コロナ禍の影響もあり、アウディが今季終了後に撤退をすると発表したことから、シリーズ存続が危ぶまれていたDTM(ドイツツーリングカー選手権)。しかし、大きく形を変えて開催を続けることが決まった。
DTMはこれまで、日本のスーパーGTと共通の技術規則”Class1”規定の車両を使用していたが、今後はGT3のマシンをベースに発展させたマシンを採用する形になるようだ。DTMは今後使用するマシンについて具体的な説明を避けているが、”GTベース”のマシンを使用すると認めている。
■窮地のDTMは来季以降どのマシンを採用する? GT3とLMDhが現実的な選択肢か
新時代のDTMでは、ファクトリーチームの参戦はなくなる。しかし、メーカーのサポートは依然として行なわれ、プライベートチームを中心としたシリーズになるようだ。
DTMによると、新ルールはアウディとBMWの両方から支持を受けているという。しかしながら、シリーズの経済的な問題の責任はゲルハルト・ベルガーと、彼の所有する会社であるBMSに委譲されることになる。
DTMは、アウディとBMWがシリーズに残るかどうかを明らかにしなかったが、アウディは過去に、DTMでのレースに興味を持っているカスタマーにR8 GT3を提供することを望んでいると述べている。
一方のBMWは、次世代M4ベースのGT3カーを開発中。少なくとも2022年まではレースデビューできないと予想されており、BMWが来年このカテゴリーに参戦する可能性はほとんどないだろう。
BMWのカスタマーチームの中には、現在は生産中止となった6シリーズをベースにしたM6 GT3を使用しているチームもある。モータースポーツプログラムの責任者であるイェンス・マルカートは今月初め、カスタマーが旧モデルをDTMでレースすることを希望した場合、BMWはマシンをアップグレードするための費用を負担しないと述べた。
ベルガーは以前、DTMへの参戦について他のメーカーから興味を示してもらっていると述べていたが、他のメーカーとの交渉を始める前にアウディとBMWと契約を締結したいという考えを示していた。
「この数ヵ月間、我々は複雑な交渉の中でDTMの将来のための様々な戦略的オプションについて話し合ってきた」とベルガーは語った。
「この数日間、私はアウディやBMWと非常に建設的な話し合いをしてきた。両方のメーカーは、私にシリーズの未来について全責任を託してくれた。このシリーズは当面、主にGTカーが走ることになる」
「アウディとBMWが、シリーズ継続のためのシナリオを支持していることは、すべての従業員とモータースポーツファンにとって素晴らしいニュースだ」
「将来的には、もはやファクトリーチームではなく、独立したプロのプライベーターチームがプラットフォーム上で勝利を競うことになるだろう。私にとって、これらのブランドのGTモデルがここでレースをするために、両メーカーがこのコンセプトに同意することが重要だったんだ」
「今回の決断は、ITRとDTMパートナーの仕事を確保することに本質的に貢献してくれただけでなく、ファンやサポーターがトップレベルのモータースポーツを楽しみ続けることを可能にしてくれた」
「今は、ファンをワクワクさせるような、持続可能な戦略に取り組むことを楽しみにしている」
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