2019年のF1シーズンが閉幕した。ウイリアムズのジョージ・ラッセルは、最終戦アブダビGPの予選でチームメイトのロバート・クビサのタイムを0.5秒上回ったことで、ルーキーシーズンの予選でチームメイトに全勝したこととなった。
クビサは第3戦中国GPでラッセルの0.028秒差に肉薄したが、結果的にそれが予選でラッセルに最も接近したレースとなった。
■開発を始めた時点で負けていた……フェラーリ代表が分析する2019年の”敗因”
これについてmotorsport.comに尋ねられたラッセルは、次のように語った。
「もちろん、僕がそれを目標にシーズンを戦ってきた訳ではないけど、僕たちは(他チームより)かなりペースが遅くて、チームメイトだけと勝負しているということにシーズンの早い段階で気付いていた」
「だからその結果には少し満足しているし、誇りに思えることだ」
「それは人々が思っているより簡単なことではなかった。Q1では1周しかアタックできないことが多く、ひとつのミスが全てを変えてしまう可能性があった」
「だから、この結果に少しは満足しているよ」
クビサはシーズン中しばしば、ラッセルとのタイム差は“異なるマシン”をドライブしていたことによるものだと主張していた。彼は予選について尋ねられた際にジョークを交えてこう返した。
「あまり言うことはない。その戦いについては……戦いと言っても最後列の争いだから、それを“戦い”と呼んでいいのか分からないけどね」
「もしそれを“戦い”と呼ぶのならば、僕は惨敗だね。でも(ポイント)ランキングで言えば僕の勝ちだ。どちらを重要と考えるかだよ(笑)」
「冗談は置いておこう(笑)さっきのは皮肉な答え方だったね。僕とジョージ、ともに簡単なシーズンではなかった中で、彼は非常に良い仕事をした」
「僕はマシンのフィーリングを失ったことで、何度も、非常に苦しんだ。それはここ(アブダビ)でも同じだ」
「このような困難なシーズンを過ごしている時、18位であろうが20位であろうが大差はないんだ。重要なのは、何をして何を改善できたか、そして何を達成できたかなんだ」
「でも今それを振り返るのは難しい。今シーズンがとても良くないシーズンだったからだ」
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