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840psを発生する6.5リットルV12エンジンをミッドシップ搭載したフェラーリの限定タルガトップ車「デイトナSP3」がデビュー

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840psを発生する6.5リットルV12エンジンをミッドシップ搭載したフェラーリの限定タルガトップ車「デイトナSP3」がデビュー

フェラーリがモンツアSP1、SP2 に続く「Icona(イーコナ)」シリーズの第3弾「デイトナSP3」を発表。1960年代に活躍した伝説のスポーツプロトタイプ「330 P3」をオマージュしたデザインを採用

 伊フェラーリは2021年11月20日(現地時間)、伊ムジェロサーキットで開催したフェラーリ・フィナーリ・モンディアーリにおいて、限定生産のタルガトップモデル「デイトナSP3(Daytona SP3)」を初公開した。

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 デイトナSP3は、モンツアSP1、SP2 に続く“Icona(イーコナ)”シリーズの第3弾モデルにあたる。Iconaは、「フェラーリ屈指のアイコニックなモデルのタイムレスなスタイリングを大胆かつ現代的に再解釈し、現在利用できる革新的な素材やテクノロジーを駆使して、フェラーリの歴史を称える」限定スペシャルモデルのシリーズ。今回公開したデイトナSP3は、1967年開催のデイトナ24時間レースでトップ3を独占した(1位330P3/4、2位330P4、3位412P)、330P3を原点とするプロトタイプレーシングカー群にインスピレーションを受けて開発された。

 基本骨格は、航空機に使用するT800カーボンファイバーで仕立てたコクピットタブと、F1の技術を活用した複合素材のシャシーで構成。これをベースに、着脱が可能なハードトップを備えた、プロトタイプスポーツをイメージさせるタルガボディを構築する。エクステリアデザインは、官能的な彫刻に埋め込まれたドームのように見えるラップアラウンド式のウィンドスクリーンおよび大胆に立ち上がるフェンダーや、フロントフェンダーの頂点に配したフェンダーミラー、抑揚のあるサイドボディとくびれたウェイストラインのフォルムを効果的に暗示するホイールアーチ形状、リアタイヤ前方を包み込む屈強なふくらみへと盛り上がってからテールに向かって絞り込まれていくリアサイド、サイドに搭載するラジエータへと空気を導くエアボックスを内蔵したバタフライ式のドア、コンビネーションランプをスポイラー下にレイアウトするとともに複数の水平ブレードを配したリアセクション、ディフューザー上部の中央に設置したツインテールパイプなどによって、アグレッシブかつ空力特性に優れるアピアランスを創出。足もとには、ピレリと共同開発した前265/30ZR20/345/30ZR21サイズの新P Zero Corsaタイヤと、新デザインの前9.0J×20/後12.5J×21アルミホイールを装着した。

 内包するインテリアも、330P3/4や312P、350Can-Amといった歴史的プロトタイプレーシングカーにインスピレーションを得ながら、ダッシュエリアと2脚のシートを明確に分離し、同時にトリムを延長することでスポーツプロトタイプのエレガントな機能性を再現。また、ダッシュボードはトリムで覆った上部シェルと操作機能を集約した下部の2層に分け、さらにバケットシートをシャシーに固定したうえでベダルボックスを動かせるように設定して、ドライビング特性に優れるコクピットを演出する。随所に配したカーボンファーバー製パネルや肩の高さに設けたレザーパッド、専用アレンジの16インチ曲面HDスクリーン、ヒューマンマシンインターフェース(HMI)を採用した新世代のステリングホイールなども、室内のスポーティ感と特別感を高める要素だ。

 肝心のパワーユニットについては、FRモデルの812コンペティツィオーネに搭載する自然吸気の“F140HB”6496cc・65度V型12気筒DOHC48Vエンジンをベースに、ミッドシップ配置に変更することを目的に吸排気レイアウトや流体力学上の効率性を最適化した“F140HC”ユニットを搭載。ダイヤモンド・ライク・カーボン(DLC)コーティングを施したピストンピンやカムシャフト、チタン製のコンロッド、高度なバランス取りをしたクランクシャフトなどはベースユニットから引き継がれ、一方で吸気マニホールドとプレナムチャンバーのコンパクト化やエキゾーストパイプの再設計、ECUのセッティング変更などを実施する。最高出力は840ps/9250rpm、最大トルクは697Nm/7250rpmを発生し、レブリミットは9500rpmに設定。ガソリンパーティキュレートフィルター(DPF)を組み込むなどして、最新の排出ガス規制にも適合させる。一方、トランスミッションには専用プログラムの7速DCTをセット。性能面では、最高速度が340km/h以上、0→100km/h加速が2.85秒を実現した。

 機構面では、最新バージョンのサイドスリップコントロール(SSC)6.1を組み込むとともに、車両のヨーアングルを最適制御するフェラーリダイナミックエンハンサー(FDE)をミッドシップV12モデルで初採用。FDEはドライブモードのマネッティーノで「Race」か「CT-Off」モードを選択したときだけ作動する。一方、エアロダイナミクス性能の向上にも注力。専用デザインのダクトを効果的に配し、合わせてエンジンカバー中央をバックボーン構造化するなどして冷却性能をアップする。さらに、局所的なボルテックス生成に特化した一連のパーツを導入するアンダーボディや、F1の整流板と同じ効果を発揮するサイドのアウターボルテックスジェネレーター、車幅いっぱいまで拡大したリアスポイラーおよびディフューザーなどを採用して、空力性能を徹底して高めた。

 なお、デイトナSP3の車両価格は200万ユーロ(約2億5700万円)の設定で、599台の限定生産だが、すでに予約は埋まっているという。

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みんなのコメント

2件
  • マッハGOGOだ~!!(笑)
  • だんだん過去のアニメで出てきた車に似てくるのはなんででしょうね
    そこはかとないアニメ臭
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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