2003年のル・マン24時間レース王者である『ベントレー』の名前が2020年もフランス、サルト・サーキットに記される。スペイン南部マラガに本拠を置くブリット・レーシングは12月10日、ベントレー・コンチネンタルGT3を使用して2020年シーズンのミシュラン・ル・マン・カップに参戦すると発表した。
2016年より、マラガ県エステポナをベースに活動しているブリット・レーシングは、GT4ヨーロピアンシリーズで2台のメルセデスAMG GT4を走らせ、2019年シーズンも2勝を挙げている有力チームだ。
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そんなチームは将来、ル・マン24時間への出場資格を得るという長期的な目標の一環として、LMP3カーとのマルチクラスレースであるミシュラン・ル・マン・カップへのステップアップを決断。それに伴いブリティッシュチームのサポートを得て、ベントレーの第2世代コンチネンタルをベース車とするGT3カーの導入を決定した。
このコンチネンタルGT3をドライブするのはチーム創設者兼CEOであるステファン・パトリックと、2015年までベントレー・MスポーツからブランパンGTシリーズなどに参戦していた、元“ベントレー・ボイーズ”のアンディ・メイリックだ。
「いつかル・マン24時間レースに出場するのはGTドライバー全員の夢であり、このミシュラン・ル・マン・カップへのステップアップは、チームがそのゴールに到達するための論理的な旅である」と語るのは、チーム創設者のパトリック。
「この一年間、我々は経験とパフォーマンスの両面で大きな成長を遂げてきたが、2020年もこのトレンドを続けることができると信じている」
「ル・マン・カップは2019年、コンペティティブなシリーズであることが証明された。レースの長さと興味深いクラスの組み合わせ、これらはブリット・レーシングにとって素晴らしい挑戦になるだろう。また、個人的にも学習と経験を積む場になると考えている」
ふたたびベントレーのステアリングを握ることになったメイリックは「僕は長い間、ベントレーと素晴らしい関係を築いてきた」とコメント。
「コンチネンタルGT3は、ワークスドライバーとしてだけでなく、カスタマーチーム(のドライバー)としても、これまでのキャリアのハイライトをいくつか提供してくれた」
「このクルマは非常に速いが扱いやすい。そのため、ル・マンのグリッドを最終目標の地とするブリット・レーシングが、次の一歩を踏み出すためのクルマとしては最適なプラットフォームだと思う」と語っている。
また、ベントレーモータースポーツのディレクターを務めるポール・ウイリアムズは、英国メーカーがブランド名をル・マンにカムバックさせることに積極的であると言う。
「ブリット・レーシングは将来に向けた野心的な計画を持っており、そのプログラムを支援することはとても喜ばしいことだ」とウイリアムズ。
「ベントレーというブランド名はル・マン24時間の代名詞でもあるため当然、その名をサルト・サーキットに持ち帰ろうとする計画には興味がある」
2020年のミシュラン・ル・マン・カップはバルセロナ、モンツァ、ポール・リカール、スパ・フランコルシャン、ポルティマオの計5ラウンドと、6月のル・マン24時間のサポートレースとして行われる“ロード・トゥ・ル・マン”を合わせた全6戦で行われる。なお、ブリット・レーシングは同シリーズに参戦しながら引き続き、2台のメルセデスAMG GT4でGT4ヨーロピアンシリーズにも出場する予定だ。
※編集部からのお詫び
15時59分に掲載した本記事のタイトルが、ベントレーのル・マン24時間へのワークス参戦を感じさせる、本文の内容とは異なる読者の皆さまの誤解を招くものでした。訂正してお詫び致します。
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