めくくった。

 講師ドライバーを務める松田も、「これまで20年以上にわたるレース活動で培った経験を、若い学生に伝えられればと考えています。昨今、レース活動には以前にも増して費用がかかる状況ですが、そうした環境下であっても、日本のトップで活躍できるメンバーが育って羽ばたけるよう、しっかりと手ほどきをしていきたいです」とサポートの意欲を示した。

 こうした2026年富士24時間レース参戦プロジェクトの進捗に関し、青山学院大学の蔦田常任理事は次のように感謝の意を述べている。

「1年前のチームは、卵からふ化した状態でしたが、今ではようやく歩み出せる状態になりました。これからさらに1年、皆様方のご協力をいただきながら、精進し成長し、大きく羽ばたけるチームへと発展させていきたいと考えております。皆様のご支援のおかげで本プロジェクトが進められておりますので、引き続きよろしくお願い申し上げます」

 2025年春からは、この富士24時間レース参戦プロジェクトをきっかけに入学を決意した新入部員も加わり、青学自動車部はさらなる盛り上がりを見せている。いよいよ1年後に控える富士24時間レース参戦に向け、TEAM ZEROONEのサポートのもとさらなる研鑽を重ねるメンバーの活躍に期待するとともに、今後の体制発表を心待ちにしたい。

[オートスポーツweb 2025年05月31日]

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