■モントレーで新旧「カウンタック」の競演
アメリカ合衆国カリフォルニア州モントレー半島を舞台に、毎年8月の恒例行事となった「モントレー・カー・ウィーク」では、ラグナ・セカ・サーキットでおこなわれるレースイベント「ロレックス・モータースポーツ・リユニオン」や、モントレーやカーメル・バイ・ザ・シー、あるいはパシフィックグローヴなど半島内の街中でも、クラシックカー愛好家たちによる大小のミーティング、あるいは名門オークショネアたちによる、大規模オークションの数々がおこなわれる。
【画像】令和と昭和の新旧「カウンタック」が夢の競演! (27枚)
しかし忘れてはならないのは、モントレー・カー・ウィークでも中核をなすイベントとして開催されるふたつのクラシックカー・コンクールだ。
それは、近年ではスーパーカーやプレミアムカーのワールドプレミアの場としても知られる「ザ・クエイル・モータースポーツギャザリング」および「ペブルビーチ・コンクール・デレガンス」である。
新型コロナ禍によって1年順延、2年ぶりの開催となった2021年は、ザ・クエイルとペブルビーチの双方で、いま全世界をセンセーションに巻き込んでいるランボルギーニ「カウンタックLPI800-4」が、堂々の世界初公開。
コンクールに参戦した数々のクラシックモデルたちと合わせて、今年のモントレーはまさしく「カウンタック祭り」の様相を呈していたというのだ。
●ランボルギーニ首脳陣によって、華やかにアンヴェール
近年の「モントレー・カー・ウィーク」で、老舗「ペブルビーチ・コンクール・デレガンス」に次ぐ人気を集めているのが、かのペニンシュラ・グループ(正式名称はThe Hongkong and Shanghai Hotels, Limited)がカーメル近郊に展開している大型ゴルフリゾート「クエイルロッジ&ゴルフクラブ」において開催されるコンクール・デレガンス、「ザ・クエイル・モータースポーツギャザリング」である。
2021年は8月13日に開かれたのだが、並みいるクラシックカー以上に話題を呼んだのは、ランボルギーニのニューカマー「カウンタックLPI800-4」が、このイベントをワールドプレミアの舞台として選んだことだった。
コンクール当日の朝、芝生と林で構成された美しいコンクール会場に設営された純白の特設ブースには、ヴェールをかぶせられた状態から往年のオリジナル・カウンタックを思わせるプロポーションが透けて見えるLPI800-4が、今年春に発表されたばかりの「エッセンツァSCV12」や「アヴェンタドールLP780-4ウルティメ・ロードスター」、「ウラカンSTO」とともに展示。
そして、アウトモビリ・ランボルギーニ社のステファン・ヴィンケルマン会長に見守られながら、同社のチェントロスティーレ(デザインセンター)を率いるミィティア・ボルケルト氏も加わって、カウンタックLPI800-4のアンヴェールが華やかにおこなわれた。
この日、プレゼンターのひとりとしてアンヴェールを担当したボルケルト氏は、今回のワールドプレミアに際して、以下のようにコメントしている。
「元祖であるオリジナル・カウンタックは、私たちにインスピレーションを与えるモチーフとして、ここ数年チェントロスティーレに置かれてきました。
そのカウンタックを見るたびに、私は鳥肌が立つような気がしています。そして、私とデザインチーム全体が、ファンタジー的かつ未来的な方法で、これから創造すべきすべてのランボルギーニをデザインするための、パーフェクトなメモラビリアとしても役に立ったのです。これは私たちのDNAにとって必要不可欠なパートであり、本質ともいえるでしょう。
最初のカウンタックは、ほかのいかなるクルマにも似ておらず、ランボルギーニ・デザインのDNAを形成してきました。そして復活を遂げた新生カウンタックは、これまで継承されてきた型破りでエッジの効いたキャラクターを、こんどは未来へと翻訳するものなのです」
■ペブルビーチでSクラス1位となった「LP400S」
「ザ・クエイル・モータースポーツギャザリング」におけるワールドプレミアから2日後となる8月15日の朝、デビュー間もないランボルギーニ・カウンタックLPI800-4は、アメリカでも最高の格式を誇るゴルフクラブのひとつ、「ペブルビーチ・ゴルフリンクス」に降臨していた。
●ペブルビーチで繰り広げられた、新旧カウンタックの競演とは?
コンクール・デレガンスの当日、ペブルビーチ・ゴルフリンクスを代表するクラブハウス「ザ・ロッジ」とショッピングモールに挟まれた美しい芝生スペースは、コンセプトカーやスーパーカーの発表会場となるのが近年の通例となっており、今年も10数台の最新モデルたちが満場のギャラリーを熱狂させるなか、最高の注目を集めていたのは間違いなくカウンタックLPI800-4だったようだ。
その喧騒のかたわら、ペブルビーチ18番ホールに特設されたコンクール本選の会場では、世界各国から選りすぐられた、珠玉のクラシックカーたち約200台が集結。こちらはスペースが広い分、さらなる大観衆を集めていた。
前回2019年のペブルビーチ・コンクールでは、ランボルギーニ本社のクラシック部門「ポロストリコ」のバックアップによって、ミウラのワンメイククラスが成立。日本国内でもおなじみ「ミウラSVR」や、ジャン・トッドFIA会長の「ミウラSV」など、珠玉のミウラたちが美しさを競ったことを記憶している人もいるだろう。
そして、ペブルビーチ・コンクールが70回目を迎えた今年は、カウンタックの開祖「LP500プロトティーポ」が1971年のジュネーヴ・ショーにてデビューして以来ちょうど半世紀を記念して「クラスS:50周年のランボルギーニ・カウンタック」が設定された。
「クラスS」では、ランボルギーニ本社のミュージアム「MUDETEC(Museo Delle Tecnologie)」の全面バックアップを受けつつ、主にアメリカ国内の個人オーナーが所有するクラシック・カウンタックたち6台がエントリー。ステファン・ヴィンケルマンCEOもジャッジ(コンクール審査員)の一員として参画した厳正な審査の結果、上位3台がメインステージを踏むことになった。
そしてこの日の午後の表彰セレモニーでは、Sクラスの3位、レッドの1985年型「LP5000クワトロヴァルヴォーレ」を皮切りに、クラス2位となったイエローの1976年型「LP400ペリスコピオ」、そしてクラスウィンを飾ったグリーンメタリックの1981年型「LP400SシリーズIII」まで、カウントダウン形式で登壇。満場の大喝采を受けることになったのだ。
* * *
世界最高の格式を誇る「ペブルビーチ・コンクール・デレガンス」。クラシック・カウンタックが素晴らしい存在感を見せつけた晴れ舞台で、復活したカウンタックLPI800-4が極上の競演を果たす。それは、ランボルギーニ・カウンタックが時代を超えたスーパースターであることを、今いちど世界に知らしめる大舞台だったといえるだろう。
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